超一流2

2003/10/10

今日はなんと一流ホテルの面接であります。

フリーターなんていう職業やってるとね、面接ってもんに恐怖を感じなくもなってくる訳ですよ。だって今まで数え切れぬ修羅場潜り抜けてるんですよ。ぶっちゃけリアルに数字出したらここ1年以内に12回は面接受けてるんです。今更緊張する理由なんてどこにも無い筈なんですよ。

けどね、一流ホテルの面接。今日は一流。いつものロー○ンやらとは大違いで凡人用入り口は何処なのかまずそこから悩む辺りも一流な訳で、ここまできたら逆に緊張しないほうがおかしい。面接受けに来てるだけなのにベルボーイの長身のお兄さんやら気高き女性に「いらっしゃいませ」とか妙にムードある挨拶されるわけですよ。けどね全然緊張しない。だって、


ホテルの面接受けるの実は今回で2回目。

っていうか俺さりげなく今年の3月の時点でホテルマンという称号を手にしてるんですよ。面接受けて通ってるじゃないですか。履歴書にホテルマン半年以上とか書けちゃう訳ですよ。なんかね、自信過剰は本当に良くないと思うけど、この日ばかりは心のおくのどこかに凄い確信がありましたね。この面接、絶対に通るな。。。っと

ホテルのバイトというのは本当に金回りが良い。しかもみんなホテル=厳しいという先入観からか、誰も受けたがらない傾向にあり、高時給長時間労働が実現するのです。一日15000円稼ぐ人なんて普通にいる世界。

ぶっちゃけ俺も来年から専門学校行きたい。入学金はとっくに気合でためたが、なんか高そうなパソコンやらハイカラな機器とか買わされそうなのを考えるとそんなもん入学金作ってはい入学って訳にはいかない。最低授業料ぐらいは作らねばならぬ。ってか学校行ったらちょっとは遊ぶ金も欲しい。

そんな理由も1割くらい占めてるのだが、本当の理由はそんなくだらないところにない。やっぱね、鰹読者ならお決まりみたいに毎回言ってきからすぐに察したと思うが、これしか理由ないね。


一流の男になる。

見た目からしてあまりいい印象の無い俺。見るからに一流のレストランとかそこらには全く縁のなさそうな俺。そんな俺がやるからネタになるんですよ。

例えるならそう、結婚式とかね。フランス料理。なんかフォークやらナイフやら無駄に沢山置いてあってそれつかって食べるやつ。あれ食べる時。

結婚式なんかに誘われて。料理とか前に出てきて。俺の友のことだからどうせこんなこと考えるでしょうね。「どうせヒロさんだ。最後までフォーク一本で食べつくすんだろうな。この場違いが(笑」そこですかさずホテルマンで身につけた玄人なフォーク&ナイフさばきを披露するわけですよ。すざましい勢いで。

で、最後に俺はこう言うんですよ。「貧乏人には猫に小判だな。フランス料理なんてあんたには1万年早いぜ。ふはははは」

きまった。どうだ一流。万歳一流。こんな貴族みたいな言葉一言でもいいから言ってみたいぜ。

まぁこんな理由もあくまでネタに終わるのだろうが、本当にホテルで働きたい理由があるとすれば一つ。純粋にホテルマンという仕事が楽しい。

半年ほどホテルマンやってたのだが、まさかここまでこの職業にハマらされるとは思いもしなかった。フリーターのうちにもっと色々なホテルマンを見てみたい。そういった理由で、ホテルを掛け持ちしてみようと思った。


正直今働いてるホテルには秘密だ。そんなもん裏切り者呼ばわりされるのが目に見えてる!まぁそこまで執念深く俺を裏切り者と呼び続けるやつはまずい無いだろうが、いい目で見られることはない。

今ちょうど山の眺めのいいホテルで働いているので、今度は海の眺めのいいホテルで働いてみようと思った。そういった理由で選ぶ時間など必要無く、すぐに受けるホテルは決まった。言うまでも無いが同じホテル内で掛け持ちなんて死んでもできない。

こういった業界に入った当初からよく耳に挟んでいた。「ホテルで本当に厳しい課は、宴会サービスだろう」っと。宴会、そこがホテルで一番厳しいと。一番厳しいなら、勿論そこに行ってやろうじゃありませんか。鰹節の心のヒロさんですよ。そんなもん妥協など許されない。

宴会。これがどんな仕事かというと、主に結婚式場やら修学旅行やら、同窓会やら。そういう会場で料理を運んでいる人。接客から後片付けまで。一つの宴会の仕事全てを受け持つしごと。それが宴会の配膳人という仕事。

時給は言うまでも無く高い。1100円。これが研修の時給とはとてもじゃないが想像できない。厳しさを乗り越えたゆえにみなリッチなわけだ。よし、俺もそのリッチな集団に肩を並べてやろうじゃないか。そして学生生活は厳しいアルバイトとリッチな財布の中身で素晴らしい青春をエンジョイしてやろうじゃありませんか。

面接は俺のホテルマンとしてのキャリアはあまり関係なく「人が足りない。」そういった理由で見事に合格。俺のホテルマン人生第2話が始まったわけだ。

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