死滅してゆく俺の子種

2003/02/26

朝起きると俺のパンツはにわかに温かった。

なんだかんだ言っても俺って普段の生活はフリータでありシフト制な人生を生きている。大学きまってバイトの一つでもするならまだしも、家で朝から夜までずーっと暇持て余してる非健康極まりない方々を結構オバカ呼ばわりしてたんですけどね、実際俺もシフト制である限りみのもんたが午後は○○な話を思いっきり話してる時間帯に起きるような日があるわけですよ。

今日もその休日。目覚まし無しに人には見せられないようなパジャマ以下のかっこしてですね、オメェーは大昔の中国人かっていわんばかりの昔フランクな小汚いかっこしてですよ、昼飯だか3時のおやつだか訳のわからないもの食って生活するんです。普段の休日なら。

しかし朝起きればちょうど7時。朝7時に目が覚めるのだ、俺はおじいちゃんになってしまったのだろうかと相当焦ったね。なんだ、高校卒業したらもうオメェはおじいちゃんなんだよとでもいいたいのだろうか。何にも無いのに7時起きとかありえないね。

しかしすぐにそんなハラハラはすぐにドキドキに変わった。パンツが異様にヌルンとしてるんです。ヌルンとヌメリを感じるんですわ。

パンツの中なんか見る必要なかった。もう一瞬でわかったよ。俺の子種たちが夜中に飛びたしたのだと。体の中で俺の栄養いっぱいに吸って生成された完全なる俺の分身たち。俺の子孫たち。

いやーこういった経験は結構昔からあるんですよ。高校一年の時なんか一週間に一回きてたからね。高校入って部活に一直線だったあまりオナニーすることをすっかりわすれてたんですよ。これ以上溜まれないよーっとか言いながら俺の分身は外の世界へ勢い余って飛び出る。

ちょっと体勢を変えただけでヌメっとして温い物体が俺の息子を虐める。気持ち悪い、本当に気持ち悪い。とっとと洗って処分したい。

布団から出てこの子種たちを処理しようかと思ったんですよ。

しかし7時という家の中はピークの時間。平日だからみんな学校やら仕事やらの準備でバタバタバタバタバタ子さんみたいに走り回ってやがる。

よりにもよってこんな日に限ってソファーで眠ってた俺なんかは、今かぶってるその掛け布団を取って外にでも出たら「OH!お兄ちゃんどうしたの!そんなところでパンツ洗ってYO!」みたいなイベントに遭遇することになる。これはまずい。本当にまずいわけです。

ちなみに妹の中ではこの世の中で一番の紳士で通ってるヒロさん。

こんなヌメヌメのパンツを洗ってる姿なんか見られたら破廉恥物露出及び子種洗い罪の大変なセクシャルハラスメント。一瞬にして変態扱い。俺の変態っぷりがバレちゃうわけです。

こんな時間に洗えない。子種洗ってる姿見せれない。

洗面台からは歯を磨くシャカシャカシコシコっといったリズミカルなリズムが聞こえる。リズミカルに歯を丹念に磨く音が。妹はまさに洗面台で歯の細菌と格闘してる真っ只中。

とりあえずパンツの中のヌメヌメが直接肌に当たると大変気持ち悪いわけなので、足をM字にして立てて、出産を今か今かと待ちわびる妊婦のような体勢をとった。リラクゼーション極まりないかっこで。

ここで目を覚ましたら「OH!兄ちゃん起きてるのになんでいつになっても立ち上がらないのYO!もしかして兄ちゃん・・・」見たいな感じで0.02%くらいの確立でバレな予感がするんですよね。少しでも確立あるならできる限りバレないように装う方がいいわけですよ。

おそらくねー、妹がいなくってその上俺とはちょっと違った別ジャンルの変態さんなんかにしたら「これ以上のチャンスはねぇよヒロさん!」っとかハァハァ言いながら期待し想うと、エロ本経験をディープに愛した俺は悟るんですよね。

なんだ、夢精してるヒロさんを見て妹さん興奮、でもって新たな展開ってのがエロ本なんかの王道じゃないのかっていわんばかりのお決まりパターン、それを期待してるんだろ世の妹フェチよ。

しかしな、一言いっとくよ。

ありえねぇんだよ!そういった面白げな展開はありえない。どうやったらそうなるのか俺はエロティックファンタジーを妄想制作するエロ本の作者に問い詰めたいよ。どうしたらこういう和気藹々なプレイを体験できるのかほんと問い詰めたいね。小一時間は問い詰めたい。

第一、妹がセクスィーに見えた時点でボーダーライン切ってるね。親近強姦な人生の予感。もうそこらの女性じゃダメなんだ。俺と同じ顔した人しか愛せない。俺大好き。俺ってセクスィー。

エロ本だったらいいんですよそれが。エロ本のシチュエーションだったらそれは許されるんですよ。

しかし魔性のロリータな俺。妹でも後輩でもなんでもいいから決定的に「年下だ」っていう環境が欲しいんですよね。ただ単に年下って設定だと頭の中の焦点がずれてくるんですよ。だからエロ本とかエロビデオでこういう妹ってシチュエーションは全然有り。現実離れしてるせいか自分の中で全然割り切れてる。

妹を抱える兄でありながらロリータである全ての男どもは絶対そういうところがある。だからこそエログッツを楽しめるのだと俺は断言する。

だが現実の妹。もうこれはヤバイ。

俺がPCしてる後ろでリビングのセックスとか精子とかについて語られてるテレビみながら「おたまじゃくしみたいなんキモいし。」って小6の妹がボソってぼやいてる時点で「逝ってよし」って思う。

リアルに妹には萌えない。そう言っておこう。

話が長くなってちょっと記憶に薄いかもしれないが話しを戻して、ソファーの上で夢精して掛け布団を取れないピンチな状況下にあるヒロさん。

この時間にはパンツ洗えないから寝たふりしてみんなが家を出る時間を待つことにしたんです。

諸行無常って言葉があるが、こういう悪いことは時間とともに過ぎてゆく。俺のパンツのヌメヌメの苦しみも時間と共に過ぎてゆく。

しかしながら精子ってのは何故か異様に乾きやすいんです。水とかと違ってマッハで乾く。

当然ぬくいぬくい掛け布団の中ではタダでさえ早く乾燥する。速度を増して凄い速さで、俺の子種たちが死滅して行く。

だからこそ、何分かたつと。

気がつけば俺のパンツは湿りを失っている。失ってカリカリとなっていた。初めはトイレに行くふりしてトイレットペーパーで応急処置の一つくらいして、少し早めにこの癒されないやるせなさを拭い去ってしまおうかと何度もこの数分間考えた。

しかしそんなこと考えてるうちに俺のパンツはそのネバネバ感を失った。俺の子種はすっかり水気を失い行く場をなくして死滅してしまった。

かわいそうに。本当にかわいそうだ。

お前たちも女(にょ)の肉の中で存分に泳ぎまくり、そして子孫繁栄を求めてひたすらゴールだけを目指して力の限り生きることができたはずなのに。

俺が非モテで本当にすまなかった。可愛い子種たちよ。こんな俺を恨まないでおくれ。

などと考えていたら家にいた妹やらオカンやらの女どもは家から姿を消した。俺は昔から母と妹2人という女ばかりの環境に育ったのもあってか、昔からこういった男だけに現れる生理現象がたまに恨めしくもなる。

男でいたいという熱い意思は昔から持ってる。男である自分を誇ってるが、女ばかりの家庭環境。「今日あたし生理なのよねー」とか「あんたももうすぐ生理きてワキゲも生えてスーグ身長止まるで」などと女は許されても男は許されないこういった生理現象の話が痛い。痛すぎる。

ほぼ毎日こういったメンタル的なセクシャルハラスメントを家族の女郡どもからうけている。オメェら生理生理って連呼するんじゃねぇ。そんなこと言われたら俺までHPでモリモリと生理生理って書くハメになるじゃねぇか!俺の女性像が幻滅する!俺の男としての人権をなんだとおもってやがる!

ある日の朝。「今日あたし生理やねん。」っとか言われたら、この家庭では「そうなんやーキツイなぁ」っとか言われたりとかして温かい返事なんかが来て、すごく普通に生活の中に普通の中に溶け込む。しかし・・・

ある日の朝。「今日俺夢精した。」っとか言ったらどうなるだろうか。「兄貴。変態やん。」などの冷め切った返事の嵐。3日は口聞いてくれないような凍りきったテンションの嵐になるに違いない。ほんと困ったもんだこの女家庭には。

初めて射精したあの日もそうだった。

わけもわからない生理現象。オヤジもいないわけだから誰にも相談できねぇ。朝からそそり立つそのティムポから発射された白い液体の理由がわからない。これは一体なんなんだ。俺の体はどうなったのだと。

しかしエロ本類のエロが流出してた中学時代。これのおかげでなんとか俺は救われた。もし中学校にこういったエロの風習がなかったら俺はその時どうなっていただろうか。エロを気さくに話せる野郎が回りにいなかったらマジでどうなってただろうか。もう一年これの時期が早かったらリアルな話俺は一体どうなってただろうか。

8割9割の確立でオナニーが一年早くなっただけだろうといった次第だが、誰にも相談できない俺は相当苦しんだかもしれない。


パンツを洗うのがめんどくさくなった俺、どうしようか迷った結果ゴミ箱に捨てるという結果を導き出す。

いやね、正直悩んだんですよ。せっかく家の女どもが消えたし洗うかなっとかめっちゃ思った。そのまま洗濯器に突っ込もうか、それともベランダとかそこらに放置しといて完璧に乾ききったら洗濯カゴにそのままツッコンで何事も無かったかのように事をすましてしまおうかとか色々悩んだ。

けどさまざまな葛藤の中捨てるをチョイスした。

言っとくけど捨てるって行為は容易い判断じゃないんだぞ。例えはゴミ箱なんかにすれば、表のゴミをちょっとだけどかしてゴミバコの中央にパンツを捨ててその上からゴミをかぶせる、又、パンツの香りが気になるかもしれないという不安材料を消し去るため、ソフトテッシュを回りにかぶせてみるなどのさまざまな難関が立ちはばかるわけだ。

そんな中で捨てるという判断を下したのだ。これがパンツを洗う行為より比較的楽な為にこういった非人間たるこういに及んだのだ。いくら資源の無駄遣いだといえ、神様だって絶対許してくれるはず。

そもそも夢精自体しなきゃいいってこと。仕事とか色々忙しくてオナニーとかする体力が失われつつあるがな。

これからは定期的に義務として抜くことにしよう。オナニーは「義務」だぞ。「えー2日前の日記にヒロさんは猿みたいにオナニーしないって言ったじゃん!なんて紳士なんだろう!あたしこの人と結婚しようとか思ったのに!ヒロさんの裏切り者!」っとか言われても俺は知らない。

義務でオナニーして何が悪いと。

やっとオナニーする言い訳ができたぜ!うひゃーい!って思っても俺は何にも悪くないってことですよ。

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