誕生日です。

2003/02/24

なんだかんだ言って俺もついに18になりました。

18ですねぇー。ついに深夜のアルバイトがOKになるんです俺も。そして素晴らしいエロティズムな世界が前面公開となるのです。国が俺にエロを認めてくれたのです。嬉なぁ。

17の時代どれだけ俺はエロを漁りたかったか!人間的にも肉体的にもそしてエロティズム的にもかなり絶頂を迎えていた17の時代、己の性欲を抑え精進するのにどれだけのパワーを用いたことか。エロがない俺には妄想が全てでしたね。妄想ですよ俺は。

それがですね、ついに18になることによって、エロ本もエロゲームもエロビデオも大人のおもちゃも全部OKになったわけです。常に最新のエロをチョイスすることができる権利が国によって与えられたんですよ。

エロ本を買うとき「すみません当店では18才未満の人にアダルト雑誌をお売りすることはできません」といわれて何度屈辱を味わっただろうか。

俺みたいな童顔には誰が見てもエロ本とマッチしないわけで、エロというあらゆるエロを世間は俺に与えてくれないんです。卑猥というかなんというか、マジでイヤになるね。

まぁこんな17才にエロを与えられないことにワザワザ熱く語ってるヒロなんですけどね、ついにもう18なんです。長年待ち続けた待望の18

いやぁ。本当に長かった。17才の奴らに今だから言ってやるよ。いいだろ!俺もついにエロできるんだぜ!いいだろー!っと

本来18なりたてというとね、やっぱセクシャルなアダルティーショップに駆けつけるのが通常時の俺がとる行動。毎日日記読んでくれてる人だったら絶対わかるよ。俺の普段のあの変態っぷりをみるかぎり18になると真っ先に行くところは絶対ピンク映画かアダルトショップだって。間違いないって。

けどね、今回は俺は行かなかった。すげー偉いでしょ。褒め称えてよ。俺を今まで変態変態とからかい続けた婦女さんも含めてみんな俺を褒め称えてくれ。おれは18の誕生日に破廉恥極まりないアダルティーショップに行かなかったと。

じゃあ当日なにをやってたのか?アダルティーショップに行かなかったからと言って、ソープランドとかピンサロとかそんなのに挑戦したわけじゃないですよ。

やっぱね、国がエロを俺に認めてくれるってことは、国が俺を「ヒロさんは猿みたいにオナニーをしない」って認めてくれてるわけですよ。それを踏まえてエロをしていいと認めてくれた。

だから最初からいきなり猿みたいにオナニーとかしない。今までの生活のリズムを変えるのは少々難しいが、18になった俺にとってはそんなこと苦ではない。メンタル的にもボディ的にも18なんですよ。そんなもん中学生じゃないんだから猿みたいにお自慰とかに勤しまない。

世間の学校卒業した高校3年どもは今頃、みのもんたが午後は○○な話をしているか、それともダモリとかいうヅラがお昼休みはウキウキウォッチングなダンスを見せてる時間に起きて朝飯やら昼飯やらよくわからないもん食ってオナニーしてゲームして寝るというなんとも悲しい生活を送ってるらしいが、

18になったヒロさんは立派なエロ行為を許された青年なのです。そういうだらしないオナニストな生活は送れない。昼間からオナニーするような斬新な頭の持ち主なんてもう考えられないね。ありえない。

18才の誕生日当日。俺は何をしてたのかというと。

朝5時起床。バイトが早朝勤務だったので俺の愛車「マグナム4号」にまたがり軽やかに街を駆け抜ける。朝は寒いねー

でもって昼、もう飽きたって。もうこれ以上食えないって。致死量行っちゃってるって。っとかボヤきながらも昼飯が無いので仕方なく食べるバイト先ミステァードーナッツのドーナツ。

そして夜、冷蔵庫に眠ってたナスの味噌付けと冷凍のご飯をかじりながらテレビを見る。

おお!俺の誕生日って意外と味気ねぇな!ちょっと驚いたぜ!こんな誕生日で本当にいいのか!いいのかなぁー!

やっぱりね、みんなのアイドルヒロさんっていうからには、家を一歩出た瞬間から沢山のファンたちが道で一時間くらいの渋滞でひしめき合っていて、沢山の花束なんかを「ヒロさん誕生日おめでとう!プレゼントはあたしよぉ♪」なんて言われちゃって困っちゃったよアッハッハとか思ってたけど、今年も実現しなかったね。ほんとやるせないぜ。俺の妄想は。

ちなみに去年俺は家族に誕生日を忘れられてて、そんな中でも彼女だけが唯一俺の記念すべき日を覚えてて2人だけの誕生日なんていうなんとも切ないドラマがあったんですけど、今年の俺はかなり絶望ですね。なんだ、去年より俺の誕生日死んでるじゃないか。

バレンタインデーはチョコが0個。そして誕生日も俺の存在がバレなくてみんなの知らないところで一人ヒロさんは孤独で悲しんでいるのだ。

うーむ。これもなかなかドラマティックでベターな誕生日だな。孤独な一人の誕生日か。絵になるなぁ。TEXT系のヒロには素晴らしいネタだな。

っとか思いながら日記にしてやるケッケッケとか心で思ってたんですよ。今年の誕生日切ねっとか思ってたんですマジになって。しかし

期待なんかなんにもしないでそのまま俺は夕方7時くらいからさっきも言ったように冷蔵庫にあった味噌付けをしゃぶって寝たんです。ことしはなかなかハードボイルドだぜっとか一人でフテながら寝てたんです。

目が覚めたのは10時ごろ。次の日じゃないですよ、3時間後の夜の10時。親に「ヒロ起きろ!殺されたくなかったら!」っとはさすがに言いませんが、「ヒロちょっと起きろ」ってな具合で俺を起こしました。

俺様を起こすとは何事じゃとか黙って心で想って目を覚ますと、目の前にはなんとまぁケーキがあるじゃないですか。うまそうなフランスっぽいフランソワケーキが。

もうね、はっきり言ってこの年にもなると誕生日なんてだんだんどうでも良くなるんですよ。クリスマスがサンタにプレゼントを貰う日という認識から彼女とヘタれにデートをする日という認識に変わった高校入ったあたりのあの日から、誕生日に関する俺の想いも別に祝おうと祝わまいとどっちでもいいなとかそんな風に実にアバウトな感じだったんです。

誕生日なんかどうでもいい年なのにこうやってパーティーとか小学生の祭りみたいな規模ではないが、こうやってちょっとでも気遣ってくれるってのはね、テレるんですよ。いい年な俺にフランソワケーキだ。あん?黙れや。って

まぁ普通の高校生なら適当に流すところなんですけど、ケーキなんてそんな高価なもんまず買ってくること自体が俺には信じられないんですよ。さっきも言ったように俺の誕生日って薄々忘れかけられてたんですよね。

その挙句普通よりちょっとお金が無い家庭。まぁそのせいで俺も大学生やらずフリーターやってるわけですが、そんな経済的に苦しい中なんとか金をやりくりして俺にケーキを買ってるんです。もうそれだけで感動と衝撃でしたよ。

しかし爪が甘いよオカン!

ロウソクだろロウソク!誕生日ケーキといえばロウソクにきまってるだろ。なんでそんな簡単な事も理解できないのだ。もはや暗黙の了解ではなかったのか?そう思ってたのはもしかして俺だけだろうか?

例えばね、アンパンマンとかそれ系の幼稚アニメを見る幼稚園児。みんなナイーブな気持ちでそれを楽しむんですよ最初は。アンパンマンラブですよ。

しかし年齢が上昇して小学生にもなるとアンパンマンなんてガキが見る物だぜ。恥ずかしいなぁオメェらとか訳のわからんこと言いながらアンパンマンを否定するんですよ。本当はアンパンマン超ラブリーなのに。

でもってもっと年齢が上昇して中学生になるとね、むしろ懐かしむ気持ちで「俺アンパンマン大好きだぜ」って口々に語る。余りにも年をとりすぎると昔テレて中々できなかったことを今なら懐かしむ気持ちでやってみたくなるんですよ。

俺も今年で18。ロウソク消しなんていうワクワク物のイベントは14才くらいでもう卒業している。だからこそ今、再びあのときめきを肌で感じたいんですよ。4年ぶりのケーキなんだし、ケーキがくしゃくしゃになるくらいのロウソクの嵐を俺は見たい。そして鍛え抜かれた俺の肺で一気に消してやりたい。

だからね、本当に今回のケーキは残念だった。ケーキとか粋な演出してくれる家族の心は嬉しかったが、肝心のロウソクがないというのが実に残念だ。もっとそういうところにシャイなハートが欲しかったね。

ケーキをキレイに切り分けると、全員のさらにふりわける。イチゴとかいろんなもん乗っててモロにバージョン高そうなケーキなんですよそれが。本当にいいケーキだこれは。食った瞬間全てが皮下脂肪に変わるんじゃないかといわんばかりのそのカロリーの高さといい。

俺はミステァードーナッツで毎日飽悲なドーナツを食ってるせいで、もはや体が甘い物を受け付けなくなってきたんです。最初から甘い物はそんなに好きではない。入った当初は苦手だった甘い物もモルモルンと食べれたんですが、もうありえなくなったんです。体がもうこれ以上カロリーを与えないでくれと悲鳴を上げている。

だからケーキなんてそんなもん食べる余力残ってないんです、いくら昼寝してたとはいえ。でもまぁ、無理して買ってきたケーキ。大変な家計の中なんとかやりくりしてここに誕生した俺の為のフランソワな高級ケーキ。コレを食わないヤツなんて間違いなく悪人。モラルもクソもあったもんじゃない。

パクパク食べました。うちってケーキはその日のうちに全部食べてしまう家庭なんですよ。だからでっかいケーキをいきなり四等分にして食うんです。怒涛のケーキを。

他の3人は女だから別腹という最終兵器があるのかもしれない。だがしかし俺は男。未だかつて無い関西一とその名を轟かせる最強の紳士であって、女のではないのであります。

最初は「あ、これさりげに結構いけるかも♪」っとか思ったけど、半分くらいでヤバくなってくる。頭痛及び吐き気が伴ってくる。

お茶なんていう洒落たものはうちにはありません。みんな水道水を飲んでるんで、俺はダッシュで台所の蛇口へゴー。水をモルモルンと飲む、そして最後のケーキを一気に食う。光速で。

薬を飲む感覚でしたね。しかし決してまずくは無かった。元々甘い物苦手だったせいでちょっと食いにくかったがまずいと感じたことはなかった。

家族が用意したケーキほど心温まるものは無いね。「この年にもなってケーキかよ」ってキレる野郎はまだまだガキだねって俺は思う。この年でケーキなんか出されたら、「こんな年でも誕生日気遣ってるんだな、オカンよサンクス!」って気分になれる。

あれだね、18にもなるとさすがに小学生の時みたいなご立派な誕生日会なんて開いてもありえない気分ですが、一言「今日誕生日やな?」ってそういわれるだけでなんか十分爽やかな気分になれる。

「あ、今日ヒロが昔初めてカップのラメンを食べた日だね!」っとか「今日ってヒロさんの母上の結婚記念日やん!」っとかそんなマイナーポイントを狙った指摘なんか受けても逆に「オメェはストーカーか!キモいんだよウザいんだよ!」って不快な気分になれますが、

「誕生日やん」っておめでとうな言葉がなくてもいい、なにげなくそういうことを吐ける人間に俺はなってみたい。やっぱこれができる男はかっこいいね。

のちに夕方食べた「ナスの味噌漬け」が賞味期限をはるかに超過したステキ食材であった事実を知って戸惑いを隠せない俺だったが、母の誕生日ケーキがきっと毒でもばい菌でもなんでも中和してくれてるに違いない。

まぁ俺の腹だから、きっと今回も大丈夫だろう。

一年ものとかでも食わない限り俺の体は潰れねぇ。バカが進みすぎて病気も無縁な次第だ。

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