エキサイティングな朝に

2003/02/20

朝、目覚ましは6時!マジでグットなモーニングを迎えました。

もうね、昨日の深夜2時の更新作業といい普段の起床時間といい生活が非情に乱れてる俺にとって朝6時起きがどれだけ素晴らしいことか。遅刻するかもとか素で心配してたんですけどね。

目覚ましがなる丁度いい時間に目がパッチリ開いたんですよ。こんな素晴らしい朝があっていいのだろうか。

紳士の朝はまず歯を磨くことからはじめるんです。紳士たるともいつでも爽やかな白い歯をしていないといけないのであって、朝一番に朝飯もほったらかして歯を磨くのは紳士の基本定理なのです。今日の俺も実に紳士極まりないね。

歯をシャカシャカシコシコと磨いてると、鏡越しに俺のバックにかけてあるフランソワな時計がチラチラと映るんです。どこまでオメェはフランスやってるんだよと言わんばかりの素晴らし時計が我が家の廊下の一角にはかかってるんです。

淵とかに薔薇の花なんかが華麗に咲いてるんですよ。まぁこんな感じですが。



・・・8時やん!

俺んちの目覚まし時計ってのは未来型の最新を走る素晴らしい時計なのです。電波とか読み取って微妙に時間の誤差とか測って正確に調整してしまうありえないくらいのステキ時計。俺には似合わなくらいの。

フリーターが決定して、シフト制な人生が開始した俺なんで、時間というのには常に正確でいたいと思ったんです。つねに最新の時間を受信して、時間にはうるさい時間野郎になってやろうと。

だからね、目覚まし時計がズレる訳が無い。ズレてるとしたら絶対このフランソワな時計しかありえない。



なんじゃこらぁぁぁぁぁぁぁ!!

オ、オマエ。常に最新を走ってるんじゃなかったのか!常に最新の時間を刻んでるステキ時計じゃなかったのか!ありえねぇ!こんなの絶対ぇありえねぇ!

時計としては確実に欠陥だ。2時間ぴったし遅れてるその時計の失格ぶりに俺は笑いまででた。朝から一人時計に向かって微笑んでましたね。さっきまで紳士の朝とか言ってた俺が恥ずかしい。マジ恥ずかしい。


ここまできたら確実に遅刻は決定してるんですよ。人間ってのはね、遅刻が40分過ぎると思ったら本能的な物でこれ以上急ぐでない!急いではいけないという信号が体内で発生されるんです。

10分位だったらものすごい勢いで急いで準備をするんですけどね、1時間とかになるとマジでありえない。バイトとかで無い限り学校に急ぐ必要性はでてこないんですよ。結局遅刻は遅刻ですから。何分遅れても遅刻なんです。

のんびりと準備をして黒染めとかしてリラックスしてから家をスタート。以前のように定期券を買うお金なんかありませんからね、今日は俺の愛車「マグナム4号」にまたがってスタート。

のんびりのんびり通学してるとね、普段気がつかないようなことに色々気がつくんですよ。急いでると絶対に見つからないような物がいっぱい目に付きます。

販売機を横切ると・・・・・




やばいね。俺こういうのスゲー弱い。なんですかこんなお上品なお嬢さんがラッパ飲みしてるこの姿は。この愛くるしい飲みっぷり。

プロフィールにも書いてるんですけどね、俺は緑茶を愛する余りに黄色を通り越してオレンジの小便を垂らす最強の緑茶男なんです。カフェインの中毒男。定期的に緑茶を摂取しないと禁断症状とか出て大変なことになります。

この飲みっぷりには負けた。降参だ!



購入。

本当にこのコカ・コーラって会社は商売が上手いねぇ。以前は浜崎あゆみがガッツのみする姿みて胸ときめいたこともあった。女性のラッパ飲みってステキだと思わないか?俺はもうこういう愛くるしい飲み方が興奮物なんですよ。

普段は非情にロリータァな俺なんですけどね、女性の一瞬見せるこのたくましさには胸打たれるんですよ。グサっとかドピュっとか音立てて刺さるんです。ロリータァとかマジで関係なくなる。



男でもガッツきますよ。この快感。

いやぁーいつ飲んでも緑茶はいい。実にいい。この喜びは一生物だね。中毒だね。

人ってのは喜びあってこその人生っていうけどね、俺はもうこの緑茶を女優と同じようにガッツくそれだけで人生十分幸せだよ。

ポカリのCMとかマジやばい。俺も飲みながら頭からカブったし。もったいないかもしれないけどね、一度あのCMを見てからあんなふうに贅沢してみたいとかどこか夢が出てきてね。アクエリじゃだめです。ポカリスウェッツじゃないとこれは認められないんです、微妙な甘さが決め手だね。

そうこうしてたら・・・・



おろろ。こんな時間となってしまった。

やっぱ朝って時間が過ぎるのが早いね。自動販売機の前でガッツのみしてるだけで30分もすぎるなんてマジであんまりだ。

いくらなんでもね、ここまで遅刻がここまででっかくなると段々罪悪感がやってくるんですよ。皆勤寸前まで行った俺ですからね、遅刻ってのにどうも抗体ができてないんですよ。分速120くらいでテンションが増してゆく。

出発しそうな電車に跳び乗る。ここから先は自転車で進める地域じゃないんで、愛車マグナム4号にさよならをして電車で時間との戦いが始まるわけですね。

正直マグナム4号って名前にちょっと飽きがやってきたんですよ。いくら愛車に感情込めて作った名前とはいえ、レッツエンドゴー兄弟とかが魂込めてそうないかにもって名前に正直あなどげなさを感じたんですよ。もっとかっこいい名前は無い物かと。

以前友達にこのマグナム4号を公開したら、「おめぇガンダムマニアじゃねぇの!ダサいって!」っとか許されない表現が帰ってきたんですよ。マグナム4号がダサいだと。こんな素晴らしい名前をバカにするとは本当に許せないね。こういうヤツが将来息子に変な名前をつけて生涯恨まれるような酷い親父になるんですよ。本当に許せない。

ネーミングセンス的にはもう全然OKなんですよ。ただね、これだけだとまだ何か足りない気がするんですよ。もっとディープな何かが欲しい。意味もわからないような難しい英語なんてバリバリに使って。


そうこうしてると学校の駅に到着。

もうこれは真剣にヤバい。早くしないと卒業式の予行練習終わってしまう。先生が予行練習に出ないヤツは本番も出さねぇぜ!って脅しかけてきやがる。俺はなんとしても卒業証書を手にしてさっさと高校生活おさらばしたいんですよ。

一時はもう一年この学校にいないといけないのだろうかと真剣に悩んだ日もあったな。しかしこうして無事卒業できたんだ。最後まで英語欠点だったな。国語なんてほんとマジ最下位ぶっ続けだったなぁとかさまざまな思い出が頭でループ活動なんか始める。

やっぱ俺卒業してぇな。急がないと間に合わない。いつものように怒涛の光速で走らなくては。そう思った瞬間だった。全ての欲に打ち勝って卒業の一言に信念を燃やしたそのときのほんの一瞬のこと。



やべ、朝マックしてぇ。マジでヤベェ。

いつもの通学時間ではオープンしてないマクドゥが、今日は遅刻のおかげでオープンしてます。朝マックという誰もが羨むこの行為を、遅刻することによって実現されるのです。皆勤守ってた時代、何度コレに憧れただろうか。

悩む時間など俺には無かった。

店頭でyahoo BBとかがんばって配ってるお姉さんを押しのけて、マクドゥ自動ドアをオープン。俺の信念とやらは本当にそんな簡単に崩れるものだったのか。

「いらっしゃいませー!」とかミスドゥに負けないシャイなハートでお出迎え。まぁ確かに普段と違って女子校生とかが店員をやってることはないが、大学生のちょっと偉いっぽいクルーのお姉さんがニコニコ笑いながらお出迎えしてるんですよ。スマイルも体も0円でご提供といわんばかりのステキな笑顔で。

もうアレだね、エッグマフィンセットだけじゃ物足りない。こんなスマイル貰った日には。

ついついマックチョイスに手を出してしまった俺。フィッシュバーガーとポテトのLと爽健美ティをチョイス。こんなことをしていていいのだろうか。こんなことをしている今も卒業式の予行練習は刻一刻と進んでいる。俺のいない予行練習が。

ドキドキハラハラとチョイスされたハンバーガーを口にする。こんなスリルに燃えるマックチョイスなんてしたことねぇ。

スリルが快感に変わったのか、ハラハラしてるくせに結局10分も伸び伸びと居座る俺。いやもっといてもよかったんだけどね。これ以上ここにいたらすぐ正面で俺と同じく遅刻でマックしてた怖そうな野郎がすぐにでも俺を殴りそうな勢いなんですよ。普段の俺だったら「オメェやんのかゴラァ!」って言うけど、今日はやめといてやろう。時間がないから仕方なく許してやらぁ。

本当は殴られるのが怖かったヒロさんは、残りの学校までの30分の坂道をダッシュで駆け上らなければなりません。しかしマクドゥでチョイスした爽健美ティとガッツ飲みしたまろ茶120が胃を刺し殺す。俺の胃はまさにスリルとロマンとエキサイティングに燃えていたんです。

ちょっと走ってはスンゴロバッタンズンゴロバッタンと胃ウォーターが揺れる、踊る、舞う。そして右心臓が痛くなる。腹筋が割れんばかりに痛む。

だんだん卒業なんかどうでもよくなってきた。もうどうでもいいや。

到着したのは結局10過ぎて半くらいだっただろうか。みんなが静まりかえる体育館を、堂々と歩く。我が物顔で。

横で死ぬほど日焼けして真っ黒になったゴリラみたいな野党体育教師が、「何遅刻しとんじゃゴラァ」ってキレてくる。

それでも関係なしに卒業生が退場するバージンロードみたいな道を堂々と歩く。周りで俺を見てススリ笑うやつ続出。関係ねぇぜ。朝からガッツ飲みとマックのスマイルという貴重な体験ができた今日の俺はその程度で損した気にならねぇ。

誇らしげに道を歩くと、あきらかに用意されてないと言わんばかりの狭いスペースに無理矢理入る。電車で席を強奪するオバハーン精神で。

今日という日の冒険は忘れない。卒業前日の壮大なる冒険を。


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