ロマンチストだったのか!?

2003/02/02

ミスタァードーナッツってところは女ばかりが働いてるんですよ。

俺が何故こんな場所をアルバイト先に選んだのかわからないんですけど、基本的に女ばかりしかいないファーストフードに俺はいたんです。もう自分でも気がつかないうちに面接受けて合格してたんです。

以前から俺はロリータである事実を包み隠さず公開している。もう常連さんなら「ああ、ヒロっていったらロリコンのヒロね!」って言ってくれるくらい世の中の基本みたいな具合にオレはロリコンとなっている。もう今更熟女フェチなんです勘弁してくださいって言っても絶対誰も信じてくれない。信じやしねぇよ全く。

そんな俺でも転機が訪れた。男子校では絶対見れない女子校生という最強ブランドメーカーにハァハァ言ってた俺がついにそのブランドを上回る素晴らしいブランドを発見した。

大学生にちょっと萌えたんですよ。

「萌え」なんて言葉使うやつは男であらず!ってぶった切られそうなんですが、俺は最近年下よりも少し年が上の女性にトキメキを覚えたんです。いやマジ不思議ですよね。

ネット上では女子校生でしかも高校一年生って響きがあれば完璧に男はそのHPにいっちゃうわけですよ。俺もそんなロリオ君たちと一緒でハァハァいいながら女子高生の香りのする女子高生の日記サイトにいっちゃってたわけなんですよ。

しかしミステァードーナッツで働いてるうちに大学生の女性しかいない環境下に慣れてきて、クラスの女の子が自分の中で基準になるように、バイト先で働く少し年上の女性が俺の中で基準になってしまったわけなんですよ。

いやいや本当にすまないと思ってる。今までヒロさんがロリータだから支持してくれた読者だって絶対にいたはず。ヒロさんのロリィにかける情熱を嗅ぎつけるように毎日読んでくれた読者さんはもう絶対いた。そんな方たちには本当に申し訳ない。

大学生以上しか雇わないミステァードーナッツにロリの欠片もねぇんだ。もうこんな状況下でどうやってロリを続けろと?誰も俺を責めることなんてできないはず。ロリはロリの中にいるからロリ。年上好きはおねぇさんに囲まれてるから年上好きになるんだよ。もう何万年にも及ぶ人類の生殖本能に組み込まれてるんだよきっと。

井戸のなかの蛙とはまさにこれのこと。井戸の中しか見せられてない彼にはそれが自分の中の海。年上のおねぇさんにしか囲まれて無い俺にはそれが自分の中の女性。俺の中の女性は年上しかいないのだ。

たとえばラーメン屋に入ったら、まわりがみそラーメンしか食ってなかったらその店にはみそらーめんしか食えるようなもんは無いと思うだろ。そうそう。おねぇさんしか食べる物がないのよ俺の今の生活には。俺と同じ年齢の女すらもいない。こんな環境では発育のよかった俺のロリが成長を妨げられてしまう。

そんな俺に今日大変な事件が起きた。

もうなんだろうね、ロリを忘れた人間ってのはこうなってしまうもんなんですね。廃人だよ俺は。


今日俺がいつものようにミステァドーナッツで働いてたんです。ごく普通に。

朝のミステァードーナッツってのは人がいないんですよ。だからみんな雑業に励む、例えば掃除とか補充とか。でもってその日俺はちょうど可愛い女先輩と仕事が当たってた。「死ね」ってメールするなよ。可愛い先輩と働けたのは偶然。

しかも2人でレジにいたわけ。もう嬉しい限りのシチュエーション。初めてこのバイトして女関係で喜びを覚えたね。いや、悦びって書いたほうがいいのだろうか。。。。

その可愛い先輩が俺に言うんですよ。

「なんで男の人ってパチンコにあんなに熱いんだろうね・・・・」

普通の世間話をふっかけてきた。パチンコの長蛇の列が店の前にまで迫ってるんです。それを見て不快な気分のお姫様。
「なんでだろうねぇー俺にはわからないなぁー」

なんで俺が機嫌とってんだ畜生。とかそんな風に思ってて・・・・ふと気がついた。俺そういえば女と話すの苦手だったんだ。

いやいやこんなこと気がつくことじゃねぇし。女って生き物にどうしても苦手意識が消えないおれには可愛い女先輩なんてありえないんですよ。喋れない。向こうの言われるがままに話は流される。

しばらく喋っててふとハプニングがおきたんです。いやいやそんなAVみたいな楽しいハプニングじゃないですよ。勝手にティッシュの箱とか用意しないで下さいよ。俺知らないから。

「ヒロ君ちょっとこれ持てないからお願い。」

おやおや?重たくて持てないから男の俺に持てってことですか。もう普通のそこらの野郎だったらカチンとキレちゃうところですが、最初から俺のために与えられたともいわんばかりのいい感じのイベントじゃないですか。可愛い女の子が重たいから荷物持てと。

いや純粋にかわいいと思ったね。先輩とかそれ以前に女として可愛かった。本当は持てたとしてもあえて男にたよって欲しいくらいだよこういうシーンでは普通。ここは超紳士的なヒロさん。いっちょかっこいいところみせないといけませんね。

できることなら人差し指で持ち上げて「軽い軽い♪」って余裕のマッスルくらいはみせてやりたいところですね。しかし重たいのなんのこのダンボール。いったい何が入ってることやら。

しかし力が無くてもここは火事場のバカ力とかいうやつでダンボールの一つや二つ持ってやらないと男として一生の不覚なわけで。例えるなら家族で誰にも開けられなかったコーラとかのキャップを親父だけが開けることができて「お父さんスゴーイ!」なワクワク物のイベントが待ってるから失敗など許されない。

動かない。動きやしねぇよ全く。

ググググググ・・・・おお。持ち上がった。なんだ俺でもできるじゃないか。でも何故か・・・・首がゴリっていったぞ。

普通腰がグリって言うはずなのに俺は首がゴリって言いましたよ。普通若くないおっさんがなるならわかるけどよりにもよって高校卒業間近の17才がダンボール持ち上げてありえない場所がゴリって言ったんですよ。

言われた場所に持っていくと「スゴーイヒロ君♪♪」って音符マーク2つくらいつけて喜ぶ。もう首への痛恨の一撃なんか忘れたね。うん忘れた。癒されたんですよ。声からマイナスイオンが出てるんじゃないかってくらい癒されるんですよごく普通に。

首は日記を書いてる今でも痛い。しかしこんなに癒されたしもう何もいらないですよ。・・・でも、次の瞬間ロリとしてありえない行動をとったんですよ。


「いやいや〜こんな重いもん持たされて給料の割りあわないですよーははは〜」
「くあははは〜♪あ、今笑い方ちょっと変だったね。」

「いえいえ!(変どころか可愛いよ。このこのぉ♪)」


・・・聞きましたか?今聞きましたか?今俺ありえないこと言いましたよね。「このこのぉ♪」って。口にださなくてよかったマジで。

なんで年上のお姉さん相手にこんなイヤラシ系の「このこのぉ♪」なんていう書いてる方まで恥ずかしくなるようなこと考えてしまったのだろうか。もうなんか自分でも恥ずかしい。

俺はなんだ。少女マンガにでてくるロマンチストな男役か。このこのぉ♪って素で言えてしまうようなところまで落ちたとでも言いたいのか?なにがこのこのぉ♪だ。可愛いよって考えてる時点でそうとう自分の世界入ってるけど、このこのぉ♪はマジありえない。

なんかネプチューンの原田が「このこのぉ♪」って言ってるシーンが目に鮮明に浮かぶんですよ。こんなセリフ平気で言えるやつは絶対彼しかいない。

でもってあまりの恥じらしさに、もう笑いが止まらないんですよ俺は。ここから地獄が始まった。

もうずっと「このこのぉ♪」がリピート再生されてるんです。エコーがかかりすぎるくらいにずっとかかっててもう普通に仕事なんかできない。プププッって噴出しそうになるのを必死で抑えて。

お客さんに会った時は「営業スマイル」って感じでゴマかしてたんですけど、その笑顔の理由はあきらかにそこじゃない。頭はずっと「このこのぉ♪」だったんですよ。もう腹筋痛いのなんの。

先輩は俺を心配してきます。「ヒロくん、首大丈夫??」

まさかここまではっきりとバレてるとは思いもしなかった。完璧だったはず。まさかダンボール持って首がゴリっていうような男がここにいたとは思わなかっただろうな。プププって笑ってるその姿を見て俺の首の異変に気がついたと。

いやたしかに、首の異変に素早く気がついてくれた先輩には、愛があったんだ!とか言ってもいいんだよ俺妄想バカだから。

でも考えてみろ?あんなにいいシチュエーションでクビをゴリっと言わせたんだ俺は。ありえないポイントをゴリっとさりげなく。

もう女からみたら情けないのなんの。俺はこの一言を聞いた時素早く悟ったよ。もうこの先輩とは最後まで何も無いなと。


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