授業中に携帯イジりなんてもう古い!

2003/01/20

最近日記がうまくかけなくてねぇー!普通50分くらいでサラサラ終わるんだけど、うまくいかないから全部消してやり直して結局2時間半とかそんな生活が日夜続いて。

俺が更新作業を始めるのはいつも日付を超えて0時ピッタリだから2時間半もやったら当然時間も2時半なんですよ。そりゃもう眠くって眠くってたまらないんですよ。

授業は寝る為にあり、担当の先生も生徒に寝られるために授業をするのが世の中の決まりなんてことはもう常識ですよね?きくまでもないですよね?オメェだけだってツッコミ入れても俺聞かないから。もちろん寝るんですよ授業を。中からジャージ着て温かいかっことかしてね。

俺なんか特に学校の机にしがみついた授業ってのがもうありえないくらい大っキライでたまらないんで、もはや当然ってツラですやすや眠るんですよ。最低ノートを書いてはスヤスヤスヤスヤと。

しかし今日の2時間目からいきなり眠気がとんだんです。昨日3時間半しか寝て無いくせに全然眠たくなくなって。当然暇になるんですよね授業は。授業聞けよテメェって受験生に怒られちゃうかもしれないけどヒマはヒマ。俺を責めたりするな。

普通の高校生ならここで携帯イジリを始めるのが世の決りというか普通ですよね。誰だっていじりますよ授業中に携帯を。しかし俺は熱い俺のハートをキャッチしてくれるような彼女もいなければ、ひたすら語り続ける俺のたわいのない妄想話に付き合ってくれるような友達もいません。友達いないって言うなよ。世の高校生は受験中の身なのだ。


センター終了翌日の今日。なんか自己採点とかにアクセクと性だしてがんばってるよ受験生のみんな。でも俺は一人・・・・・・



知恵の輪いじってたんですよ。

知恵の輪ってこうなんか取るのは簡単なんですが、逆にくっつけるのがめっちゃ難しい。

手が鉄臭くなってくるんですよね。でも俺には関係ない。もう取れた知恵の輪をくっつけるのに必死で。授業中ずっとカチャカチャカチャカチャしてたんですよ。

めっちゃ右の人授業聞かないでセンターの自己採点冷や汗出しながらヒシヒシとがんばってたんですよ。その横でずっとカチャカチャカチャカチャ。いつになってもくっつきやしねぇ。

「おいこれ物理的にくっつくのか!」って一人でキレて囁いてしまったこともあったが、気にせず一時間知恵の輪くっつけてたんですよ。もちろん堂々いじるわけにもいかないから、



こうやって机の下に隠してがんばってたんです。

完璧でしょ?もう誰が見たって携帯いじってるようにしか見えないよ。まさかヒロさんが知恵の輪いじってるなんて想像もつかない。完璧だよマジで。

途中で片方の部品を落としてしまってカチャンという音をだすハプニングも発生したが、なんとかバレずに最後までいじってました。ちなみにうちのクラス理系だから生徒14人しかいないんですよ。でも関係なかったね俺には。絶対にバレないですよ。

もうなんかねぇ、何度もくっつきかけるんですよ。でもいっつも惜しいところでくっつかなくて終わる。最後には力技まで使い始める始末。力までつかうようにもなると、知恵の輪って悲しい気分だ。


いつになってもくっつけられない知恵の輪に性をだしていると、左の御友達が声援かけてきたんですよいきなり俺の知恵の輪見て。「捻るようにすればいい感じにとれるから!がんばれ!」ってもう先生に聞こえるか聞こえないかのスレスレの声で。

「うっせー!口で言うほど知恵の輪は簡単にできていねぇんだよ!」軽く応援してくれてる友達に会釈して、手を汗でベタベタにしながら知恵の輪と戦いました。一時間授業全部つかったんですからマジでがんばりましたよ。

でもよくよく気がついたら左のお友達よ。オメェもセンター自己採点しろよ。右の友人めっちゃ一生懸命採点してるじゃん。あんたもしろよ。俺は遊んでるがオメェは自己採点しろ。文句ないよな?

しかし応援してくれてる御友達がいると知っただけですごく元気100倍、めっちゃ調子にのってきたヒロさん。顔真っ赤にしながら力で知恵の輪くっつけるそぶりちゃいましたよテンション高々に。もちろんくっつきやしねぇよこの知恵の輪は。

きっと気孔なんだ。捻ってくっつかないなら、きっと食い込ませるんだよ気孔で。深く深呼吸なんかしてヒロさんは念で知恵の輪を引っ付けました。もちろんくっつきやしねぇ。なんか知恵の輪に遊ばれた気分だ。

結局くっつかないまま授業終了。カチャカチャカチャカチャずっと頑張ってたのに全然くっつかねぇ。絶対これ物理的に間違ってる。取ることは簡単でもくっつけることはできねぇんだよきっと。

授業が終わって教室を出ると、もうみんなが真剣な顔でつめよってくるんです。ヒロさん全然悪いことしてないのに怒られるんじゃないか?って勢いでみんなが詰め寄ってくる。

「カチャカチャうるせぇんだよテメェ!おめぇのせいでセンター死んでるじゃねぇか!」って普通に、ごく普通にキレると思ったんですよ。ある意味ヒロさんピンチです。知恵の輪を授業と結びつけて言い訳する術を考えてみたんですよ。「知恵の輪をすることによって己の知性を高めてるんだ!」とか「知恵の輪したら国語はきっと万点取れるんだ」とかずいぶんな言い訳をモリモリ考えたんです。しかしクラスワーストのび太クラスの成績で卒業ピンチな俺にこんな言い訳は無駄。絶対通用しない。

ああもうダメだって思ったときその真剣な顔した御友達が俺にこう言ったんです。

「難しそうやな!がんばれよ!」

え?もしかして俺ずっと応援されてたのか?授業中知恵の輪に勤しむ俺の姿に胸を打たれてこんなにも応援があったとは思いもしなかったよマジで。

あんだけカチャカチャしてたんだ。先生にはギリでばれなくても薄々友達にばれてることくらいはわかってた。しかしこんなに多くの御友達に見守られながら俺は知恵の輪と戦っていたのか?なんて素晴らしい話だ。

「ありがとう!俺絶対くっつけるで!」

もちろんプロ意識持って返事しましたよ。授業中知恵の輪イジリをするというその行為はまさに高校生の域を超えている。プロ意識の一つくらいもっても全く過言ではないはず。ファンには熱く返事を返すのはプロの心得。猪木だってビンタで闘魂を直入してる時代だからこのくらいの返事は本当に全然。むしろ「まだまだアマチュアだったかな・・・」って感じる程に返事少なかったかもしれないくらいだ。

もちろんのちに3時間目見事に知恵の輪をくっつけてやりましたよ。青春してるよな俺。きっと卒業しても絶対忘れない大切な思い出になるはずだ。



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