伝説の料理人ヒロ2
2003/01/18
腹が減った。マジで腹が減った。バイトで疲れて腹がグーグーいってるよ。よし。料理でもしようか。
しかしながらこの3日、語りの話題はいつも食い物ばかり。食いしん坊って思われそう。でも今日は気合入れて料理したんです。もう食いしん坊って言われたってなんて言われたって俺は書きますよ。食い物の語りを。
いっつもまともな食い物が完成しない俺流料理。こうやって毎回意味不明な食い物ばっかりみせてたらきっと読者も俺が全然料理できないんじゃないか?って思われそう。いやきっと思ってるはずだ。ヒロの奴料理下手ッピーだもう見てられねぇ。死ね!っとか思われたら困る。だって俺一応料理できるのに。
だから今日はちゃんとした料理の一つでも作って、「TEXT系HP管理人で結婚したい人ランキング」で軽く一位でも取れそうな素晴らしい俺の一面でも見せ付けてやりますよ。
蒸し料理。

ちょっと本格的なナベを用意。気合十分。今日は蒸して蒸して蒸しまくってうまいもんいっぱい食って腹いっぱいになってやるぞ。
読者よバカにするなよ。俺が蒸し料理とか高等な料理できるわけねぇとか言ってバカにするなよ!

まずは肉まんとしゅうまいを蒸すことにした。初めての蒸し料理。幼く無垢な少年のように俺の心はドキドキそしてワクワク。なんか蒸しきるまでの時間が待ちどうしくってまちどうしくって。
遠足を待つような気分でずっとナベの前に座ってました。そして待つこと15分後

ありえねぇくらいにうまそうな肉まん完成!しかしここで大きなミス。中華の肉まんをこともあろうに箸を使って食ってしまった。
中華の真髄ともいえる肉まんを箸で食ったのだ俺は。こんなことが許されてたまることか?和を中華に取り入れるその斬新なアイデアまでは認める。しかしこんな形で和の文化を取り入れて肉まんを箸で食うとは許されねぇ。邪道だ邪道。足洗って出直して来いって感じですよまったく。
しかし冷凍の残り物の肉まんがこんなにもうまいとは思いもしなかった。もっと冷蔵庫をあさっていると出てくる出てくるしゅうまいがたんまりと出てくる。今日はしゅうまいパーティーだ。

蒸しましたよ!それらしく7つくらいをいい感じにセットして。しかし蒸す間の15分。もはや遠足を待つ少年みたいな心境どころではない。
中途半端に肉まんとかいうくせものを一つ。中途半端に一つ!これだけで俺の腹はなるばかり。楽器みたいにグーグなる。
俺は理性のある人間だからその程度はもう耐えますよ。イヌに「待て」を教えるのとは訳が違うんです。こんな真人間に限ってつまみ食いなんかしませんよ。

完成。おや?なんであんなに沢山あったしゅうまいが4つにまで減っているのだろうか?気のせいだ。きっと気のせいに違いない。蒸してる途中に味見とか言って3つもしゅうまい食うような人間に見えるか俺は?
きっとこれは神が俺に与えた試練なんだ。そう思えばしゅうまいの3つくらい惜しくない。むしろ神にいくらでも貢がせていただきますよこのしゅうまい。
・・・・いやぁうまかった。しかしここでヒロさんはとんでもないことに気がついた。
もう蒸すものがねぇよ!
これは失敗だった。こんなに蒸す物が少ないならご飯と一緒に食べればよかった。バイキングの店でも無い限りしゅうまいは単独で食ってはいけないのに、俺はなんて失敗をしてしまったんだ。
しかたなく台所を弄りまくっていると。

餅を発見。
鏡餅の余り物がわんさか出てくる。そりゃ蒸しましたよ。っていうよりこれ以外に蒸すものなんかありやしねぇこの台所は。
肉まんの底についている紙みたいなのを敷いて、そこに餅を置いて蒸す。15分待つ。相変わらずこの15分がもうありえんくらいに長い!長すぎる。
テレビではあるある大辞典やってるけど俺はそんなもの見てる気にはなれない。凡人の健康番組を見るよりも蒸し餅がもう気になって気になってたまらなくって。

完成。
熱々のお餅を醤油で頂いた。勿論間食しましたよ。さて再び餅!っていきたいところだけど、これ以上炭水化物取る気にもならないし、バリエーション豊かにもっと違うものを食べようと思った。
しかしこの家、バリエーションとかそんな洒落た言葉使えるほど物が無い!ありえないよマジで。冷蔵こあされば普通なんか出てくるだろ!
漬物の一つも入って無い。なんか心まで貧しいよ冷蔵庫が寂しいとな!

しかたなくタマゴを確保。
もうなんか展開が読めてたね。これから生卵が何に変わるかなんてもう幼稚園児でもわかるナゾナゾだよ。
タマゴが蒸しあがった後なんか開く前に冷たい水とかにぬらしてるし。むけやすくなるようにつめたい水でキンキンに冷やしてる。
もうここまで展開が読めると日記にするのも本格的にダルい。

もちろんありきたりな結果。
しかしここでありきたりにも塩をふって凡人的な食い方をしては「鰹節の心」のヒロさんの名もすたるよ。

醤油とみりんでいただきました。
ちょっと温泉タマゴみたいなの期待したよ。見た目的にも温泉タマゴだし、おまけにニオイまで温泉タマゴ。誰が見ても絶対温泉タマゴだと断言するよ。このタマゴは。
食ったら意外と普通のゆで卵。歯の間とかにからまりまくってうっとおしいったらありゃしねぇ。味がふつうだから許すよ。許してやるよタマゴよ!今回だけだぞ見逃すのは。
台所をごそごそ。もう無いだろうな。仕方なく昔からあったっぽいインスタントのヤキソバを確保。

こんな物を材料にするようにもなればもうネタがないのはみえみえじゃねぇか。きっとコレを見てる読者はこんなヒロさんを見てすすり笑ってるんだろうな。悔しいよ俺。
蒸しましたよ。しかし意外とこの材料展開が読めない。
一体何に変わるんだヤキソーバよ。蒸したのは勿論麺だけですよ。カリカリのカップヌードルというよりむしろチキンラーメンとかに入ってそうな形をしたラーメンを半分に割って皿にのるようにして。
さっきまではたしかに遠足待ちの子供だったよ。でも今の俺には全く希望が無い。っていうよりこんな過酷な挑戦してなんの意義があるのだろうか?HPのネタぐらいにしかならねぇよ。
いっきに心虚しくなった。ドラクエのレベル上げなんかしてるときにいきなりフッと「俺なんでこんなことしてるんだろ。時間もったいねぇ」って自分で自分に突っ込みいれたような衝撃だったね。本当に虚しかった。
3分で完成がインスタント食品の売りだが、コレばかりは3分じゃすまねぇだろう多分。念入りに15分蒸したぞ。でもってナベオープンしたら。。。

全く形に変化が無い。
え?これ圧力ナベだったの?って言わんばかりに形が変わってない。もうなんかカメラに収める気にもならなかったからさっきと同じ画像使った。こんな作者でも許してくれ。読者よ。
もちろん味に特徴を求めるヒロさんが普通に粉末のヤキソバの元なんかふりかけて食うはずねぇぞ。もちろん味付けは・・・・

醤油。
もう見た目から全くマッチしてないね。まず第一にまずそうなオーラでまくってるし。
しかも麺が全然ほぐれてねぇ。これホンマに蒸したのか?ってくらいに全く変化が無いこの見栄え。しかし食っておく価値はあるだろう。きっとな。

一口くって思わずヒロさんは目の前が白くなった。
なんだこの究極にまずい料理は。前回のエキサイティング寿司を上回る食い物がこんなにも簡単に誕生してしまった。
なんかこう・・・湿り気の多いアマゾンとかに一ヶ月は放置したようなデンジャラスな味がする。サクサクじゃないベビースターラーメンを100倍はまずくしたようなそんな味だ。
こんな物は二度と食いたくねぇ。
しかし今わがまま言ってられない。食うものを確保しないことには俺の腹は癒えねぇ。なんかこういうハングリーな環境化だとなんでも美味しく頂けそうな、そんな感じがする。
無邪気にハングリーな俺は冷蔵庫をあさる。もうなんか、何でも蒸したら食えるような気分がしてきたよ。
蒸しちゃっていいかな?
やっぱだめかなこれは?
いいよね?一生に一度できるかできないかの貴重な体験なんだしさ。一回くらいこんなことしたってバチあたらないよ絶対。

キウイフルーツを蒸しましはじめました。
もう後にはひけないよ。ほらよく有名料理店なんかで「まじでーー??」ってなフルーツを焼いたりしていい感じに料理してるじゃないですか。
だから俺だって中華の真髄を知ってるかのようにキウイを蒸してみたわけ。いわば不可抗力みたいなもんであって誰も俺を責めることなんてできないはず。
ああ!なんかダメだ。ヤバイ。ナベ開けたくねぇ!ちょっとこれは怖いよ。12月24日に夜更かししてサンタを待つようなワクワク感もあるけど、なんかそれ以上に恐怖を感じるよ。いやマジで。
このナベにありきたりにも爆弾って書いてあったら信じる。今の俺だったら確実に信じてしまう。こんな世にも奇妙なナベ誰だってあけたくない。

「(開けていいのか?いいのだろうか?)」
久々に俺も悩んだが結局開けることに。悩むというよりむしろ脅えてます。確実に。
悩んでるわりには「開ける」以外の選択など最初からねぇんだけどな。開けたよ。どんと来い!ってノリで開けてやりましたよ俺は。

カメラには写ってませんがかなり湯気が出てます。
ひびとか入っててそこから肉汁?みたいなものがジリジリ染み出てきてる。香り的には全く問題ない。一級料理だ。
おそるおそる皮をめくる・・・・

うわぁ・・・・・・・・・
なんか想像してた通りの色が出てきた。しかしほんとうにうまそう。スプーンとか洒落たやつ用意したらなんか世界の珍味として立派にレストランとかに並ぶよ確実に。
しかしこの食い物。一番の問題にかかったんだよな。
一体何の調味料で食えばいいんだ?マヨネーズとかそういうありきたりなものはダメだ。っていうよりマヨラーでもこんな蒸しキュウイとかにかけて食うはず無い。いや、神聖なるマヨネーズをこんなに汚らわしい物につけること自体彼らは拒否するだろう。確実に拒否する彼らなら。
ここは純粋なる日本男児として和の心をもってして食うに限るはずだ。マヨネーズとかそんな外国からやってきた邪道商品にかけてはいけない。せっかく「鰹節の心」っていういい香り漂う和風のサイト作ったんだし、和でもってキウイを食して決して悪くないはずだ。
厳選なる審査の結果。醤油に決定。かけますよー

うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
なんだこのモンスターみたいな食い物は!食ったら確実に体に害があるよ!有害物質そのものだよ!こんなのもが道路とかに落ちてたら確実にFBIぶよマジで!
それになんだこのエグい香りは。やられたって感じだよ。でも食わなきゃいけないの。世の中にはご飯食べたくても食べれない貧しい人たちがいっぱいいるんだからね。今これ食わなかったら犯罪だよ俺は。
パク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・……。
あぐぅぇっfぐぁ。
やばい。色もさることながら。確実にこれ鼻くその味だ。汚いって。マジでこれ汚すぎる。バツゲームにでもつかったら確実に精神的にダメージ受けて家に帰れないくらいに頭壊れるって。
やばいでしょ。ここまで見事にはなくそを再現できたらあるある大辞典とかに投稿できるよこれはマジで。
ああなんかもう、腹減ってたことなんかどうでもよくなった。っていうよりこの鼻くそだけで十分おなかいっぱいになったかもしれない。
今日改めて自身がもてたよ。マジでな。こんなに究極にまずい料理を作れる自分の料理の腕に。
よいこなら絶対に真似するなよ。と言っても、こんなの作るバカは俺ぐらいしかいないだろうがな。
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