青春。

2002/12/23



家に帰るなり急いで一つ上の先輩に電話した。 家の電話で。 いや携帯電話がもったいないから家まで帰ってきたってわけじゃない。 3日前携帯電話が2つに分裂して使えなくなったんだ。 2年間生と死を共にした携帯電話との死は本当にかなしたかった。 愛着もついてたし、一番は電話帳が無くなったことだ。 電話番号無くなる=縁切れる、みないな薄縁な友達が俺には多くて、 2年間の青春と大量の友達を失った。 まぁそんな話は興味ないだろうからここでおわらして本題にもどる。 今日は忘年会があると聞いていたんだが携帯が無いから全く連絡が取れない。 しかしその先輩の電話番号だけはメモってあって、こっちから連絡しようと思えばいつでもできる。 けど・・・・めんどくさかった。先輩には申し訳ないけどかなりめんどくさかった。 先輩の電話より10時間ぐらい寝て頭痛くなるくらいめんどくさかった。 しかしもう忘年会は始まっている。 始まって3時間くらいはたっている。 そろそろ電話したほうがよさそうだ。 とりあえず先輩に電話だ。

「・・・もしもし」 うわーめんどくさそうな声。 電話に出るのダルそうな声。 こっちが10時間なら向こうは24時間寝ていた声。 なんか俺まで忘年会出るのダルくなってきた。 「先輩。今日忘年会でてるんですか?」 「いや。めんどくさいから出てない」 回りに雑音が入らないところを聞くと本当にそんなところだろう。 「じゃああの・・・K先輩のメアド教えてくれませんか?携帯壊したもんで・・・・」 「知らん。」 絶対嘘だ!絶対この人メアド知ってる! 絶対ダルいから知らないふりしてる。 ああ、よりにもよってなんでこんな人の電話番号しか残って無いんだろ! 「あ、そうそう。クッキーていうのはね。PCにHPとかのデータ・・・・・」 っといきなりクッキーの説明をしきりに始める先輩。 いやそんなネット用語俺でもしってますよ。 っていうよりゴマかしてるの丸見え! ほんまにマジで勘弁して欲しい。 「それでC言語・・・・」

死ね。っとは言えず、表向きでは「ああ〜そうなんですか先輩!へ〜」って曖昧な感じの言葉でとりあえず返事。 っていうより俺が死ねって考えてる今でも、忘年会はどんどん終盤に向かっている。 本気でヤバイ。 とりあえず一言「あの。知ってるんでしょ?お願いしますね」 っと言ってきる。 いくらなんでもメアドくらいはメールしてくれてるだろう。 そこまで酷い先輩ではないと信じて。

しばらくして電話がかかってくる。お?電話か。電話番号教えたのかな?「・・・もしもし」 さっきの24時間男から電話がかかってきた。 いや本気でダルい。 ここまできたら23回くらい死ねって言いたい。 「なんですか?」 「俺も行くことにした。お前家の前にでてろ。」 あ、はい。 「今すぐな」 え?今すぐ?? っとか言ってすぐ電話を切られた。 てっきり先輩近くまで来てるのかと思いとりあえず家の前にでた。



















まだこないんですか先輩・・・




















先輩いつになっても着ません。 裏切りの空気を薄々に感じながらバイクが来るのを願い待ち続け。 着ました。・・・・・30分後に。 もう怒りも冷め切っていました。 先輩のバイクの後ろに跨った。 相変わらず男の臭いだ。 出発。 道路交通法を完璧に守りきる先輩。 そこまではいいんです。 本当に完璧なんです。 しかし事件はおきました。

























走り屋登場。





















なんかいい感じで回りを徘徊してます。 ピンチです。 すると突然先輩がキレ出した。 「おめえらうぜぇ」 2人乗りという環境にも関わらずいきなりモウスピードを出す先輩。 え、なんで走り屋挑発してるの? 死ねますよ先輩。 冗談抜きで3回くらい死ねますよ。 しかしこの先輩意外とうまい。 走り屋もなかなか負けない。 「このチンカス。」どんどんスピードのせます。 チンカスまだまだよってきます。 イイスピードで追いかけてきました。 ああ、なんか走馬灯が見えてきた。 17年間楽しい人生だった。 ・・・ふと気がついたら走り屋がいない。 どうやら勝ったみいだ。 先輩が何か言っている。 「お前の悪いところは・・・・」 ちょちょちょっと待ってください。 走り屋に追いかけられてその上2回くらい走馬灯見せられてるこんな生と死のまっただなかで、 なんで軽い説教話なんかできるんですか。そんなこんなで忘年会へ到着。


















5人しかいない。



















ああ!頑張ったけど遅かった! しかし今からカラオケらしい。 よかった二次会には間に合った。 さてさて歌うぞ、ってめっちゃ気合入れたのに、 メンバーがさらに3人に減っていました。 マジ死ぬほどテンション落ちまくり。 となりで「君が代」歌う人が続出するくらいテンション落ちてる。 一回じゃないですよ。 「君が代」だけでもう4回くらいループしてるんです。 日本国歌を愛する故かしら無いが、 忘年会にきていきなりなんで「君が代」歌わないといけないんだ。 カラオケの曲の予約を「君が代」だけで埋めてくれるなんて嬉しいよ。 帰りたいくらいに嬉しいよ。 忘年会なのになんで日本の国歌を尊重しなくちゃいけないんだ。 俺は日本を愛する日本男児だが、君が代を5回以上ループして歌うくらい濃厚な日本男児じゃねぇ。 っていうよりここまできたら純粋な日本男児でも引くぞ。 3回目くらいからかなり引くぞ。 うちの部屋だけ別の国みたいだし。 正面の部屋でデュエット楽しんでるバカップルどもに死ね死ね死ね、って連呼したくなるくらい気持ち悪い。 君が代ばかりのラインナップで明日を来年を迎えるのに不安を感じまくる俺。

金も払わず逃げたのはいうまでもありません。

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