※肖像権により表示できない画像が大量に含まれているため、リンク切れ画像が大量に含まれています。リンク切れに関してはお許しください。
女に抗体のできない俺  その1


2002/11/20




当時高校1年でした。


まだ高校入りたてもあって高校デビューで溢れかえってました。


けっこう柄の悪いクラスに入って脅えながら生活してました。



しかしそんな中でも「住めば都」という言葉もあってか、

何人か友達ができました。


そのなかの一人友人Fなんですが、











ロンドンブーツ敦に似てました。プロフィール











とんでもない男でした。


女をダマしてはヤッて逃げる。


なんで俺と話とかしてたのかわからない位、

俺とは全く違うタイプです


そいつのとある日の会話です。







友人F「なぁヒロ〜」





        俺「何??」


友人F「今携帯壊れてるんやけど、ちょっとメール打たせてや。」





        俺「ええけどー、ややこいことに使わんとってな。」
       (ややこい:ややこしい)


友人F「なに言ってるんや〜ややこいことなんかせえへんってぇ〜〜」








この時点でなんとなく嫌な予感はしていました。


女に関しては問題ばかり抱えてるコイツのことです。





絶対にややこしくなります。





でも友人の頼みなのです。


こんな状況じゃ誰だって断れないでしょう?



その問題はその日の晩にはもう動き出していました。





つづく







女に抗体のできない俺  その2


2002/11/21



携帯を使ってメールを打ち始めました。


2回3回打つと・・・携帯を俺に渡しました。






友人F「マジありがとう!!」





        俺「おぅ!ってか何に使ったん?」

友人F「彼女と待ち合わせ!携帯無いからメールでできなくて困ってて・・・」





        俺「あ!そっかぁー仕方ないよな。どれどれ・・・ヘタレメールの内容を・・・」


友人F「あ!もう消したから!残念!」





        俺「なんやー証拠隠滅かぁーー!!しゃーないなぁー!!」

友人F「そうそう・・・証拠隠滅ね。。。。」










本当に何もないのですよね?
何にもややこしくならないですよね??






心で強く訴えてみた!っつか真剣ですよマジで!!

中学時代は楽園ともいえるくらいぬくぬくとしたところで育った俺。

そんな場所には恋愛なんてものは存在しなかった。

たしかに男もいれば女もいるごくふつうの中学校だが、

あまりにもいい子ちゃん過ぎる校風と温い友達関係

当然男子と女子の間には普通の今時の中学生とは思えないくらいの


恥じらい


っと言った物がありました。

リーズナブル(安っぽく)に恋愛してしまう今時の中学生とは明らかにちがって、

恋愛=汚れのような感覚でみられて恋愛なんてもってのほか!


若者は若者らしくスポーツしてろ・・そんな学校でした。



そんな学校で恋愛が発覚しようものなら、

あくる日はフライデー(週刊誌)に載った勢い・・否!それ以上の話題になり

まずクラスでは2人が近くにいないのにもかかわらず

「熱いね!!」

ってまさに見てきたかのようにみんなが口々に語り、

女の方にもなると一回の涙程度では、まず情を受けることなどまずないでしょう

毎日枕濡らしてるのがごく普通といった具合です。

男の方はまず友達が7割減ります。

本当の親友ともいうべき友だけが世間体を無視して無理やりついてくるというところです。

・・・・まさに









公開処刑です。








そんな恋愛に御堅い中学校から男子校に進学した俺、


この時点で女に抗体なんて絶対無いです。

女に触るはおろか、、、

女の子に話しかけられたら


「おう」又は「OK」


これ以外は何も言えません。

言うまでも無いが「NO」なんて言葉は存在しない。

いつ貢がされてもおかしくない、ピュア学生そのもの。


この文章を読んだ時点で

女性ファンが俺に惚れ直した事は言う必要も無いですが(殴
(ブランド品なんか買わないぞ俺!俺絶対買わないから密かに女性の色気メールしないでくれよ!!)






そんな俺がこんな形で女性と関わらないといけないのだ。

恋愛=汚れの感性が拭いきれない俺には


地獄の結末しか見えてきません。


今日のメールで何も起こらなければいいが・・・

人様の恋人だ、メールなんか帰ってきたら俺犯罪だ!












ヴーヴーヴー(バイブ音)








メールが来た・・・・・・・















メロス(友人F)!!俺を殴れ!!
(「走れメロス」を国語で習わなかった人へ⇒友人を裏切ったら殴ってもらいましょう。)










つづく





女に抗体のできない俺  その3



2002/11/22




女性から初めてメールを貰った日でした。



高校1年も最後が近いのにも関わらず、

この一年俺は女性とメールですら一度もしたこと無い。


いやはや・・・





「青春ってなんやねん!」


って寝る前に毎日心でささやく毎日でしたよ。



男・男・男の中で育った俺にとって女子高生とはまさに

妄想の華と化してました。



女子高生は絶対に可愛い

女子高生はスネ毛が生えない

女子高生は純情だ

女子高生はピチピチ

※線は男子校で成長を遂げた俺の妄想です。



朝練と放課後の部活で世の女子高生をあんまり見ないのもあってか、

妄想は愚か、半分現実化していました。


妄想と現実の区別もついていないのです。

男子校は本当に怖い。




・・・だが本当に怖いのは。。。。。。























なっちみたいなのが沢山歩いていると思ってました。






2〜3人なんて物じゃありません。

百単位です。

なっちがちまたに沢山歩いています。

右を見ても左を見てもなっちなっちなっちなっち!!!






なっちがいっぱいの図










今考えたらかなり怖い。


っつかそんなになっちが沢山いたら。














少子化問題起こらないよ!!


日本人の繁殖率今よりかなり高くなってるはず!

そんなもん子供1人じゃ世の中の男は絶対満足な結婚生活に終われない!





そんな妄想バカ男に初めて顔も知らない人からメールきたんです。




こんな子以外想像できません!


「誰に似てる?」って質問して「浜崎あゆみに似てる!」って言われても、




この顔以外想像できません。

っていうよりこの顔を浜崎あゆみ体が勝手に認識してしまう領域です。











さてさてメールの内容を確認してみましょう。






受信メール 101
11/15 17:43    未読
■ロングメール
未登録
090--------


[件名]
あのさー
[本文]
あんたマジムカつく! なんであんたにそんなこといわれなきゃいけないのよ! あたしが浮気するとでも思ったの? 別れる。 もうメール打ってこないでね。



(記憶が薄いのでなんとなく再現)






なにこれ・・・






明らかに自分に向けて放たれた言葉ではないのは確実です。


なのになんか胸が痛いのですが何故??







ほんとうにあなたが言ったのですか??

なんか魔性の笑みに見てるのは何故??

何故なんだ!!




さてどうメール返そうか・・・


女にこんな卑劣なメールを貰うのも初めてであると同時に、



その卑劣な女にメールを打つのも初めてです。






ピュア学生の心は今粉々に打ち砕かれようとしている瞬間ですね。







つづく



女に抗体のできない俺  その4



2002/11/24














女性からメールが着ました!


しかも初めてもらったメールがあんな悲惨だとは思いもしなかった!!





俺の中では・・・


女性の性格が悪いからなっちという想像が薄れるのではなく、

女性の性格が悪いからなっちの性格が悪く感じてくる。


そんなところでした。





まぁ自分宛に来たメールでないにせよ、

気になってしまうのが男ってものです




まぁ言ってみれば、

男子校という隔離された世界で俺は、

女性に接することなく暮らし

女性と話すことなどもちろんない

女性との出会いだってもちろんないことも理解していただきたい。


そういうわけだから、


恋愛もしたことねぇってことなんです!!




そんな俺が女性からメールを貰ってみろ!


たしかに相手は彼氏もちで、


しかも一発目にこんな変なメールもらってて


顔も見たことないし


まずこの女が正常なのかすらもわかっていない



そんな条件そろいの女にもかかわらず、















ちょっとトキメキしちゃいます。









初めてみた動く物を親と思ってしまう刷り込み現象の如く

久しぶりの女性。

俺をちょっと期待させる友人Fの彼女。
(一方的に・・・)


っというより女と少しでも接しているという行為は、

男子校育ちの俺には新鮮すぎます!!


たしかに中学は共学で女子中学生もいたが、

高校に入ってから女に接することは本当に0となってしまった。


3日ぶりにカレー以外のものを食べたときの食い物の新鮮さ

といったところしょうか。。。






とりあえず名前をきいてみましょう・・・・・







すまんけど俺友人Fじゃないねん。 Fには携帯が無いからメールを使わせてやっただけで、 俺は全くわからんねん。 誰? 伝えとくから名前言えや。



(記憶が薄いのでなんとなく再現)









我ながら情けない日本語だ。



高確率で俺は女の尻に敷かれるタイプだと思われたこと間違いなしですね。

まぁそう深く関わるわけじゃないしどうでもいい、

こんな不愉快なメールを打ってきたのだまっさきに何か言うことがあるだろう。










受信メール 101
11/15 17:43    未読
■ロングメール
未登録
090--------


[件名]
Re:
[本文]
あーもうムカつく! っていうかあんたに言ってるのよ!! ヒロでしょ! わかってんだからね! 電話していい? メールじゃ話になんないし!!



(記憶が薄いのでなんとなく再現)











えぇっ(汗)


予想もしない展開。

女性からの初電話もこんな具合で終わるのか?


「あたしの初体験台無しじゃない!!」って感じですもう・・・


この口の礼儀もしらない女、

電話の声どんな声なのだろうか・・・










やっぱりコレなんだろうか・・・・・






まだ少し期待してる自分が腹立つ。



つづく






女に抗体のできない俺  その5



2002/11/25



突然の電話宣言です。

しかも俺相手にです。

女と電話するのです。


小学校の時から連絡網以外で電話をもらうのは初めてです。

俺の人生の伝説の1ページを埋めること間違いなしな大事件です。

しかし喜び悦びではけっしてないです。

脅えです。

なんで初めての女からの電話に脅えなくてはいけないのだ!!

痛い系人生一直線もこの時から始まっていたと悟れる。












ヴーヴーヴー(バイヴ音)










来た!!!






ピッ・・・・





俺「・・・・もしもし?」








???「もしもし(怒」







顔と声が一致しません・・・

何故でしょう??











俺「・・・誰なん?正直そこがききたい」


???「あたしよ!アイコよ!!まだそういう風にごまかすの???」


俺「(誰だよそれ!!ごまかすって何!!)


アイコ「アイコ!お前の打ったメールのせいで彼氏と別れちゃったじゃない!!


俺「ええ?Fとわかれた??マジで!!聞いてないでそんなん。」


アイコ「聞いてないもくそも!今さっきわかれたの!あんたが悪いんだから!!」


俺「なんで俺が悪いん?俺なんかしたか???」


アイコ「あんたの打ったメールのせいで別れたの!!


俺「俺なんにもしてないやん・・・第一あのメールはFが打っ・・・・」


アイコ「グチグチうるさい!!あんたが悪いの!!」


俺「でも・・・」


アイコ「Fは悪人じゃないの!なにかんがえてるんかしらんけど変なこといわんとって!!」


俺「じゃあ・・・・」


アイコ「うっさい!!!





女に抗体のできていない俺には女の質問にも満足にも答えられない。

あっちもあっちで問答無用。

だんだんなっちのイメージが失われてきてるし、

女子高生のイメージまでもが崩れてきている。


Fは何を打ったのがわからない。

しかし確実に言えることは、

Fは俺を裏切ってます。


女への抗体は愚か、女性不信になりかけている俺に対して

どんどん言葉の暴力を浴びせてくれる。


楽しいものだ。うん





アイコ「なんかダンダンむかついてきた!!!」


俺「(・・・それいじょうむかついてどうする!!)


アイコ「なんであんたなんかに電話したんだろ!電話代もったいないし!」


俺「(じゃあかけるなよ!!)


アイコ「あたしあんたみたいな男大ッ嫌い!キモすぎやし。」


俺「(俺もあんた嫌いですよ。なんで電話で話しなんかしなきゃいけないんですか。。。)


アイコ「あーむかつく」


俺「(一人で喋っといてむかつくとは何ですか!!)






次の瞬間。

俺は夜も寝かせない大事件に発展する、

聞いてはいけない一言でしめてくれたのでした。






アイコ「あんた覚えとけよ!




ツーツーツー




嵐は去った。

しかし次はもっと大きな嵐がくるんです。




つづく






女に抗体のできない俺  その6


2002/11/26




次の日俺はFを問い詰めようと思いとりあえずFにつめよってみた。






俺「・・・・あのさー」


友人F「お!ヒロ・・・何??」


俺「昨日のメールのことやねんけど・・・」


友人F「ああ!ありがとうなぁー!また使わせてな






勘弁してくれよ!


あんたの打ったメールでどんだけ大騒ぎになってると思ってるんだ!!

おかげで女性不信になっちまうよ!!

このまま俺が高校生活彼女一人もできなかったらどうしてくれるんだ!!

勘弁してくれよ!マジで!!

俺は男子校だけど。。。

彼女のできないまま残り2年なんてまだあきらめてないぞ!

今年のクリスマスは、









もうすでに予定でいっぱいなんだよ(怒)










俺「で、さー・・・・」


友人F「ん?」


俺「あんたの打ったメールのせいで大変なことになってんだけど。」


友人F「ん?あぁ・・・知ってるで







テメェやっぱりゆるさねぇ…


最初からこんなもめごとが起きるの知っててメールしたのか!!

畜生!







俺「最初からそうなるのがわかってるのにこんなことしたのか??」


友人F「ああ。スマンな!別れる口実に使った!」


俺「最悪やんF!!」


友人F「すまんすまん!カレーパンおごるから!!つか普通に無視しろやそんな奴。」







そんな手があったのか!!


すまぬFお前を疑ったりして!

口実に使ったのは確かだ。

しかし所詮はメールって事か。

自分のもめごとにするよりアカの他人にメールだけさせたほうが事がスムーズに収まる。

しかもメール。嫌になったら無視しておしまい。

なるほど。

俺もバカだ!女だと思ってメールなんかしてしまって。

無視だ無視!

これで事は何でもなくなる。

Fの彼女(アイコ)には確かに悪いと思うが、

俺の安眠の為だ。


さよなら女学生さん♪




俺「おお!そうやなぁー。無視しとくし!!」


友人F「おう!悪いなぁー。すぐ消えると思うし。」


俺「っつか最初から無視やしな。。(ウソです。メールしました)


友人F「お前のことやし最初から無視とか言わんでもわかるし。(ヒロがメール打たないわけないやん)


俺「当たり前やん!!(そうそう当たり前・・・)


友人F「まぁ2・3日たってもメールつづくようやったらまた言えや。」


俺「ああ!大丈夫!そのときは俺でなんとかするって!!」











このときは簡単に言ったのだが、


とんでもない約束をしてしまいました。


このとき軽はずみにしてしまった約束が、

のちに最悪の事態を生んでしまうのでした。


元々女に抗体の無い俺なんです。

もしもなんてことが起きたら女のことをわかってない俺には何もできないはずです。








友人F「スマンなぁーヒロ・・後は頼むなぁー」


俺「オッケー!大丈夫!」


友人F「よし!さて俺は帰るぞ!」


俺「おう!(ってまだ3時間目じゃねぇーか!!)


友人F「じゃあな!ホンマにありがとうな」


俺「おう!バイバイ!!」







その日の夜アイコからはメールが来ませんでした。


「なんだあの女の執念はこの程度」かと思ってたんだが、

本当に平和な夜はこの日が最後になりそうです。


今日の会話至って普通に終わったのだが、

俺たちは少々女をナメてたようです。


あのアイコが言った「覚えてろよ」って言葉、

もう忘れることができない名ゼリフになりそうです。






つづく


女に抗体のできない俺  その7



2002/11/28



歯を磨いて寝る準備をしていました。


今日も楽しかったなぁ♪明日もいい日でありますように♪

そんなことを考えながら布団に潜りました。




ヴーヴーヴー(バイヴ音)




待て!

俺がせっかくいい夢を見るために布団に潜ったのに。

何故邪魔する!!

ワンギリめ!

貴様いつか絶対に訴えてやる!












ヴーヴーヴー(バイブ音)







おや?

まだ鳴ってる。

どうやらワンギリではなさそうだ。


しかしこんな時間に電話してくるとは迷惑な奴だ。

何処の誰だ??

礼儀も知らないふとどきものは・・・・










ー非通知ー







誰だ!?

名前も明かさないのか?

礼儀を知らなさすぎだ!

てめぇのような奴がいるから日本はこうなったんだ!


貴様のような奴。



もう絶対ゆるさねぇ!

もう絶対ゆるさねぇ!


もう絶対ゆるさねぇ!



もう絶対ゆるさねぇ!





ピッ・・・













電話の相手「誰じゃ貴様!!」







俺「も、も、もうゆ・・・・


申し訳ございません!!!!!!!」





え!なんで俺謝ってるの??

だって俺何か悪いことしたのか!?


っていうより。

誰じゃ貴様って俺が先に聞きたいよ!!


俺こんなヤンキーみたいなのに友達記憶ないぞ!








俺「そちらこそ誰ですか?」




電話の相手「ん?ワシか?ワシは






●●組のもんじゃぁぁ!!」







ヤンキーなんて言葉で表現して申し訳ございません。


本家の方でしたか。

なんでこんな人から電話きたんだ俺!


意味わからねぇ!!


あ!

きっと人違いだ!

それしかない!

それ以外何でもない!

うんきっとそうだ!






俺「申し訳ないでぐけど、人違いではありませんか?」
(緊張の余りセリフも噛みました)








●●組「ワシの女に手出しておいていまさらそんな言い訳通用しないぞ!」








童貞なんですけど。

出せるもんなら出したいです。


女って誰だ?


それさえわかったら何にも問題ない!

どうせ知らない女だろう。

知らなかったら何も問題ない!

うん。







俺「誰ですか?その女って。」











●●組「誰って?
アイコや!まだシラきる気か?」








アイコか。


ふ〜ん



・・・・あの女か。






ここまでが以前書いた文なんですが、今からここの続きを書きたいと思う。




俺「知ってるんですけど。





ここは正直に答えた。

下手に嘘つくよりこうしたほうがいいと思った。

なんせ相手はプロの本職。


命に関わります。

下手なこと言えません。

っていうより、人生16年生きて表の暖かい空気を吸い続けていたのだが、

裏の空気を吸って初めて目が覚めました。










女は怖いと・・・・






●●組「そんなもんしっとるわい!お前絶対殺す!





言葉に恐怖感がにじみでてます。


友達との喧嘩でお前殺すという言葉を言われたところで

やはり可愛い物です。

相手はヤクザ。


殺す=ボコボコにする


ではありません





殺す=燃やされる(海に沈められるも可)






俺「み、身に覚えがないんです。」


●●組「ワシの女に手を出した。それだけじゃ。」


俺「そんなこと本当にしらないです。」


●●組「関係ないわい!殺すと言ってるんじゃ!」








まったく話を聞き入れない●●組関係の方。



もはや問答無用のようです。


このまま受話器と戦ってもキリがないのはわかってます。

わかってます。



わかってますよ(涙)



しかたない。


例の手を使いましょう。


携帯特有の必殺技。

しかしこんな技を使うにしても相手はヤクザ。

本気で怖いです。

しかし残された道はこれだけ。

やってやりましょう!







俺「あのー」


●●組「なんじゃ!!


俺「僕はどうすればいいのでしょうか?」


●●組「お前か!お前はとりあえずしばかなあ・・・」


俺「もしもし!!


●●組「なんじゃ?きこえとるわい!!!」










俺「もしもし!!





●●組「聞こえないか!!






俺「もしもし!もしもし!(聞こえてます・・)






●●組「おい?電波か??」







俺「もしもし?もしもし?あれーなんで聞こえへんのやろー!おーいい!もしもし!! おかしいなぁ・・ちょっとだけ声したのになぁ・・もしも・・・・・・・














ツーツーツー・・・
















あれー!切れちゃった(汗)


まあ言うまでも無いが自分で切りました。

電源きっときましょう。


何もなかった。


何も無かった!うん


さてもう寝ましょう。


寝れなかったのは言うまでもないのですがね。








つづく




女に抗体のできない俺  その8



2002/11/30




昨日のことを友人には話さなかった。


時間たったらなんかどうでもよくなるっていうか。


本当の事言うともうあの日から3日過ぎてます。

電話こないしあの例のヤクザも自分のやったことの愚かさに気がついたのでしょう。
(こんな言い方したらメルアドから住所突き止められてナブり殺されそうで恐いのですが・・・)

もう何もなかったことです。

そう何もなかった!!うん!



そしてその夜。


やっぱり忘れたころにやってきました。


いや非通知だったら俺もう出ないですよ。

だってあんなことになるのは目に見えてますから。。。

でも今回はそんな手の込んだ非通知とかそんなんじゃなかったんです。










番号堂々公開。







携帯には非通知ではなく未登録の番号が映ってました

当時はまだワンギリといった悪徳商法もまだ流行ってなかったので、

知らない人の番号でもなんの違和感も無くでれました。

まぁそんなわけなので、ついつい「通話」を押してしまいました。





ピッ・・・




俺「もしもし?」


●●「ワシや。













しばらく沈黙が続きました。




一瞬で状況が理解できました。


ワシってだれやねん!ってツッコミなんかもはや関係なく、

それ以前にえ!なんでまたあんたなの?って感じでした。

抗体ができたのか以前より落ち着いています。





俺「・・・・・・・・・・。」














ピッ。


ツーツーツー





あれまた切れちゃったよ!

おかしいなぁ(滝汗)アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!


二言目を発する前に俺は電話を切りました。


寝ます。寝ましょう!っていうより!なかったことにしましょう!!うん!!














次の日。


携帯の画面を見てまず声が出ませんでした。














不在通知  20件









完全に携帯の不在通知のメモリの限界を超えていました。

不在通知の内容はみんなあの電話番号非通知のオンパレードです。

ここまできたら友人Fに秘密にしないわけにはいきません。

とりあえず報告を・・・・








俺「なぁFよ・・・」




友人F「なに?」






俺「とりあえず・・・あんたの彼女はヤクザが愛人だったらしく、 俺があんたとヤクザの彼女であるアイコに手つけたってヤクザのにーちゃんが怒り来るって、 ストーカー級に夜中ずっと電話のバイブ鳴らしまくってますがどうしましょう?(涙)








ピッ・・・・プルルルルル・・・プルルルル・・・・






俺「あの・・・俺の電話だからなんとなく分かるんですが。いったい何処に電話してるのでしょうか?」




友人F「ん?聞くまでもないやん!ヤーさんと交流♪











早まるなF!!

お前も人生生きて16年。

その16年間お前に親はいくら投資したとおもってるんだ?

育てるのもさぞ大変だっただろう。

よりにもよってこんなバカに育ったし。

もう大変どころか何度富士の樹海に捨てようと思っただろうか。

そんなお前をここまで立派に育てたんだ。

これからは尽くされなければならない親がいるにもかかわらず、

なんでそんなに簡単に命捨てれるんだ!!

死のうとするな。とりあえず生きろや!

なぁ!親を泣かすのもそろそろやめにしようや!!!










友人F「あ?もしもし?おれヒロだけど。」










!?




え!ちょっとまってくれ!

俺はまだ生きたい!

これ以上地獄を見せないでくれF!!

これじゃああんたのためにいくつ枕のシミ作ってもたりないじゃねぇか!!

勘弁してくれや!!













友人F「お前キモいなぁーーアハハッハ!!







俺の名前を勝手に利用してそんな愉快な笑い方やめてくれ!

そもそも俺保険に入ってないぞ。

仏教にしばられたこの世の中。

葬儀代今どれだけ高いかしってるのか?

今の世の中死ぬのにもお金がかかる時代なんだぞ!!

それを死んで何も残らない俺に負わすとは。


テメェ・・・顔面隠匿罪でいつか訴えてやる!
(顔面隠匿罪:おまえのキモい顔を俺の前に出したら精神的に傷つくからもしみせたら賠償金くれっ、ていう法律)







友人F「じゃあな!おっさん!」



ピッ・・・ツーツーツー










友人F「あーおもしろかった。」





いやいや!!

あんたはそれで済むかもしれんけど・・・

俺の命の代償は「おもしろかった」じゃすまねぇよ!!













友人F「本物やなぁ!スゲーやん!じゃ、後はがんばって!!」








後はって何よ!!


俺の単純脳で計算する限り、



楽しむ=友人F  死ぬ=俺

って理解できてしまうのは果たしていいことなのか!?









のちにヤクザのおっさんは夜中に不在通知のメモリを毎日いっぱいにして俺を楽しませてくれました。


毎日毎日昼夜いつでもかまわず電話が入るので、

携帯を投げまくってました。


2週間もしてヤクザのしつこい電話から俺は解放されました。・・・が、







そのときにはすでに画面に何も映らなくなってました。




言うまでもありません。


ヤクザから不在通知が来なくなったのではなく、


ヤクザから不在通知が来れなくなってたのです。



携帯も故障したので解約して新しい携帯を買うことになりました。


逃げ切った。ってところでしょうか。


俺のヤクザさんとの不快深い友情はこうして幕を閉じたのでした。



home