歯ブラシ

2002/11/12


今思えば懐かしい思い出。


朝起きたて洗面台で歯を磨こう歯ブラシ立てをチラっと見たら。



アレ?なんで俺のハミガキ無いの?



焦る以外何もできない。

ギリギリまで起きるのが学生として当然の権利と思っていた俺には


歯を磨けない以外の焦りもあった。



ん?


そういえば?






風呂場で俺の物らしい歯ブラシを見たぞ。


歯を磨くことの無い生活なんて俺の中では命に関わる
(以前にもこれは言ったが。)

弱1年ほど大切に使い、

いまや彼女なんかよりも深い絆で結ばれた歯ブラシとの歯ブラシ愛。

毎日の朝の弱3分のスキンシップ、

たったそれだけで俺は爽やかに朝をむかえることができた。



この歯ブラシとの出会いは・・・そうダイ○ーの歯ブラシコーナー。

元々歯磨き粉を買うつもりできたのだが、

妙に気になる歯磨きを発見した。


いや妙なんて物じゃない。





かなりだ。






見た目も愛らしく、

薄く軽く、すぐに馴染む。

売り文句も上出来だ。


これ以上の条件も無い。



ここで買わないとまず損するのは確実だ。



よこで母が安物の歯ブラシを手にする。

負けてられない!

アピールだ!


俺の中でジャパネットたかたの血が騒いだ。
(ジャパネットたかた:深夜にやってる通信販売の番組)




1.そそられるようにアピール


値段じゃない質だ!

まずそれを理解していただくことからはじめよう。

この商品、見た目の清潔感もさることながら薄さ・使いやすさ。

もはやもん・・・・・(以下省略)





だめだ!全然効いていない!!

母もそろそろ安ものの歯ブラシを決定してしまおうとしている。

まずい。。




2.子供特有の色気でアピール


「おかあさん・・・」


母「何?」




「これ・・・買って・・・・・」
(アイフルのCMの子犬のような目で訴える。)


母「・・・・・え?」


「おねがい!!」
(いい高校生が何やってんだか・・・)

母「いや・・・あのさ。買って欲しいんだったら先に言えっつーの(怒」





はい決定!!





そんな苦労もあっての歯ブラシ。

簡単な絆ではないことをまずみんなに知ってもらいたい。

あれから1年。


馴染みに馴染んだ歯ブラシがここに無い。



記憶を探りまず風呂場のドアを開けた。





発見しました。



剃刀と洗剤の真ん中に置かれています。


「普通風呂場洗いの洗剤の隣に俺に歯ブラシ置くかよ!!」

注意書きを読まなくてもわかるような簡単なツッコミ。

洗剤中毒にする気なのか?

歯ブラシをとることにし、まず風呂場に侵入。

そして歯を磨くため水をつけた。


いつもと違う相方(歯ブラシ)の様子に気がついた。






・・・。



いや〜。どうりてあんな場所に置いてあるわけだ。

洗剤の横だぞ。

普通そんな場所に人間の使う歯ブラシおくわけ無い。


そんな微妙な場所にもかかわらず全く違和感なく並ぶ歯ブラシ。

俺も気がつくのが遅かった。









は、歯ブラシの毛が黒いよ!!ママ!!






1年弱も使ってるのに真っ白だった歯ブラシが一日にして真っ黒。

もはや突っ込みを入れる必要も無い。


「どんな虫歯と戦ったんだぁ〜♪この歯ブラシ♪」



いや・・そんな可愛いこといえない・・・・いやむしろ。






「どんな汚い靴と戦ったんだぁーこの歯ブラシ(涙)」



いやぁーなんだか、

目がくもってきたよ。

あはははははは・・・・・








母「あー!ボロくなってたから使ったの。新しいの引き出しにあるよ。」


か、か、勘弁してくれ。




突然訪れた愛人とのいきなりのお別れ。

切ないです。悲しいです。


浸ってる暇など朝の俺にありません。


別れていった恋人の代わりとなるあたらしいハミガキと出会いです。









ご対面♪


・・・。


もしかして。

このダイ○ーの88円の歯ブラシのことを言ってるのか??


「そうよ」




なんてこった。


苦労して手に入れ1年という長い時間を共にした歯ブラシが・・・



88円なんぞに生まれ変わっていいのか!!!


お母さん!全然割りに合ってませんよ!!

これから先愛をはぐくむべく歯ブラシが88円ですか??




・・・いや、もしかしたら実はものすごく使い勝手はいいのかもしれない!!


このまま88円をけなし続けるのもダイ○ーへの挑戦としか思えない。


なんせ相手は大企業


(HP的にも敵に回してはいけない存在だ。)


パッケージをオープン。

スキンシップスタート♪





シュカシュカシュカ


シュカシュカシュカシュカシュカ・・・・・


シュカシュカシュカシュカシュカシュカシュカ・・・・





硬い毛。

型にはまったような型。

皮膚を傷つけそうなほど強い毛圧。












違う!!


俺の求めていたのはこんな愛の形ではない!

ダイ○ーを敵に回してはいけない!いけない!いけないぞ!

いや、むしろ味方につけなくては!!


そう心に呼びかけていたが、

これだけははっきり言いたい!!


俺も17だ。

たかが歯ブラシごときに熱を上げるのもらしくない。

むしろこの悟りを読んでくださってる鰹節ファンにも申し訳ない位だ。


しかしここまできたら・・・・語るほか無い!



この歯ブラシ普通の人が磨いても口が紅くそまるよ!!


目の前に虚しく転がる前の恋人(歯ブラシ)を眺めながら、

新しい恋人とスキンシップをイヤイヤ楽しんでる。


恋人いるのに無理やり見合い結婚させられそうなドラマチックなものをそこに見たよ。




そんな歯ブラシともそろそろ1年になる。

住めば都。

そんな言葉をヒシヒシと感じる今日の朝だった。



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