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電車屋でゴー!
2002/10/26
今日も俺はオープンキャンパスに言ってきたんだんだが、
それはそれで大変だった。
朝12時に出れば間に合うと言われたので、
目覚ましなしでゆっくり眠れる。
そう思って目覚ましにスイッチを入れなかった。
いつもの俺だったら本能でまず確実に10時には起きることが可能だ。
体が「これ以上寝るな!寝たら体が腐るぞ!起きろ!!」と、
せっかくの休みゆっくり寝てやろうとしている俺の睡眠欲を尽く潰してくれた。
いや、別にいいんだよ俺は!
「目覚ましなしで起きれる。」これだけで俺は幸せだから。
さわやかな朝ってやつをここに感じるから。
いつもの様に体がうずいた。
「これ以上寝るな!寝たら体が腐るぞ!起きろ!!」
おお、今日も本能で10時に起きれた。
いい朝だ。
・・・・ん?
もう12時10分じゃねぇーかラッシャイ!!
(注:ブタゴリラのお父さんです。)
どうやったら10時に見えるんだ??
まずそこの方にツッコミを入れるのに2分くらい時間をかけた。
とりあえず黒いカッターシャツを急いできて、
寝癖を
モッヅヘアーのCMで出てきそうな無造作ヘアー
に、できるだけごまかし、
歯磨きには命を削り、
電車へダッシュした。
途中、信号無視により車にひかれそうになったが、
生命保険に入っていない俺に残る物は無い。
とりあえず電車より命を守った。
あまりにも要領の悪い俺の動きのせいで、
電車が2本遅れた。
虚しい時間だ。
目の前で電車に行かれてしまった。
周りに人がいない。
朝飯を食っていない俺は腹が減っていた。
とりあえず駅の中にある売店で、
朝ごはん
昼ごはんを買うことにした。
普通ならここで「エネルゲン」とか「ヴィタインゼリー」で10秒チャージをするのが普通だろう。
どれでもいいから胃に物を入れないと、
今から戦う満員電車でゲームオーバーだ。
しかし俺はよりにもよって、
バームクーヘンが食べたくなった。
だめだ!バームクーヘンでは10秒チャージ出来ない!!
まぁ俺の口のサイズなら頑張れば10秒チャージが可能だ。
だがその後の俺の姿は保障できる物ではない。
17の俺がバームクーヘンを口いっぱいに頬張る姿なんて誰も見たくないだろう。
そろそろ人も集まり次の電車を待つ人たちで溢れてきた。
俺は
バームクヘン
買って店から出てきた。
どうしても食べたかったのでつい買ってしまいました。
さて、このバームクーヘンどこに隠そうか。
カバンを普段から持ち歩く習慣の無い俺には、
この意外と場所をとるバームクヘンの隠し場所に悩んだ。
ねぇねぇママー!!
あの人右手にバームクーヘン持ってるよ・・・
こんなこと言われた日にはオープンキャンパスどころでは無い。
右ポケットには携帯。
左ポケットには財布を入れている俺には
バームクーヘン
の隠し場所が無い。
服の中に隠した。
横幅はあっても分厚さの薄いバームクーヘンの収納スペースうまくを利用した。
そんなこんなしているうちに電車はやってきた。
あれ!食ってないやん俺!
飯を食わずに満員電車に挑戦となってしまった。
しかもバームクーヘンを服の中に隠しているため、
必要以上に歩きにくい。
電車の中は満員だった。
後ろのおじさん昼間だというのに酒臭い。
右のネェーちゃん異常に香水臭い。異臭だ。
手すりが脂ぎってる。
この状態でもそうとう辛い。
でも俺にはそんな状態の苦しみより、
腹減りが限界に近づいていた。
しかもうまそうな
バームクーヘン
を前にして何も出来ない。
まさに蛇の生殺しだ。
服の中で感じるバームクーヘンの感触。
バームクーヘンの柔らかさがパッケージの袋越しに伝わってくる。
暑い車内。
俺の意識は腹減りに加えて次第に遠のいていく。
目がうつろになってきた。
意識がK点を超えかけたまさにそのときだった。
ガクッ!
倒れかけてすぐに体勢を戻した。
それがどうも
授業中に寝てて「ビクッ」っとして目を覚ますあの光景に似ていたらしい。
香水臭いネェーちゃんが半笑いだ。
後ろではさっきまで咳き込んでたおっさんが急に咳をやめた。
貴様ら、俺を笑いものにしたな。
これは見せ物じゃねぇー!
ふらついている俺の胸で虚しく響く心の叫び。
昨日の夜中遅くまでずっと「鰹節の心」の更新作業をしていたのもあって、
本物の限界が来た。
服の中から
バームクーヘン
を取り出した。
電車の隅のほうにいるのもあってこの時点ではバレていない。
俺は、餌を前に「待て」と言われている忠犬の心に
悪魔が注しこんでいた。
袋を開けた。
電車の音に紛れて音はしなかった。
バームクーヘンをちぎって食べるのは、
手を汚すし、ポロポロ落ちて食べれない。
直接袋ごと口に運ぶしかない。
そもそもなんで駅内のコンビニにバームクーヘンなんか売ってるんだ!!
とりあえず恨んだ。
おかげでこのような状態にひんしている。
17くらいの若いもんが満員電車の中でバームクーヘンを食っている。
「本日は、○○電車をご利用いただきまして有難うございます。
お客様にお願いがあります。
車内での
バームクーヘン
は、周りのお客様に大変迷惑となります。
袋を閉じて頂ける事をお願いします。」
こんな約束笑えない。
酒臭いおっさんの臭いと、
ネェーちゃんの香水の異臭と、
俺のバームクーヘンの香りが電車の中で
悪魔のハーモニーを奏でている。
食った後俺は、まるでチカンでもしたみたいにダッシュでドアから出た。
バームクーヘンは美味かった。
おそらく一生忘れられない気がする。
と、同時に
こんなにたくさんの観客に見守られながらバームクーヘンを食べたのも初めてだ。
観客もおそらく初めてだろう。
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