大人の世界にゾッコン!?
2002/10/07
今日の日記というより昨日の話になるんだが・・・・・・・・・・
昨日俺はいつものようにバイトに出かける為、朝から朝飯も食わないで電車に揺られていた。
どうせ飯なんか現地で時間余ったときに吉牛でもしようと適当に身支度をしてきた。
そんなかっこだからあんまりお洒落とも言えない服装だった。
普通電車に乗り換える為、電車を降りたら目の前にとても不審な中年の男性を発見した。
見るからにその男は不審だった。
少しくらいは前科持っててもおかしくないノリの中年オヤジだった。
危ないっと言うより怪しいオヤジは、右手にはマクドナルドの袋、左手には松葉杖
髪型は超がいくつついても足りない位の金髪で、服装も芸術狂いした画家のような服装だった。
ね?
怪しいでしょ?
俺はとりあえず、そのオッサンを避けるようにして別の車両に乗り込んだ。
別の車両に乗ることによって、絶対にそのオッサンに関わらない様にした。
変に興味もって近くをうろつくより、触らぬ神にたたり無しと言わんばかりに避けて通れば
どんな事件が起きても俺の身だけはひとまず安心だ。
っと言うより俺のカンなのか・・・「この男には近づくな」っとそんな風に血が騒ぐようだった。
しかしそんな俺のカンも虚しく、
俺の後を追うかのように、同じ車両に乗り込んできた。
しかもその男は俺の横に座ってきた。
しかもそういう時に限って俺は端っこに座ってました。
うん。
コレは間違いなく。狙われている。
ライオンでもシマウマを捕らえる時、自然の中でジッと身を潜め、ゆっくりと獲物へと距離を移していくと言うのに・・・・
オッサンはいきなりターゲットエリア内である。
右には壁、左には狩人(ハンター)が狙いつつ、電車は発車した。
今から席をかえるにしても、それは余りにも不自然すぎる。
次の駅で降りようか・・・しかしそれではバイトに間に合わない。
猫が獲物を獲たとき、動かなくなるまで獲物でじゃれて遊ぶ様に、
オッサンは俺をジラして弄ぶ悪魔と化していた。
早く時間が過ぎる事を願った!!!
次の駅はまだ来ない!
たかが2分弱で着くような駅のはずなのに、1時間はかかったように感じた。
・・・・駅に着いて電車のドアが勢いよく開いた。
おっさんは、
降りない!!
・・・・電車のドアは鈍い音を出しながらゆっくり閉まったように見えているのは俺だけだろう。
冷静に俺は考えた。
もうそろそろ席を移動しても不自然な時ではないはずだろう。
薄暗い牢獄の鉄冊子の向こうに見えるのはまさしく「生存」の一言だった。
母ちゃん俺は生きて帰るよ!!冗談にもならないこの言葉を胸に、俺は席を立とうとした。
・・・・が、
オッサンの持っている松葉杖が車両の入り口を塞いでいて、とてもじゃないけど通してくれそうな感じでは無かった。
よりにもよって一番前の車両に乗ってしまった俺にはもう逃げ道など無かった。
ましてや同じ車両内で席を替えるようなマネでもするようならば即銃殺だ。
ここは、鍵の無い牢獄だ!!
次の駅まで3分弱のはずだが、俺にはあまりの時間の長さに徹夜の夜明けのように感じた。
・・・・「シューーーッ」いい音を立てて勢い良く電車のドアが開いた。
オッサンは、
まだ降りない!!
人が次々に降りて行き、その鉄冊子のように重い電車のドアはゆっくり閉じたように見えるのがまず普通だろう・・・。
人はみんな降りた様子で、オッサンと俺しか残っていない。
密室だ。このままではオッサンのトリックが成り立ってしまう。
鉄冊子の向こうにももはや・・・「死」の一文字しか残っていない。
その時本当にとんでもないことが起こってしまった・・・・・・・・・・・・・・
オッサンがチラチラ横目でこっちを見ている!!
どうやら今まで語ったような妄想話もここまでのようだ。
勝手な想像を繰り返し楽しんできた俺だったが、そんな歌い話もここでおしまいである。
だってオッサンがこっちを気にした時点で、「現実問題」じゃん!
もはや笑い話じゃすまない。
今まで語った夢物語も、どうやら現実のものとなるらしい。
俺の勝手な妄想は一気に現実へと引き帰された・・・・・・・・・
このオッサン・・・密室空間で俺を今からナンパするのか?それとも道を聞くだけなのか?それとも・・・・
本当に殺られるのか???
〜次回へつづく〜
殺られる前にクリックプリーズ(涙)
大人の世界にゾッコン!?(後編)
2002/10/08
※昨日の日記の続編です。初めて見る人は昨日の日記をまず読んで下さい。
前回の復習・・・
オッサンはチラチラこっちの様子をうかがっています・・・ 以上(涙)
とりあえず文章にはしてみたんですがおそらく想像しきれていない人もいると思うんで、図にしてみました。

(図1:密室トリックの図)
・・・。
もっとわからなくなったのなら、忘れてください。
細かい図なんですが・・・・

(図2:死の直前)
せっかく書いたので載せてみましたが・・・・・
ごめん。
忘れて!!!!記憶から消し去って下さい!!!!
気を取り直して続きを書きます。
明らかに俺を観察しまくってるオッサン。
確かに周りに誰もいないけどその様子は明らかに怪しいです。
見るな見るなと言われるとどうしても見たくなってしまうあの心理が働いて、
チラチラ見ているオッサンの見ていないタイミングを見計らって一瞬だけ横を見ました。
実際顔を見たのはここが初めてでした。
鼻もスッと高く、スッキリした顔立ちから若い時なかなか男前だったと見えた。
しかしこんな怪しいスタイルでいるとやっぱり怪しすぎます。
しつこくチラチラ見てくるオッサンにこっちも気になり横を見たくてたまらなくなってきました。
(人間の心理って本当に怖い・・・・・・・・)
窓の向こうの景色を見るふりをしながら、一瞬だけ横を見ました
(※余談だが、電車で可愛い子を発見したときもこの手段が主によく使われる。)
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ
一瞬だけ・・・チラッ(涙)
だめだ!人間の心理恐ろしすぎる!!
見てはいけないと思えば思うほど見たくなってしまう!
(注:いくら可愛い子でもここまでやるとストーカーです。)
もはやここまで来ると二人とも怪しいです。
こんなことを何回も繰り返してしまうと・・・・
一瞬だけ・・・チラッ
(あっ!!!!!!!!!!!)
目が合って素早く顔を定位置に戻した。
世界最速で。
残すとこやっと2駅だと言うのに・・・
俺は、やってはならないことをやってしまった。
いくら電車で隣同士で座ったとしても所詮その程度なら赤の他人。
しかしお互い意識して顔を見合すようなことがあったら・・・・もはや他人とは言い切れない。
普通に考えたら「たかが顔を見合わせたぐらいで・・・」と思うのが普通だけど、
これから始まるのは殺人事件。「たかが顔を見合わせたくらいで・・・」が命の境目となる。
(またまた勝手な妄想が始まった・・・)
オッサン「ねぇ君?」
オッサンが・・・・・オッサンが喋った!!
(クララが・・・・・クララが立った!!)
電車のエンジン音しか無かった長い沈黙が、そこで打ち破られた。
本気で俺は怖かった。
このまま何も答えないのはいくら殺人鬼と言えども礼儀に悪い。
(いやまだ殺人鬼と決め付けるには早いだろ・・・・)
何か返事をしなくては・・・・・・・・・・
俺「はい?」
これが俺なりの精一杯の返事だった。
たかが2文字にここまで神経を使ったのは生まれて初めてだろう・・・
オッサン「君、学生やんな?」
俺「は・・・はい。そうですけど。」
(車内アンケート??それともナンパ??)
オッサン「16?17?」
俺「じゅ・・17です」
(いきなり年を聞いて・・・なんのつもりだ?)
オッサン「じゃあキミ・・・・・%¥る×△$に%#*い?」
俺「え?」
−−−オッサンは今までは普通の音量で喋ってたが、いきなり音量を抑えて言った。−−−
オッサン「%¥る×△$に%#*い?」
電車のエンジン音に紛れて何を言っているのか本当にわからない!
しかもなんでいきなり声をひそめる必要があるんだ??
俺「何て言ってるんか、よく分からないんですけど・・・・」
オッサンは耳に口を近づけて言った・・・・・・・・
オッサン「キミさぁー、
夜の仕事に、興味ない?(フフ」
俺「無理です。」
「すみません」とか「結構です」ならまだしも・・・「無理です。」
質問の答えに対して自分の今の心境を持て余すことなく素直に表現していた。
そのあと、その夜の世界のオジサマには丁重にお断りし、
その後二人はまさに何も無かったかのように沈黙を守り、っと言うより暗黙の了解のみたいな感じで沈黙を守っていた。
次の駅でオッサン駅を降りた。小学校でよく立ち入り禁止されている例の地域に。
ホスト「ねぇちゃん俺に貢ぐ(クリックする)気ない?」
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