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sawada
さん作
※現在カナダ滞在中
2004/11/11 カナダの銀行
カナダには25セント(通称クォーター)など呼ばれる存在意義を疑うべき謎の単位のコインがありまして、カナダに来てまだ間もなかった頃の俺は、「お金を払う」という小学生でも出来る簡単過ぎる行為に恐れを感じていたのです。
小銭で払うことに恐れを感じていた俺は、何時もポケットの中をコインでパンパンにしておりました。
っていうか、小銭でお金を払うという行為を自ら絶っていました。
何故なら、どんな時でも5ドル札を黙って出してたら、それらしく支払い出来てるっぽく見えるからなのです!!
流石に55セントのペットボトル水に5ドル出した時は店員の顔も若干歪んで見えたりする訳ですが、小銭を出すのにモタついたりした日には、並んでいるイカついお兄さん方々の逆鱗に触れたりするので、俺が5ドル札に依存してしまう理由にも無理はありませんよね!?
最初の一ヶ月間、ひたすら支払いを5ドル札で済ませるという5歳児の脳ミソと呼ぶに等しい行為を繰り返していたので、ポケットの小銭は行き場所を無くし、いつしか俺は飲み終わったオリーブファイブ(オレンジジュースの妹みたいな飲み物)を利用して貯金箱を作っていたのでした。
日本に住んでいた時も貯金箱を作っていたのですが、なかなかいっぱいにすることが出来ずかなり苦戦したのを覚えています。
けどこの時は全然違いました。
何故なら1ドル(80円)とか2ドル(160円)とか、普段の俺なら確実に入れないような単位のお金までもが放り込まれていたからなのです!!
一ヶ月も過ぎたら貯金箱は見事に半分埋まってました。
で、日本に帰国する前ってのもあってクローゼットの中を整理してますと、何故か今頃になってその貯金箱がでてきたんです。
帰国直線とか!こんな忙しいときに出てくるなよ!!お前どうやって貯金箱銀行まで運ぶねん!
しかし自分で自分をツッコんでも無駄です。だって、目の前に貯金箱があるという事実は全く変わりませから!!!旅行バックに貯金箱を入れるスペースなんてどこにも無いので、絶対に銀行に行かなければなりません。
次の日、学校では最終テストなんていう凄く重要そうなテストが執り行われていたのですが「俺にとっては重要じゃないやんな!絶対に落とされるって自分が一番解ってるやんか!!」と自分で自分に言い訳をして一限目から思いっきりサボり、銀行へそそくさと足を運ぶのでした。
銀行は学校の真正面にあったのですぐに見つかりました。
俺が行ったのは「Canada trust」と呼ばれる、名前からして一番信用(trust)できそうな銀行だったので、何の心配もせずに中に入りました。
何せ自分で自分をtrust(信頼)と呼んでしまうような銀行ですからっ!自分で自分をCanada trust(カナダの信用だぜ!!)っと言っちゃうような銀行を信用しない訳にはいきませんよね!!
(いやいやヒロさん。そう訳しちゃちょっと痛い過ぎるよ!!って突っ込みはやめて下さいね!!)
中に入ると時間帯も良かったのかそれとも日本の銀行が忙しすぎるだけなのか、予想に反して人は全然並んでいませんでした。俺が列に参加すると、待つ暇も無いほどに順番はすんなりと回ってきました。
「あの、この貯金箱のお金をk…」
俺が最後まで言葉を吐く前に銀行員は椅子を指差しそこに座るように指図してきました。
カナダのマクド店員は結構暴力的なんですが、まさか銀行員も暴力的だとは思いもしなかったので、その命令口調ぶりの適当さに俺は驚きを隠せませんでした。
まぁこれもカナダ文化の一つなんだなぁと、かなりスマート過ぎる俺はキャネイディアンカルチャーをすんなりと理解してやりましたよ!
しばらくして奥から爽やかなスーツのお兄さんが出てきました。
俺と顔を合わせるや否や、何枚か小さな紙切れのような物を渡されてスッと置くへ消えていきました。
その紙切れをもっとよく観察してみました。どうやらこの紙切れ、小銭(10円玉とか100円玉とか)を50枚綴りとかで束ねるときに使う紙の筒みたいなヤツのカナダコイン用みたいな物のようです。(文字で説明するのは難しい!)
「何これ。。…ん?……え、もしかして!!??」
流石にスマート過ぎる俺にも理解に限界がありましたね。
なんとこの銀行、貯金箱の中身の小銭を自分で数えろと言ってやがるのです。
俺とか根っからの日本人だから、貯金箱渡したら銀行員がなんか凄く高そうなパチンコ屋のパチンコ玉カウントマシーンみたいなヤツに小銭をザクザクと入れて5秒でおオシマイ!!みたいなそんなイメージがあったのです。ってか貯金をした時の楽しみってそこにあるのでは?って俺は思う。
カナダの小銭は不思議な物で、アメリカのコインやイギリスのコインなどのコインも形が似てるという理由だけで普通に公用で使われています。
だから俺とか凄い想像してたんですよ。
カナダには最新鋭の凄いカウントマシーンが置いてあって、見た目とかもパチンコ屋のパチンコ玉カウントマシーンとはかなりかけ離れてて、コインをザクザクと入れたらカナダのコインとかアメリカのコインとかイギリスのコインとか、物凄いスピードで仕分けされてカウントされるとか思い込んでたのです。
でも現実は何だ、全部手作業ですか!
ってかそれを客にやさせるのですか!!??
ってかこれって手作業でするものなのか!!??
そもそも、銀行員はもっと客を疑うべきなのではないだろうか?「あ、俺馬鹿だからカウント間違えたーー」っとか言って5セント位抜いても全然バレないですよ!!
目の前に散らばる大量の小銭。
内職と呼ぶにも酷過ぎる仕事内容。
それを目の前にして俺は唖然としていたのでした。
そして「畜生こうなったらカウント間違えまくってやる!貴様ら、覚えてやがれーー!!ガハハハハ」と、凄い野心も芽生えたのですが、俺という人間は道徳心の塊で、やさしさででてきるヒロちゃん!なんていう名文句が出来るほど近所では有名なので、実行しませんでした。本当に俺はぬるい人間だなっ(笑)と思いました。
ってか5セント抜いたところで、かなり適当な性格を持つカナダ人はなんとも思わないと思う。
長い長い労働作業、俺は手を真っ黒にしながら仕事に没頭しておりました。
気が付けば隣で座っている人たちも俺を応援してました。
英語には「頑張って!」なんていう素晴らしい言葉が無かったりする訳ですが、目を見ればそういった暖かいものが伝わってきました。「頑張って!頑張って!応援してるよ!!!」って
カナダ人って本当に、本当に!やさし過ぎる!!きっとカナダの半分は、やさしさで出来てるんだよ!!
そんな馬鹿なことを考えている間に、俺は全ての小銭を数え終えていました。
余りの疲労から立ち上がった瞬間一瞬めまいがしたのですが、やり遂げたという達成感がそんな疲れをすっかり忘れさせてくれていました。
コインの汚れで真っ黒になった手、その手で数え終え束になったコインと、残ったコインたちを再びカウンターまで持って行きました。
その姿を見て銀行員は「プッ」とか笑ってたりするのですが、俺はそんな姿にはめげません。
銀行員は何故か束になったコインだけを受け取りました。
そして彼女は言うのです「束になってないコインは受け取れません。」
貯金箱は捨ててしまったのでもうありません。
大量に転がる小銭たちを拾い集めポケットに詰め込みながら、俺は銀行の外へ走り抜けました。
ポケットの中に大量に、パンパンに詰まるコイン達。
それを見て俺はかつてのカナダ初心者だった俺を思い出すのでした。
何をクヨクヨしてるんだ俺。コレも!カナダの文化なんだよ!!
ポケットの詰まったコインをジーパン越しに感じながら、俺は俺自身に再び訴えかけるのでした。俺はスマートだから、こんなことも素直に受け止めれる!!
2004/10/07 コラムっぽいものを
「あー、腹減った。飯食いてぇなぁ。」
こんな感じのことを俺の友達が言ってました。といっても彼は日本人じゃありません。アラビア人です。
サウジアラビアではイスラム教が国の宗教らしく、この時期になると国民はいっせいに断食を始めます。俺はイスラム教が断食をする宗教だなんてしらなかったので驚きました。
その断食なんですが、日本人の思ってる断食とは若干違うようです。太陽が出ている間は食事と飲み物を一切口にすることができないとか、夕方のある時間を過ぎたら少しだけ何か食べることができたりとか、あと早朝の太陽が出てない時間にも少しだけ食事を口にするそうです。
異国に来てもイスラムの教えを忠実に守る友の姿に俺は感動しました。
アラビア系って言ったら、頭にターバン巻いててインディージョーンズとかに出てきそうな服とか着てて宗教臭い儀式ばっかりやっててすごく怪しい人たちを想像するかと思いますが、実際はそんなことはありません。彼らはきっちり異国の文化を意識して今の若者が着てそうな服をしっかりと着こなし、カナダの人の中に見事に溶け込みます。
俺も彼らの明るい性格が好きで、何人か友達を作り映画に行ったりレストランに行ったりしました。
そんな感じでかなり仲がいいだけに、空腹に耐えながら他の人たちの昼飯を眺めている姿は見るに耐えないです。
いったい何のために彼らは断食をしているのだろうか?
そんな疑問が俺の頭によぎりました。イスラムといえば禁欲をしたりすることは聞いたことはあるのですが、彼らがいったい何のために断食とかそういった類のことをするのか全然読めません。
だから俺は思い切って聞いてみることにしました。
「なんで自分ら断食しとるん?」(相変わらず訳が関西弁でごめんなさい。)
「なんでって。俺もしらねーよ」
「え、しらんの?知らんのに断食してんの?」
「そうだよ!俺だってこんなことしたくねーよ。腹いっぱい飯くいてーよ。けどみんながやってるから俺もやらなきゃいけないんだよ。」
「それだけで!!??」
「うん、それだけで。あー、早く夜ならねーかな。飯食いてぇー」
驚きました。彼らは理由も無く断食をしていたのです。ただ、イスラム教だからというそれだけの理由で断食してたというのです。
けどよくよく考えてみたら日本にもそんな風習ありますよね。たとえばおせち料理とか。
あれ誰が食べても決して美味しいものじゃないですよね。玉子焼きが美味しい!!って主張する人もいますが、玉子焼きは本来おせち料理じゃありません。おせち料理に美味しいものなど一つも入ってないんです。
けど昔はそんな料理ににも意味があったのでしょう。お祈りの気持ちを込めてだとか、ある意味イスラム教の断食にちかいそういう類の意味があるにちがいない。
ただ、今は歴史も文化も違う。今の人から見れば本当にどうでもいいことなのです。けどもまだ結構な家庭は正月におせちを食べますよね。「何でこんなまずいおせち食わなきゃなんねーんだろ」なんて思いながら無意味にたけのことか口に運んでいるはず。
あと、イスラム教はアルコールを飲むことを禁じてます。けども彼らはビールを飲みまくります。現に俺も友達のアラビア人と一緒に酒を飲みに行ったことがありますしね。
断食をすることくらいは彼らにとっては割りと普通なのでしょう。けど酒を飲みたいというそういう意欲に耐えることは、彼らにはできなかったようですね。
2004/10/19 方言を喋る女の子から感じとるもの
方言を喋る女の子に胸をときめかせるといった、明らかに頭が気持ち悪いことになってるとしか思えないような変な癖を私ヒロは持っている訳で、この日記でも何度も何度も飽きることなく方言女に対する熱い思いを書き綴ったと思います。
しかしよく考えたら俺って、そんなにしょっちゅう方言生娘の声を聞いてないって思ったんですよ。冷静になって計算してみたら、実際10回未満ぐらいしか聞いてないかもしれない。俺は10回も聞いていない女の声に恋をしていたのだ。なんとまぁ情けないことだろうと我ながら思う。
けどさ、何でそんな10回未満の声に恋するんだい?って深く追求してみたら、逆に「10回しか聞いていないからこそ」って気がしてきたんですよ。女性の普段見れない一面を見たとき男は凄い喜びを感じる訳だし、普段聞くことのできない口調で言葉を発する女性を見たらさ、、、ドキドキするんだと思うよ!!??俺とか単純で馬鹿な生き物だから、それだけで興奮するんだ。そうに違いない。
ある日ちょっとした事件がありました。
学校が紹介しているバスツアーの様なものがありまして、偶然その話で盛り上がった俺と数名の友達はそのツアーに参加することになりました。
しかしその友達と俺の合計人数が5人、バスは全席2人区切り、そういった関係上どうしても一人が孤独で苦しまなければならないことになります。もちろん仲間意識から俺は物凄いはみ出しを食らった訳で、俺一人バスの窓側席でぼんやりと外を眺めておりました。
バスが出発する寸前、偶然乗り込んできた女の子が学校で見たことある顔だったので、思わず「あ、」っと声を漏らしたところ、向こうも見たことあるぞ!って思ったらしく、何の警戒心も無く隣に座ってきました。
最初はお互い英語で喋っていたのですが、どうも自分の英語力に限界を感じたらしく、向こうがとっさに日本語を喋ってきました。
「あたし、英語うまくしゃべれんけん」
ええ、驚きましたね。何せ生広島弁ってやつを聞いたのはこの人生初だったもんで。
学校で男が関東弁(標準語)を喋ってるのをしょっちゅう聞くことがあり「んーん。やっぱり関東弁って女っぽく聞こえるなー。女の子らしい喋り方やなぁ。」っと毎日感じてたりするのですが、このときほど女女した言葉遣いを聞いたことは今までに一度もありません。いやはや、広島弁熱いよ。すっげーイントネーションとか色々、熱い。
(どうも関西では女の子が標準語に近い喋り方をするので、俺には関東弁を喋る男性方々が女喋りっぽく聞こえてしまう。)
向こうも向こうで俺が関西弁を喋ることに驚いたらしく、実は自分は昔関西弁を練習していたことをカミングアウトしてきました。そのとき俺は、「え、関西弁って練習するものなのか!?」などとまたしてもカルチャーショックした訳ですが、せっかくの広島弁が勿体無いと感じた俺はすぐさま関西弁の練習をやめることをオススメしておきました。
そういったわけで俺の中の方言ランキングは若干変化しました。広島住んでる素敵な女性、俺に理解できる範囲の方言でのメール。お待ちしております。(真剣目つきで)
1位 北海道弁(札幌全域)
2位
広島弁
3位 京都弁(あまりコテコテになりすぎていないもの)
4位 関西弁(最低でも加古川より東)
5位 関東弁(多分標準語と呼ぶべきなのかもしれない。)
2004/10/14 ニューヨークの吉野家にエクスタシー
昔から私ヒロは吉野家と呼ばれるフードショップが大好きな訳で、それ故に何度も飽きることなくこの日記に登場してまいりました。
飾られていない店内、黙って黙々と丼に顔を埋める人々、店内に響き渡る店員の声、その美しさに心を奪われ、一時も吉野家のことを忘れたことはありませんでした。
そんな俺に襲い掛かったBSE問題。日本の若者の心と呼ぶに相応しい筈の吉野家が突然牛丼の販売をやめてしまいました。
日常の大きな喜びを奪われ、悲しみに明け暮れていた俺、そんな俺の目の前に現れたのは「BSEを全く問題とせずに立派に店を構える吉野家」だったのです。
そう、それが、、ニューヨークの吉野家!!
ぶっちゃけ英語の勉強とかよりも、日本に帰ったときに牛丼食えるのかそっちのほうが気になっていた俺だったので、吉野家とか発見した日には地面に足がつかないほど飛びはねて喜び狂い、昼間にピザ4ピースという新記録を成し遂げた事すらも忘れて足を店内に走らせるのでした。
日本のオレンジの看板とは違い、外見はまるでパチンコ屋のように光狂い、若い女子だけが立ち入る事が許されているはずのおしゃれなスタバの隣に全く違和感なく溶け込んでいました。どうやらニューヨークのように全てが美しく派手な街で生きていくには、あのオレンジ色の看板は
営業の負担
にしかならないそうです。ぶっちゃけオレンジはダサいよな。
店内に入るとオシャレなニューヨーカー達が紙皿に入った吉野家をフォークを使って食べてました。そんなニューヨーカーのオシャレさに負けずと劣らず、店内はどこかのオシャレなレストランみたいな雰囲気をかもし出してた。マクドナルドのハンバーガー写真みたいなやつがレジの上にあって、まるでファーストフードじゃねぇの?ってな具合の流れ作業で要領よく牛丼が出てまいります。
それを遠目で眺めながら、俺は心の底からフツフツと湧き上がる嫉妬心をただただ黙って抑えていたのでした。日本でも満足に牛丼が食べれないと言うのに、ニューヨーカーごときにいとも簡単に牛丼を食されているなんて。酷すぎる!あり得なさ過ぎる!お前らに牛丼の何がわかっとるんや!お前らに牛丼の何が語れるんや!!っと、小一時間問い詰めたくなったのです。
レジに並ぶと、キャッシャーの要領の良さからすぐに俺の順番は回ってきました。少なくてもニューヨークのマクドナルド店員(サービスが非常に暴力的)よりは結構スマートそうな店員がものすごいスピードで接客してきました。
ここで牛丼注文のプロである俺はいつも通り「並で。」と言うのですが、ニューヨークという言葉からして全く違う吉野家で同じシステムが通用するはずがありません。
「I'd like to have a meat bowl.」泣く泣く答えました。
何故なら吉野家なのに並と大盛りという違いがなかったからなのです!「I want 並.」とか言いたくても言えないのです!
注文するといかにも作り置き見たいな速度(0.25個/s)で出てくる牛丼。直接言わないと箸は出てこないっぽいので、日本人の代表っと言っても過言ではない程に内気な俺は、ただただ黙ってトレーを持ち自分の席を確保しに専念する事にしたのでした。
どうみてもファーストフードとしか思えない店内。そこを優雅に闊歩する俺。椅子に座った俺は次に、外国生活初の牛丼の味見(毒見)に移るのでした。
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第二章 海を越えた吉野の味 −牛汁のかもし出すファンタジー−
フォークですくいよく観察してみたのですが、どう見ても日本の牛丼と見た目に違いはありません。違うのは容器だけのようです。
それを口に含むと、日本の香りが口の中を埋め尽くしました。俺の口が間違っていないなら、ほとんど日本の味と変わらない!
目をつぶったらなんか吉野家のさわやかな店員とか見えそうな気がしましたからね!
二口、三口と我を忘れて牛丼にむさぼり付く俺。そして丁度半分を口にした頃だろうか、ようやく正気を取り戻した俺は店内を見渡す余裕が出てきました。
ぶっちゃけ男一人で食ってるのって俺ぐらいでしたね。よっぽどキチガイっぽい面してる人でない限り一人で食うようなことはしてませんでした。まるで一人で食べることが間違ってるかのごとく。
日本の吉野家の沈黙、孤独、そして殺伐とした雰囲気を創造していた俺は何も悩むことなく店内に一人でまるで侍のような風貌でドサドサと入っていったのですが、流石ニューヨークの吉野家。日本の価値観はいとも簡単に潰されたのでした。
一人で食べてる時点で結構クレイジーなやつらに所属してしまってる雰囲気かもしだしていたので、残りの半分はむさぼるのでなく、逃げるように食いつきました。余りにも不慣れなフォーク使い(牛丼をフォークで食べたことなんで人生に一度もありませんでしたからね!)それでも一心不乱に食いつく俺。その雰囲気はさぞかし、クレイジーな雰囲気を増させていたことでしょう。
マクドのゴミ箱みたいなところにトレーから上をすばやく捨て、スピーディーに箸を走らせ店を出ました。
背中で輝くパチンコ屋のような照明。正面にはそれをはるかに上回るまるで劇場みたいな照明で輝くマクド。それを目にぼんやりと映しながら、ブロードウェイの人並みの中へ消えていったのでした。
2004/10/08
カナダとかニューヨークとか色々忙しくてホームページほったらかしだったのですが、気がついたらいつの間にか10月1日付けで「鰹節の心」2周年を迎えておりました。
ホームページ開設した当初とか「鰹節の心」なんていうインチキ臭いマジシャンの魔法みたいなタイトルやってるホームページが2年ももつのだろうかと正直不安もあったのですが、ほら、こうやって今も存在してますよ!今も昔も変わらず、インターネットに転がるただのゴミサイトとして生き残っております!!
さて、通常2周年も迎えてしまったホームページにもなりますとホームページの管理人も大喜びして、トップページ変えたりとか結構痛そうな企画をやってみたりとか初オフカイとかやっちゃったりとか色々忙しい催しを行われるようですが、私ヒロは面倒くさいことがどうしようもなく苦手なので日記でちょっとだけ読者さんにお知らせして一人ささやかにお祝いさせていただきますね!
ってかそもそも2周年にという事実を気がつかれないまま8日も放置されていたホームページに2周年記念セレモニー類なるものを開くことに果たして価値があるのだろうかと冷静に判断してしまった訳ですよ。ほら、俺とかすごい大人な訳やないですか。不要なものはとことん削除にきまってんがな!
まぁせっかく2周年とか話題に出したので、少しばかりホームページのお話しますね。
開設した当初は「絶対有名になる」とかほざいて色々めちゃくちゃなことしまくっていたうちのホームページも、いつしか志向が変わり少人数の読者さんとマイペースで更新するだけのホームページに変わってしまいました。
沢山の人たちから送られてくるメールに満足な返事を返せない自分が嫌だった時期があったからというのも言い訳かもしれない。自分と同期のHPはみんなスゴイアクセス数を出してるけど自分だけ細々と10〜20ヒット続けるのはあまりいい気持ちではありません。けども読者から送られてくるメールに精一杯返事を返せるのが楽しいので、もうしばらくこの細々とした感じを続けそうな気がします。
とにかくうちのHPは永久に不滅ですので、みなさん絶対にお気に入りに登録しましょうね!
(登録したところで、何の得にもなりませんよ!)
今ひとつ思うことは。もうちょっとメールほしいです!すぐには返事返せない分際で偉そうですが、ネット上で物凄く孤独感をかんじておりますので、掲示板に書き込んでみたり、メールに届いたウイルスとか転送してみたり、なんか色々お願いします。
もうしばらく更新頻度落ちっぱだけど、みんなわすれないでおくれ。マジごめんなーー!!
September 20 常識と非常識の間で
ある日俺がいつものように洗面所で鏡に向かいいつものように歯を磨いてますと、突然頭の中にすごいひらめきが巻き起こったのです。
歯を綺麗に磨く方法を発見してしまった。
そんなこと読者からしてみればどうでもいいことなのかもしれないが、今まで虫歯を一つも出したことがない俺にとって歯を磨くという行為は記録更新の為の地道な努力の一環なのである。したがって俺にとっては重要過ぎるぐらい重要なのだ。
それは簡単なんです。ただ、歯ブラシを横に動かすという単純作業を行うのではなく、縦に動かしてみるのです。
今までなかなか取れないなぁと思っていた歯と歯の間に挟まっている汚れがまるで魔法のようにとれていきます。まるで食器用洗剤のCMの如く物凄いスピードで汚れがとれる。とれる、、
しかしながらこの方法を発見するのに19年(年の数)もの歳月がかかるとは我ながら意外だ。けどもまぁよくよく考えれば、歯ブラシは横に動かす物だという価値観を崩すのにこれだけの時間を要するのも無理もない。何せ幼児時代から毎日歯磨きとは歯ブラシをただ横に動かすだけの単純作業なのだと思いながら毎日毎日行い続け、積み重ねてきたことなのだ。それを安易に崩すことなどできる筈がない!!
それをさぞかし人間初の発見かのように友達に自慢してみましたところ、友達はみんなこう答えるのでした。
「え、それって普通じゃない?」
みんな口をそろえてそんなの常識の中の常識だと答えるのです。友達のスペイン人もブラジル人も韓国人もフランス人もみんな口を揃えていいます。「え、それって普通じゃない?」
どうやら俺は人類レベルで普通だと思われていたことをしないまま何も考えずに19年間生きてきたようです。だってほら、歯ブラシを縦に動かすって!?あんなのカルチャーショックどころか、エジソンの大発明並みの驚きだぜ?あんなストリッキーな歯ブラシの動き方なんて普通に考えておかしいじゃないか!!
横に磨く為のように、横に長めにデザインされた歯ブラシ。いやむしろ横に磨きなさいって言ってるようなもんですよ。もし歯ブラシを知らない人間があの歯ブラシの形を見たら間違いなく歯ブラシを横に動かしますよ。しかも完璧だな!!って思い込んでしまいますよ。
もしかしたら何度か違う人が歯を磨いているところを見てるかもしれない、、けども自分の磨き方が100%いや120%も正解だと思っている俺にとって歯磨きが縦に動いている様子など正常に見る事ができる筈がない。卵から割れて生まれたばかりの小鳥が動いているものを親だと認識してしまう刷り込み現象みたいなもの。一度そうだと認識してしまったものを、違うと認識しろって言われて簡単にできるか?できねーよな?俺できねーぞ!!
そういえば俺が歯磨きを自分で行うようになったのはいつ頃だろうか。インターネットによると2歳を超えたあたりから自分で歯を磨き始めるらしい。俺が歯を磨き終わった後に母が仕上げに歯を磨いてくれた事を覚えている。
幼稚園の最後あたりになると「おかあさんといっしょ(12ch)」で伸介お兄さんが出る前か出る後くらいに一人でパジャマを着たり一人で歯ブラシをするといったコーナーがあり(同じ年代の人間なら「仕上げはお母ーさん♪」というフレーズを聞けば間違いなく思い出す。)、それを参照にしながら幼き時代の俺は歯磨きスキルを磨いたものである。
小学校に入ってからも学校の授業で酒田先生が授業で歯の磨き方を伝授していた記憶が。酒田先生は8020運動(※80才まで20本の歯を残す運動)にはとても敏感でいつも口うるさく言っていた、けども自身の歯はもうすでに16本未満だったということを覚えている。
俺は、歯磨きを習うという立場では決して恵まれていないとは言えない。むしろ恵まれているほうだと思う。なのに俺が今までベーシックでしかも最もスタンダードだと思われていた歯の磨き方が実はこれまた凄いストレンジなやり方だったというのだ。
そういった訳なので、私ヒロは今から歯磨きの正しい磨き方について勉強し、研究することをここに誓わせていただきます。
歯磨きを磨くというレベルでは他の人に劣らぬよう努力をさせていただきます。
歯を磨くことは日常の単純作業ではなく、常識を崩すといういわば訓練の一環なのである。
幼児時代から凝り固まった価値観を19歳の今、粉々に崩しにかかろうかと思います。
「仕上げはお母ーさん♪」なんてものに甘えるのではなく、お母さんをもっと疑い、むしろお母さんの仕上げをするぐらいの歯磨きスキルを持つべきなのですよ。我々は。
早速ですが一から修行に行ってきます。たとえば
この辺
とか。
あと歯ブラシにまつわる裏技裏知識などもどんどん募集します。おねがいします!(カナダにまで来て一体何をやっているのだ!などというツッコミやら説教類は受け付けません。)
September 5
クラスのクァワイイ女の子とラブホテルに行く夢を見ました。
何故かラブホテルなのにカラオケっぽく名前と電話番号とか書いてたり、しかも俺とか思いっきり偽名(山田)つかってたり、店員もまたチェックに入念でマメな漢字間違いまで指摘してくるのです。
かなり長い手続き作業に、気がつけば俺の後ろには長蛇の列が。ラブホテルなのに何故か家族連れのお父さんとかも来てました。
「そういえば俺、なんでこんなかわいい女の子とラブホテルに来てるのだろう」
っと、普段の俺ならたとえ夢の中でも冷静を維持する訳なのですが、今回はどういった訳なのか「ヤリたいヤリたい」だとかセックス憶えたての17才少年のごとく、理性を失い、俺みたいな紳士たるとも決して考えてはいけないようなエロ発言が頭の中を埋め尽くしていたのでした。
そもそもよく考えてみれば、ラブホテルなのにレジとか部屋のショーケースみたいなやつ(写真とかいっぱい並んでてスイッチ押すやつね)とか販売機(サギみたいに値段がたかいやつ)までもが外に設置されていたのは何故だろう。看板がどことなく吉野家っぽくオレンジだったのは何故だろう。通例フロントは50過ぎで生理終わりまくりのおばさんがやるのがもっとも一般的なのに、何故に22位の大学四回生っぽいお姉さん(時給850円)がやってたのだろう。
目が覚めればたくさんの疑問が頭をよぎるのです。
っていうか一体何を基準にしてあの建物をラブホテルと呼んでいたのだろうか??(それが一番の疑問へと変わった。)
長い長い手続き作業が終わり(しかも何故かラブホテルなのに料金前払いだった!!)(その挙句休憩なのに15000円という未成年をいいことに脅しとしか思えないような値段を請求してきた!)フロントの奥へ進むと、定番の如くエレベーターはそこにありました。
そこに来て急に周りの視線を頻りに気にし始める彼女。外で並んでる人にめちゃめちゃ見られてるやん!!などというツッコミもこの場では巻き起こりません。(もちろん夢だから!)
エレベーターを降り、颯爽と部屋へ向かう俺たち。
もちろんその3秒後に目が覚めました。
「あと1分、あと1分寝ていたら俺は!!」っと悔しい気持ちを抑えつつ、部屋を後にした。。男として情けない夢だと思いました。
HP開設一年と十ヶ月。今まで一度も変えたことの無かったトップ絵が変わりました。
っというのは、読者のsawadaさんからこのHPには勿体無い程に完成されたトップ絵を頂いたからなのです。
猫の口からこぼれるよだれ、頭に少しばかりかかっている鰹節、なんというか見てるだけで鰹節の香りがモニター越しに伝わってきますよね!?いやはや、なぜ前まであんなに気色の悪いトップ絵をうちのHPに置いていたのか自分を問い詰めたくなる次第ですよ。
sawadaさん。本当に本当にこんな素敵なトップ絵をありがとうございます。ファイル名がkatuo2.jpgになってるところから貴方様の努力が物凄く垣間見れます。読者共々(勝手に読者を引きずる俺)、貴方様の今後の活躍を深く深くお祈りさせていただきます!!
August 31 日本語的英語発音による妄想論
長らくの間日記をほったらかしにしていたヒロです。それでも毎日しっかりチェックしてくれてた読者さん、本当に、本当にありがとうございます。久し振りの日本語けっこうしんどいけど、俺がんばります!
−−−−−−−
「そういえば外人とセックスしたらどんな喘ぎ声出すの。教えてよ。」
っとまぁ心の無い読者から心にも無い質問をされました。インターネットって言えば俺が唯一日本語を楽しむことができる場所なのだ!!なのにもかかわらず、こんなメールを!!しかもとってつけたかのように「そういえば」っとか言いやがって!畜生!
勿論俺とか英語ペラペラどころかペーぺーなので、セックスどころか愛のささやき方すらも分かりません。むしろ金髪の姉ちゃんに話しかけようものなら「ボク、ミルクでものむ?」みたいな少年を扱うような対応を受ける訳なのです。そりゃ金髪姉ちゃんの9割以上がショタっておりましたら私ヒロにも少しばかり希望が見えてくるわけですが、何せマッチョで体のでかすぎる男が割合を占めてる英語圏では少年は所詮少年でしかないようです。こんな俺にどうしろというのですか?どうやってセックスしろって言うのですか?
「じゃあキスの味はどうよ」
などという日本男児たるともあってはならぬ発言も聞こえてきました。オマエら一体何しにインターネットにきとるんや!お前ら、そんな情報知って何か得にでもなるのか!どうせ学校で「俺外人とキスしたけど」・・みたいなあたかも経験しました!みたいな事を言いふらしたいに決まってる!っとそう思った次第ですよ。
そんな下らない話をしていたときのこと、ふと昔友達の佐々木君が「キスしたとき女の子って、ハフって言うよね」っとリアリティ溢れる佐々木君の「ハフ」って声が頭をよぎりました。当時それはもう思春期真っ只中だった俺はもう興味心身にそのハフって声を想像したものです。「ハフ」ってどんな感じなのだろう、やっぱエロいのかな、、こんな感じで俺の妄想オナニーは留まる事を知らなかった事を覚えております。青春、やってたな!!俺!!ハフッハフッ!
今日の朝当たり、偶然その「ハフ」ってのを思い出して思わず独りシリアスモード入ってたのですが、偶然隣にいた女の子が「ハフ」って言葉を口から出してるのを聞いて、物凄い驚きを感じました。
「Do you ハフ?」
「I ハフ to do my homework.」
ええ、なんで、何でみんな「ハフ」って言ってるの!!
それは思春期時代に植えつけられた「ハフ=エロワード=大声では言えないワード」っという固定観念が見事に崩れ去った瞬間なのでした。
俺の学校ではHAVEのことを「ハブ」と発音するように教育されてきました。だが学校によっては「ハフ」と読めと教えてる学校もあるらしいのです。
もうね、みんなハフハフハフハフ言ってるのですよ。「フ」の部分でちゃんと声帯使わずに息だけだでてるんですよ。それがまた当時の佐々木君と被ってしまって、っていうか目をつぶればもう佐々木君に会えそうな気がしてならなかった訳なのです!!
その時俺は、どんなSMプレイよりも恐ろしい衝動に駆られていた!「ハフ=エロワード=大声では言えない」っというのも確かに正論な訳ですが、「ハフ=エロワード=(すなわちオナニー!)」というとんでもない考えが俺の体の中で巻き起こっていたのです。
近くにいたZONEみたいな女の子ユニットもそろって連呼するのですよ。ハフハフって!しかも今月は夏休みというのもあってかなりの日本人がいたりなんかして、あちらこちらから、ハフッハフッハフッ!っと、リズミカルに!!女の喘ぐ声のように!!
俺の心臓もまた同様にリズミカルに「ハフッハフッ」っとリズムを刻んでおりました。あんなに可愛い女の子までもが、「ハフハフ」って言うんですもの!ドラクエのスライムの特技じゃないんだから!そんな遠まわしなエロ用語を、使わないでおくれ!!
・・・気がつけば俺は男子トイレの大便でシ・・・っというのは嘘なのですが、若干ぎりぎりのラインで俺は生き延びておりました。英語には日本語でないと見えない(っていうか多分俺にしか見えない)隠されたエロワードがあるもんだと私ヒロはある意味英語の楽しさを知ったのでした。どちらかといえば佐々木君の顔を鮮明に思い出せて楽しいっというのが正しいかもしれない!(彼の性格はそれだけ素敵だった!)
一応英語圏にいる人なので、ちょっと本物っぽい気がする発音も載せてみます。HAVEのHAは日本の「ハ」よりも出だしの息を若干長めにとってAとEの間を意識するイメージで(俺はA寄りだと思ってます!)声帯を震わせたらいいかと思われます。アゴを少し突き出すイメージを持つと楽な気がしました!VEは日本の「ブ」とか「フ」とは全く違う音です(これは100%確信)。下唇を上の歯に押し付けて声帯を震わせると多分それらしい音は出ると思います。やったこと無い人がやると歯茎とか出てめちゃめちゃかっこ悪いと思いますが、慣れれば多分それらしくなります。俺は日本人なので正確な発音の仕方はわかりません!俺はこんな感じだと思ってるので、いつもこのやり方っぽいことをして発音してます。たまにめんどくさいなーって思います。
18 August
そういえばメールアドレスを作ってたのですが、みんなに教えるの忘れてました(どうりでメールがぜんぜん来ないなーっと思った次第ですよ。)
前のメールボックスが少し様子を見ないうちに「未読320 スパム64」というとてつもない数字のメールを受信していたのです!ええ、もちろん全部自分自身の手で消去していきましたよ。だって未読メール320のうち318がウイルスとスパムだったですもの!!
あまりに荒れ果てたメールボックス、それを掃除している間も、なお新しい広告メールにウイルスメールの数々がモリモリ受信される。その様子を見た俺は、やはり大人な判断を下すわけで(不便なものは排除)、新しいメールボックスを作るとともに古いメールボックスの存在を忘れることにしたのでした。
新しいメールボックスは元気です。まるで生まれたての子供みたいになににも毒されてません。メールも絶対に知り合いからしかとんできません!
そうなると、私ヒロなんかもまるでインターネット初心者に戻ったかのようにメール打ちたい病とかそんなのが再発するので、ここにメールアドレスを書いてみたといった次第です。みなさん、はりきってメール打ってあげてください!よろしくお願いします!
katuobusihiro @yahoo.co.jp
katuobusihiroと@yahoo.co.jpの間の空白を消してから送信してください!
もちろんウイルス系の嫌がらせメールも大募集してます。俺のM心を刺激してくれるようなメールよろしくお願いします。
14 August
ある日ランゲージセンターの先生が俺に尋ねてきたのでした。
Why... Korean wanna be a Japanese?
(なんで韓国人って日本人になりたがるん?)
その質問を聞いたのは実は2回目だったのですが、何故なのか答えることはできない。っというのは、俺もわからないないから!
たしかにジョーク感覚でよく韓国人が「あたし日本人やねん!(訳が関西弁でごめんなさい。)」みたいなことを言ってることを聞くことはある。。
今日の授業でも韓国人の女の子が一人「あたし日本人だから!」みたいなことを言っていた。周りに韓国人が結構いるにもかかわらず結構ジョークな感覚で。
日本と韓国の間で何が起こったのかは結構有名な話で、教科書にも大げさなまでに載ってたりなんかして。実際その悪い歴史は今でも余韻として残ってる。年をとっている韓国人は、日本人を毛嫌いしていると。
日本人と韓国人はよく似ている。言葉の文法だってそっくりだし、顔立ちとかの見た目も他の国から見たらまったく見分けがつかない。むしろ韓国人の方が平均身長高めなのでかっこいいかもしれない。
何故なのだろう、それをずっと考えてみた。
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さて前回も日記で言ったと思うのですが、BoA5人組(韓国美人5人組)と何故かロシア人一人でポーツマスかなんかわからないような約束(っていうか映画の約束)をしたのですが、あまりにもみんなが忙しく、いつになってもお互いの予定が合わなかったのでした。
そういう訳なので、予定していた日よりもかなり遅れて、予定も映画から韓国料理を食べに行こうにテーマが変わり、っていうか5人組以前に学校の韓国人がみんな参加してて、想像してたよりもかなり大きな企画になってしまいました。
まぁそれでも韓国の辛い辛い料理に興味のあった俺は普通にOKだったので、喜んで食べに行くことにしたのです。
予定時刻は6時、けれども学校が終わったのは4時だったので、時間がかなり空いている。
「暇やなー」そう思いながら回りを見渡していますと、一人の韓国人の女の子が目の前を走り抜けていきました。
「どこに行くん?」
焦っている彼女をあえて呼び止めて問い詰めてみますと、急ぎながら彼女は答える。
「6時に約束あるのに、銀行とか手続きとかいろいろあっていそがしいのー」
とても焦った口調、俺とは対照的に忙しそうです。ちょうど暇していた俺なので、せっかくだから暇つぶしについて行こうと思いました。
「俺もついて行っていい?」
「え?ついてきてくれるのー?」
けっこう嬉しそうにしてくれました。(俺はそう思ってます!!)
さて地下鉄に乗ってコリアンシティーにある銀行に向かいます。その間に何も話さない訳にもいかないので、軽く会話を交わしました。
「最近なんか日本で韓国ブーム起きてるらしいで」
「え?本当?」
「うん。なんか友達からよく聞かされてるわ。ヤフーのトップページとかでも韓国の情報とか出てきて驚いたし。」
「そうなんやーーー。(訳が関西弁でマジごめん!!)」
日本で一体何が流行ってるかなんか全然解らない俺なのですが、韓国が流行っているという話を聞いたのは確かなので、いちおう伝えてみました。
「その話が本当やったらすごく嬉しいわーー」
「そうかー。韓国文化は日本で大流行や。」
「いい響きやわーー」
かなり嬉しそうにしてました。
「ヒロっていつも英語だけだよね。何で日本語喋らないの?」
そう彼女が問いかけてきました。
「んー。日本に帰ったら英語なんか喋る機会ないからかな。カナダ人みたいにネイティブに英語喋る人もそんなにいないから、日本に帰ったら多分聞けないかもしれないし。そう考えたら今のうちの沢山英語喋れる人と喋っておきたくて。」
「母国語も喋るべきだよ。結構重要だと思うよ。」
たしかに彼女はしょっちゅう韓国語だ。
「けどたった半年で日本語なんか忘れることなんかないだろうし。これでいいなかって思って。」
「いやでも喋らないと!日本人なんだから!」
かなり真剣な表情で言ってました。
「日本人だからこそ喋らないといけないと思ってる。日本人の発音って言ったら他の国と比べて明らかに最低だし。少しでもネイティブな発音を身につけないといけないと俺は思ってる。」
「けど母国語は楽しいよ。自分たちの言いたいことを自由に言えるそんな場所を作ることは大切だ。」
「うん(おれは、、そう思えない。。)」
そんな話をしているとあっという間にコリアンシティーに到着。
駅を降りると沢山の教会(韓国はキリスト)とハングルの文字が見えました。コリアンシティに住んでいる人のほとんどが韓国からの移民者で、この町の公用語はほぼ韓国語と化してる。看板も英語よりも韓国語がしめてるのも事実。
駅から銀行はかなり近く、歩いてすぐのところにありました。
なかに入ると沢山の韓国人、待合席でもカウンターでも韓国語。もうさっぱりわかりません。
彼女は顔をしかめながら言いました。
「ここで絶対に日本語をしゃべってはいけない。ヒロは韓国人のふりをしてないといけない。じゃないと危ないよ。」
なるほど、そういえば周りに沢山の年をいった韓国人がいらっしゃる。とてもそんな人たちのなかで日本語なんか喋れない。
「ヒロと一緒にここに入るのは、よくなかったかもしれないね。」
その言葉にショックを受けた。
これは一種の日本人差別ってやつだ。br>
日本は1910年に韓国人から韓国人としての権利である「韓国語」を奪おうとした。強制労働をさせ、その挙句さらに韓国人を差別し狂った。日本人は昔、最低な人間集団だった。
今も日本人は最低なのかどうかわからないが、間違いなくいまそのしっぺ返しを俺は受けている。日本人が犯した過ちのしっぺ返し。
手続きが終わり銀行を出る。
「日本人はみんなお金持ちだからね、こんな感じにお金にはこまらないかもね。」
どうやら彼女はあまりお金を持っていないらしく、銀行で複雑な手続きを行っていたらしい。
「そんなことは無い。日本は今不況だ。」
「けど日本人はお金持ってるよ。日本人には沢山お金持ちがいるとみんな思ってる。」
たしかに外国から見た日本はそんな国かもしれない。日本の物価はとても高いから、いくらお金の無い日本人でも海外に出たらたちまち貧乏ではなくなる。
「たしかに海外に出たらお金持ちなれるよな。」
「そうだよ。みんなお金持ちだよ。あたしたちもそんな風になりたい。韓国ではお金を持ってるか持っていないかってすごく重要なことだから。すごく羨ましい。」
「けど今、沢山の日本人が仕事をもてなくて困ってる。あなたが想像してるほどいい場所ではないと思いますよ。」
「そうかなぁ。ヒロ、あなたは一体月いくら位両親から仕送りしてもらってるのよ。あたしとか○○ドルが限界だよ。」
「おれ?俺は。。。。。」
口から出すべきかためらった。けど、言うべきかもしれない。
「俺は、親にお金を送ってもらってない。全部自分のお金だ。自分の両親はあまりお金を持ってないから、仕送りしてもらいたくないんだ。だからここに来る前にいっぱい仕事してお金をためた。」
日本は裕福な国だってその時おもった。こんな19歳かそこらの若者の貯めたお金で留学ができてしまう、日本って本当に凄い国だ。多分他の国からすると信じられないことかもしれない。
150万円なんてお金は国によっては何年も暮らせるくらいの大金かもしれない。そんなお金を、簡単に(簡単ではないけど)手に入れた。
「そうなんだ。」
そんな話をしている間に韓国料理の店に到着。みんなはもうすでに到着していた。
日本は果たして本当にいい国なのだろうか。今俺は疑問に思っている。
8 August
俺はホームステイをしながらカナダのランゲージセンターと呼ばれる場所に通っているのですが、いつでも出入りが激しく友達ができてもすぐにいなくなってしまう。そんな場所なので俺はしょっちゅう寂しい気分になる。
見知らぬ地、見知らぬ人種たち、そんな中に囲まれて不安沢山の学生たちは、肩を寄せ合いお互い励ましあいまるで昔からの親友だったかのように語りあう。
だからこそそんな友と会えなくなるのは本当に寂しい。たかが一ヶ月程度の友達が!!なんて思うかもしれないですが、この一ヶ月が俺たちにとってとても大きなものだったりするのです。お互い不慣れな英語、だからこそお互い英語が通じないことへの不安というのが消え去り、まるで母国語を喋っているかのようなそんな神秘的な感覚も覚えたりする。
その日、俺は別れの後でかなり寂しい気持ちに浸っていました。俺の愛した友が、母国のフランスへ帰ってしまう。彼とは本当に仲がよくて、よく飲みに言ったりもした。あまりにもシャイな日本人の俺、しょっちゅうウインクしまくるシュールな彼。とてもマッチするとは思えないような俺たちだったが、お互いの文化の違いとかいろんなものに引かれて親友と呼んでもおかしくないほどに仲良くなった。
彼はもう会うことはないのだ。フランスに旅行でもしない限り、もう会えることはないのだ。そういう想いばかりが頭を永遠に過ぎり、積もり積もって俺のテンションも落ちまくるのでした。
そんなことはまったく知らない我が家のホームステイマザー、彼女が食事の時俺に言いました。「今度あたしの妹の家に新しいホームステイの学生がくるんだ。多分その子は同じ学校だと思うから、もしよかったらその子のために案内とかしてやれないかな?」
もちろん断ることのできない体質な俺なので、「もちろんOK」と言った。それを聞いた母がそのホームステイの新しい学生の情報を喋り始める。
「そのこって日本人の女の子なんだけどね。」
うぇぇぇぇぇ!
ま、マジっすか。女の子ですか!女の子の案内を、俺がやるのですか!?
もちろんデートに不慣れな私ヒロなので、恋人でもなければ友達でもないあかの他人(しかも女子)と2人で歩くなんていう行為は自殺行為に相当するわけです。
しかも日本人と2人で歩くと日本語を喋りそうになる衝動になんどもかられる症状がでてくる!(昔から日本人とは日本語でしか喋ってなかったからな!)
そんな具合で胸をどきどきさせてますと、次の瞬間もっと信じられない一言が!!
「そのこって21歳の大学生らしいよ。」
うほぉぉぉ!!
やばいですよ、これはちょっと俺の時代がやってきたっぽいですよ。どうやら神はこの俺を、見放してなかったようです!!
けどもカナダに来てまで日本人の女性と、しかも日本語喋れるのに英語でわざわざってのもなんかあまりいい気にはなれません。もちろん日本人の俺は外国のエロ本でオナニーしろって言われてもかなりの努力がいる訳ですし、セクシーな服を見て「うわ、めっちゃセクシー」とか思って男の脳みそにプログラムされた「視姦」などという不順な行為が発動しそうな衝動にも駆られるけど日本人ほどあまり衝動がつよくなかったりなんかして、んーやっぱ結論日本人の女性に勝るものはなかったりする!!ってな具合です。
せっかくここは英語圏なんだから、どうせなら英語女子(すなわち金髪美人)と喋ってみたいのです。挑戦したいのです。
そんな感じで冷静さを取り戻した俺にに投げかけられた最後の一言。
「そのこ札幌出身らしいよ。」(英語ではソップルって言ってました。)
グハァァァァ!!
これはやばいですね。道産子ですよ道産子。
以前にも言ったと思うのですが、俺は道産子の女性は大好きなのです!(恥ずかしながら若き日の私が
この辺りの日記
で大声張り上げて主張しております。)
あの独特の方言に恋してしまってたのです。あの島の女の魅力にぞっこんだったのです。(それ故に当時、読者に内緒で道産子の女性とメールしてたのは秘密です。)
そんな俺が、そんな俺が、カナダにきてまで、未知なる地に来てまで道産子に会わなくてはならないだと!!
ランゲージセンターのインターナショナルっぷりに驚きを隠せないといった次第なのです。
時は変わって、出発当日。
フランス人の友との別れは何処へやら、もうドキドキしながら待ち合わせ場所に待機してたのです。ええ、10分遅れて。
昔から朝が苦手な俺。そんな俺に普段よりも30分早く起きろだなんて無理に決まってます。あり得なさ過ぎです。
もう行ってしまったのだろうか、、そんな不安を他所に、一人の女の子がこちらへ向かって走って来るのでした。つ、ついに来た。
か、かわぃぃ、、、、、
驚くほどの完璧さを備えた彼女。見た目もさることながらお洒落で少しばかりシャイで、いつもニコニコしてる。
こんな俺が、ただの地球上に転がる一匹のオタクに過ぎないこの俺が、こんな女の子と、か、肩を並べて歩いてもいいのだろうか!!
もう心臓はすでに張り裂けんばかりの速度でビートを刻んでおります。
「ごめんなさい、おくれてしまいました。」
そう英語で挨拶をすると、当の俺は決まり文句を吐くのです。
「いや、おれも丁度今ついたところだから(しかも本当に!!)」
あまり英語流の長い挨拶に慣れてなかった彼女はかなり困惑していました。頭をペコペコ下げながら一生懸命自己紹介をする。(英語流ではよっぽど目上でない限り頭を下げません。握手が普通です)
その姿に俺はさらに感動していたのでした。俗に言う萌えという衝動に駆られていたのです。それと同時に俺は思うのでした。「なるほど。。。道産子はやはりよ過ぎる。」
「日本語と英語どっちで喋りたいですか?」その質問に「英語と即答する彼女。」どうやら本気で英語を習得したいらしく、気合入りまくってます。(本心は方言が聞けないという悲しさもあったりする訳ですが。)
しかし英語に不慣れな彼女。日本流の全く発音を教えない教育に則り、発音が見事に日本語の物となっているすばらしきカタカナ英語。うちのランゲージセンターは結構沢山の大学生の日本人を持ってたりするのですが、半分くらいの学生は発音がめちゃくちゃなのです。彼女もまたその一人。
日本人の俺が喋る英語ですらもたまに困惑する彼女。(俺は違う意味で発音が悪い!)それのせいで何度か日本語を喋りたい衝動に駆られるのですが、彼女の一生懸命さを見てると日本語なんて喋れません。
そんなこんなで駅に到着、電車に乗って遠い遠い学校までおしゃべりしながら行きました。それはもはや、軽く擬似デートと化しておりました。
学校に到着すると、またしもとんでもない光景を目にするのです。そう、学校にはZONEがいた!間違いなく彼女を含めて4人組の完璧なユニットが完成してた(年齢を除けば)。
なんでこんなに可愛いのだろうか・・・目の前に光り輝く4人組を見ながらそう思うのでした。多分道産子ってだけで結構可愛く見えてるだけなのかもしれないけど、俺は英語圏よりも北海道へ移民したいという衝動に駆られた。
誰か一人狙ったろうかな、そんな邪悪な野心が芽生える中、一人のスパニッシュが俺の所へやってきていうのでした。
「おはよう、スティーブ」
彼はおもむろに俺の方向を向きながら言うのです。しかも握手まで求めてます。
明らかに日本人としか思えないルックスな俺。そんな俺に対して呼ばれた名前「スティーブ」。しかもかなり慣れたような口調で呼ぶのです。
そこで答えない訳にもいかないので、「おはよう、アレキサンドラ」と慣れた口調で言う。
それを見るなりZONEはおもむろにこっちを見て、日本人の俺に対して呼ばれた名前に顔を物凄い速度でしかめます。間違いなく心の中で笑ってるこいつら。
毎度毎度日本人が俺のミドルネームを聞くなり笑う。「日本人の俺が、スティーブ」その事実に腹筋を振るわせる。
その都度俺は劣等感が・・・何故、何故俺がスティーブがおかしい!ロバートの方がよかったのか!?ウィルソンの方がよかったのか!!??
英語名慣れしていない日本人。おなじアジア系でも、香港や韓国では割と普通に英語名もってたりします。けども日本人はめったにそういった名前をつけません。だからこそ、人はその名を聞いて笑う。
ヒロシ(本名)。余りにも難しすぎる発音。他国には信じられないような異名。うまく呼べない人種を考慮してつけられた「スティーブ」。それを笑うなんておかし過ぎる。何故だ!何故なのだ!!
なんだかんだ言って結局計3回ほど道案内しました。「スティーブ」その名を、彼女は最後まで呼ぶことがなかった。あと4回目の待ち合わせは普通に拒否られました。(余り名前とは関係ないと思う。)
若い生娘とお話ができてたのしかったです。けど、ZONEをゲットするまでの道は、果てしなく遠そうです。やっぱスティーブはまずかったかな。。。
31 July 大人について考えてみた
自分は争いごとが大嫌いな日本人なのですが、ささいなことからスパニッシュ(スペイン語を喋る人々)を怒らせてしまった。しかも理由がまったくわからないという意味の解らない状況なのです。
ドスドスと足音を鳴らしながらやってくるスパニッシュ、顔を真っ赤にしながら迫りくるスパニッシュ。それを見て俺は足が諤々と震えるのです。
しかし我々はもう大人、シュールに紳士らしく会話で話をつけようじゃありませんか。喧嘩なんてこんな年でおっぱじめれません。
だがスパニッシュの顔はもう既に真っ赤。しかもファイティングポーズまでとり始めてます。もはや俺の言ってることなど耳には入らなさそうな雰囲気ただよわせまくっております。
逃げようか?そう思いました。普段の俺なら間違いなく、逃げてる!、だがこのまま何もせずに逃げるのもアレだと思ったので、少しばかり話しかけることにしてみました。
息を荒くしているスパニッシュ。日本語で言うマジギレってやつですよ。それに押されないよう説得を始める俺。いったい何があったのだ。俺が何かしたのか?温和なはずの日本人が、いったい、何を?
しかし一向に理由を言う様子は無い。どうやら本人も結構理由はくだらないことだって解っているようです。うむ!これならなんとかなると思いました。相手を落ち着かせたらおしまいじゃありませんか!
少しずつまるでキリストの教えを説くかのごとく喋る俺。順調だった。だが、ひとつ言葉を滑らせた・・・
「まぁここは大人になって少し落ち着こうや。」
その言葉にスパニッシュは言うのでした。
「なんで大人になったら落ちつかないけないんだ?」
その言葉を聞いた時、俺はふと考えてしまった。「なんでだろう・・・」
落ち着きがあることをよしとする日本。周りより目立たず、それでもってあまり言葉を出さない、清爽であることに美を感じる日本文化。実際「大人しい」って言葉はそんな人に当てはまる。
落ち着けば大人、そう決め付けられた鎖国の中で生きていた俺にとって大人とはそんな人間のことを指すものだと思っていた。けどもここは日本ではない、世界。違う文化。。。
スパニッシュはいつでも自分自身を主張し、いつでも周りよりも目立とうという闘争心のようなものがある。現に大の大人が目の前で顔を真っ赤にしながらファイティングポーズを取っている。これが事実なのだ。
様子を眺めながら黙って考え込む俺。大人とは。。。なんなのだろう。
俺はいつでも大人になりたい、早く大人になりたいと切望して生きてきた。外見だけが大人になるのではなく、中身から大人を滲み出せるそんな大人になろうと心に誓った。けどよくよく考えたら、大人っていったいなんだろう。何がいったい大人なのだろう。
多分それは人によって全然考え方は違うと思う。人によって思い描く大人ってそれぞれ全然違った形のもの、それを持ってみんな生きてるのだと思う。たとえ他人が見たら下らない大人像なのかもしれないけど、自分にとっては大切で尊敬している大人像。そんな感じなのかもしれない。
スパニッシュからみた俺はガキだ、ロクに自己主張もしないし何もかも回りに流されながら生きている。だが俺から見たスパニッシュはガキだ、こんな年にもなって喧嘩だとか、ファイティングポーズとか勘弁してくれといった次第。
けどそれがお互いのベスト。本当は大人なんてものは無いのかもしれない。みんな子供のまま大人になるのかもしれない。
けど俺は大人になりたい。見た目はいつになっても子供な俺だからこそ、芯から大人を滲み出してやりたい。
だから俺は思う、大人がいったい何なのか、それを見つけるのが人生の目標なのかもしれないのじゃないかなぁって。
もしかしたらそれを見つけたころには俺は年老いた老人になってるかもしれない。けど少なからずや、自分の本当に信じる大人になっていたい。
23 July
なんか
ここら辺のHP
にいる斉藤とかいう人がなんかまた文句をおっしゃっております。
「そんな事言って、ヒロシはいつもそうじゃない!あたしをほったらかしにして!本当に!本当に別れてやる!!」
こんな言葉をネットラジオで囁いておりました。俺の本名をストレートに晒しているというのもなかなかツッコミ所なのですが、俺はこの台詞を聴いたとき一番初めに「この台詞を母親に聴かれたら、彼はどのような顔をして夕飯を食べるのだろう」という非常にソフトな面を気にしてしまったのでした。
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−平和の裏返し−屈折した日常生活
夕飯を作る節子さん(仮)は今、人には言えない大きな悩みを抱えていた。自分の息子がここ最近週に一度ペースで独り言を言っているのだ。
部屋からぼそぼそと聞こえる謎のトーク。誰もいない部屋で誰かに囁きかけるように繰り返す謎のトーク。隣の部屋に弟がいようとも、弟がHなことしていようとも、トーンを落とすことなく繰り返されるトーク。一人トーク。それに節子は、いつも脅えていた。
家族はそろって夕食にのぞむ。勿論息子も一緒だ。だが週一度のあの日が来ると、食事を残し2階の自分の部屋へと走ってゆく。そして10分20分も過ぎたあたりから、いつもの独り言がスタートするのだ。
もしこれが他人のやることなら気にすることはない。だがそれは自分の身内、しかも自分の息子となると話は別である。彼は今まで普通に高校も出て、去年から大学にもいっている。平和な彼の生活はこれから先も守られると思っていた。そんな矢先このよんな事件だ。節子は毎日ためいきをついていた。いつしか眠りにつくことすらもままならなくなった。
節子は一度心配になって、部屋に行ったことがあった。本当を言うと節子は部屋に行くのが怖い。独り言をボソボソ行っている息子を見るのが怖くて怖くてたまらなかった。大切に今まで育ててきた息子が、パソコンの画面相手に囁いてる、、こんな光景怖くて見れない・・・
だが、このままの状態が続くことなどいい筈がない。悪い方向に向かっているとしか考えられない。だから節子は決意したのだ。一度息子を見なくてはならないと。
部屋に入ろうとドアノブを触った。これを捻れば、扉は開く。ただ捻るだけ。ただ捻るだけでいいのだ。だが、手が震えてままならない。
力を込めドアノブを捻った。と、同時に開く扉。中かが出てきたのは想像したとおりの息子の姿。彼は画面を見ながら、囁いていた。
「ううぅ・・」
節子は思わず声を漏らした。その声に息子が気がつく。彼は一瞬、オナニー現場を差し押さえられた幼き少年のような顔をした。だが次の瞬間、彼はいきなり大声で叫ぶ。
「み、見るなーー!ボーっとしとらんとドア閉めんかいごらーあーーー!!うらはぁぁぁ」
節子は脅え、すばやく扉をしめ一階のリビングへと向かった。
涙がとまらない。どうこらえても、、止らない。息子が、、なぜ息子が。。。節子は嘆いた。一体自分の育て方の何が悪かったのだと。そう自分を責めてならない。
しかし節子はめげなかった。彼女はまだ諦めていない。それどころか、本当の息子を取り戻そうと決意までも固まった。息子の部屋に行き、直接、インターネットを、コードを、引き裂いてやる!!それしかない!
節子は決心した。次を最後に、しようと。。
夕食を残し息子は部屋へむかった。そう、今日はアレの日だから。
しばらくするとやはり聞こえてくる息子の声。息子の独り言。まるで誰かがいるかのように囁き続ける声。しかし節子は、決して脅えなかった。節子の決意は固い。
ドアを開けようとドアのノブを握った。
今日で終わりなんだ。今日で、息子は日常を手にするのだ。今日から息子は、息子になるんだ!!
彼女の胸は晴れ渡っていた。足先まで興奮している。ドアノブを触る手が湿り始めた。
節子はドアノブを捻った。その時、中から不振な声が聞こえた。
「そんな事言って、ヒロシはいつもそうじゃない!あたしをほったらかしにして!本当に!本当に別れてやる!!」
一体何なのだ。ヒロシ?誰だ!?中に人がいるとでもいうのか!?
いや、そんな筈がない。息子はいつでも一人だ。誰もいない部屋で囁くのが息子の習慣だ。人なんか、いる筈が・・・
節子は再び脅え始めた。先ほどの胸の高鳴りと興奮が、完全に脅えへと変わった。声色まで変えて男の名を口にする息子。いったい、この部屋で何が執り行われているのだ。前とは違う状況になっているのは間違いない。
しかしここでは引き下がれない。息子が、日を追うにつれて悪い状況へ変化しているのは間違いないのだ。変化し続けている。それをとめることができるのはやはり、自分しかいない。
思い切って扉を開く節子、
息子が振り向く。
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節子は今、大きな趣味を持っている。それはインターネットラジオ。
自分の声がインターネットを通じていろいろな人に聞かれる、そのことにとても快感を感じているのだ。
あの日扉を開けると、やはり息子はモニターに向かって何かもごもごとしゃべっていた。息子は自分に気がつくと、あのときのような脅えた様子を見せず、今度は笑いながら言うのだった。「母さん、一緒に喋らないか?」
息子の一言に最初戸惑った。しかしのちにそれがラジオなのだとわかった時、あのときの脅えた興奮は、逆に興味から生じる興奮へと姿を変えていた。
彼女は今息子を喋っている。彼女の大切な息子と共に。その声は細い細いただの線を通じて、全世界の人とつながっている。
2人の幸せそうな声はどこまでも響き渡る。リスナーもまた、幸せそうな2人と一緒になれる。
今、息子は夕食を残さない。夕食はいつも、早めに食べることができる。
22 July
そう、事件は突然やってくるのです。
掲示板に書かれた無機質なただの文字、それを見て俺は全身を震わせ、汗を思いっきりかきまくり、目から涙を流すのでした。
「俺だよ。Yだよ。俺HP作ったんだ。もちろん宣伝するよな?俺様の作ったHPを宣伝しないとかまず有り得ないよな?もう解ってると思うけど、俺はそこらへんのインターネット中毒のオタクとは違ってめちゃめちゃ強いから、空手とかいろんなやついっぱい使ってお前を1秒で粉に変えることだってできるんだぜ?オイ?聞いてんのかかつお。」
こんな感じなこと言われました。今だかつて想像したことないYの本当の姿を見たような気がしました。そしてまた一人友達が減ったのだと・・オタク特有の友達少ない病に悩まされていた俺は頬を流れる暖かいものを手で拭いながら思うのでした。
ただただモニターに刻まれただけの黒い文字が、ただの記号ごときが!ただの漢字ごときが俺にここまでのショックを与えるだなんて未だかつて考えたことがない!だからこそ、ただただ俺はショックだった。インターネットやめようかなって思った。
けどね、よくよくかんがえたら悩むことなんて何もない!こんなただのインターネット禁断症状のキモオタ如き余裕です。
多分俺とか物凄い速さでエルボーするからYとか余裕。多分当たる前から骨の6本は折れてる。夏休みは○ちゃんねるとかで潰してしまうようなこんなダメ人間一瞬です。瞬殺です。だからみなさん何も心配しないでください!!(特に女性読者とか!!)
いや、、待てよ。
そう言えばYって言ったら日本のインターネットではとてつもなく有名なほどに空手が強く、段とか余裕で持ってたりなんかして体中が鋼でできてるかのようなマッチョで、しかも音楽とかに狂ってベースなんかもめちゃめちゃ弾きこなしてるらしいじゃないですか。
そうなると話は別です。
だってどうかんがえてもそんな男勝てない。きっと髪の毛なんかかつてのXジャパンみたいに逆立ってて、髪の色とか茶色を通り越してたりなんかして、口にも6本ほどピアスとかついてて、服とか4本くらい余裕でチェーンがついてて、、いやもしかしたら北斗の拳並みに体のサイズにギャップが生じてて、俺とか余裕で左手とかで握れたりなんかして、ソフトクリームみたいに舐めまわすことなんて朝飯前なのに違いない。こんなの無理だ!どう考えても無理だ!人間には勝つことなんて到底無理に決まっている!!
しかしYはその見た目から皆に恐れられ嫌われ続けた。人間とは明らかに違う化け物としか言いようのない自分の姿に、周りの人間はいつも顔を背け続けた。神すらも彼のことを嫌い、12歳を超えたころらか次第に母親からも嫌われはじめた。
彼はいつも人間を見続けた。自分も友達が欲しい。こんなに強い鋼のような肉体など孤独には勝つことなどできない!どうして俺は普通の体に生まれてこなかったのだ!こんな恐ろしい力など欲しくない!
しかしそんな彼も15歳を超えたころから変化が現れた。
自分から孤独を愛する、そんな男になったのだ。一人は一番だ。周りに気を使うこともない。変な馴れ合い如きに人生を狂わされるのは大嫌いだ。・・そう思うようになった。彼は望む間でもなく孤独を手にすることができる。一人でいることが、この世にとってベストなのだ!!
だがその一年後、彼はインターネットと出会った。インターネットはとてつもない魔力を持っている。なぜなら、周りに自分の姿を見られることがないからなのだ!!
どれだけ醜い人も、どれだけカッコいい人も、どれだけ人間不信な人でも、文字という土俵の上ではいつでも平等なのだ。上も下もなく、恐くなればいつでも逃げ出せる。現実では味わうことのできないインターネットの毒に、Yはハマっていくのも無理は無い。
彼はいつしか家から出ることができなくなっていた。なぜならインターネットで再び手にした人間の温かさに、毒されてしまったからなのだ。外に出ればいつものように彼は周りから脅えられる。そんな自分にはバーチャルな2次元世界が一番合っている。
インターネットの友達は沢山できた。現実で友達のいなかった彼だが、その心の底に隠し持っていた大きな優しさはたとえ文字の上とはいえども、みんなに暖かく伝わるのだった。彼はいつしか、インターネットでスターになれた。いつでも輪の中心にいれた。
しかしそんな彼も一つだけ大きな弱点がある。それはオフ会。なぜバーチャルな2次元世界の友達と現実で会わなくてはいけないのだといつも彼はこのイベントに疑問を持っていた。しかしオフ会に参加しなくても友達は沢山作れます。それが、インターネットの魔力なのだから。。
いつしか彼は友達の輪の中心でいることに馴れてきた。そしてついに、人付き合いに不慣れな彼が、ぽろっと出てしまった。
「俺だよ。Yだよ。俺HP作ったんだ。もちろん宣伝するよな?俺様の作ったHPを宣伝しないとかまず有り得ないよな?もう解ってると思うけど、俺はそこらへんのインターネット中毒のオタクとは違ってめちゃめちゃ強いから、空手とかいろんなやついっぱい使ってお前を1秒で粉に変えることだってできるんだぜ?オイ?聞いてんのかかつお。」
彼は後悔しつづけた。いつしか周りの人間も責める。。そう、彼は今再び孤独という冷たい現実への階段を上りはじめてしまったのだ。
インターネットとはいえども相手は人間、決して自分の思い通りになるわけではない。そんなどうしようもない事実を彼はすっかり忘れていた。皆がこの文を読む都度、友達が、彼の友達が、、一人、、、一人、、、減っていく!!
彼は今、自分が大変なことをやってしまったことに気がついた。人を一人傷つけた。
彼は傷つくことの苦しみを人一倍知っている。恐らく世界の誰よりも知っている。だから彼は嘆き苦しんだ。声を出して泣いた。思えば人の為に泣いたのは、始めてかもしれない・・・・
彼は人一倍人の苦しみを感じることができる。だからこそ、人一倍のやさしさを持っている。
ヒロ(19 鰹節)は知っている。彼は自分の書いた一言にどれだけ苦しんでいるかを知っている。
彼のような優しさを持った人間がどこにいる?世界でただ一つの優しさだ!そう思っている。
だから彼の言葉に素直に従おうと思うのである。俺は椅子になろう。彼に踏み台にされ、尻に踏まれるだけのただの椅子になろうでないか。尽くすことだけではいけないこんな冷たい世の中だからこそ、俺はY様という人間に尽くし続ける。Y様の椅子でありつづけるべきなんだ!!
そういう訳なので、もしどこがでY様の悪口を言うような奴を見つけたら即私ヒロにチクって下さい。俺がインターネットを駆使してボコボコにしてやりますとも!(物理は不可)
俺はY様の椅子で、あり続けたいから・・・
っという訳でラジオの話をしようと思ったつもりが、とてつもない妄想話へ発展してぜんぜん宣伝にならなかった訳ですが、これがY様が参加しているラジオサイト?です。是非ともご覧ください!!
http://www.eonet.ne.jp/~mxmhp/
18JULY
前の日記で親妹に自分の部屋のパソコンを使われ、もっとも危険とされている俺のハードディスク(性欲で汚れた箱)を見られ、当の俺は今カナダにいたりして奪還しようにもできないという魔の状況に陥っていることを話したと思うのです。
デスクトップに転がりまくる18歳禁の数々。お気に入りに並ぶコアな数々、親子の縁すらも危うくなりかねる危険な物が沢山ある訳。
けどな、俺もっと危険なこと思い出した。そう、インターネットエクスプローラーのホームページが何を隠そう「鰹節の心」になっているというとんでもない事実なのです。
インターネットエクスプローラーを起動するつど画面いっぱいに広がる猫の絵、大きな鰹節、そして「エロ画像が危ない」だとか赤くて大きい字なんか使って書かれてる。それを見るつど我が妹は「今日も兄貴はキチガイだ」っとこの世の平和を再確認するのだろう。「おかあさん今日も兄貴はキチガイだよ」っと兄の生存を報告するのであろう。
いや、もういいよ。いいさ!俺あきらめた。
俺が一生懸命集めた作品のコレクション、おめーらにくれてやるよ!(目に涙を浮かべながら)
10 July
自分は今カナダにいますので、ホームシックという訳ではありませんが、母が時折心配すると悪いと思いたまに電話をかけます。しかし電話して早々、初めに聞いた言葉は息子を心配する気遣いの言葉でも何でもなく、とてつもなく恐ろしい一言だったのです。
「リビングのパソコン壊れたからあんたの部屋のパソコン使うよ」
そう軽やかな口調で言い払った母。しかし当の俺はと言いますと、とてつもない勢いで額から汗が滲み出、電話を持つ手は振るえ、口は諤々と見たこともない速度でリズムを刻み冷汗三斗する訳です。
俺のエロ画像が危ない!!
お気に入りに入ったベストチョイスのエロ画像エロ動画サイト、女子高生物やらその他もろもろのコアな物、いずれにせよ自分の母妹に見られるには危険すぎるようなひどいものが沢山入っている訳です。
インターネットだけでない、デスクトップには「あれな奴」ってタイトルがついたフォルダが転がってまして、それをクリックしますと画面上に物凄い数の「ナース、女子高生、ロリータ等」マニアな得ろ画像・動画がところ狭しと並ぶ。
ほら、俺って言ったらスゲー紳士な訳じゃないですか。家族には凄い紳士な兄貴で通ってる訳じゃないですか。
妹とかにエロ本探された跡とかしょっちゅうあった訳ですよ。でも俺の部屋にエロ本なんて1つも転がっていない。なぜならすべてハードディスクの中にあるから!!
だがしかし俺の母が、、俺の妹が、、、一番危険とされている俺のプライベートゾーンであるハードディスクの中を見ようとしている訳です。なんと恐ろしい、危険すぎる!!
なんで、、、なんでフォルダにパスワードつけなかったんだろ。なんでパスワード付でZIP保存しなかったんだろう。俺、、すげー、すげー、、、馬鹿だよ!カナダに行く前に、スゲー大事なことやり忘れてた!!(汗)
い、いいや、待てよ!そういえば俺、フォルダにはパス付けてなかったけど、アカウントにはパスワード付けてたよ!!
そのとき俺の震える手は止まり、開ききった口は閉じ、満面の笑みを浮かべておりました。。。
windows XPにはパスワードを入力しないと起動できないみたいななんとも画期的な機能が備わっておりまして、普段から妹に起動されることにとてつもない恐怖心を持っておりました私ヒロは、常に長い長いパスワードを標準でセットしておりました。
いける!大丈夫だ!俺、まだ、、紳士でいられる!!
目を閉じればよみがえる数々の苦悩。エロを集めることができなかった昔の弱弱しいインターネット初心者だった頃の俺。
数々のウイルスと戦い、インターネットと言う名のついた危険極まりない魔物の巣を、警戒し、エクスプロールしたあの頃。
気がつけばボタン1つでドカドカとエロ動画が手に入るほどに達したインターネットエロ画像収集スキル。それは沢山の涙ぐましい努力あってこそ成し遂げることができた偉業であって、今日友達に配って回っているエロ動画もやはり俺の血と、汗と、涙の結晶なのである。
パソコンでエロを集めたら、いつだって俺は紳士でいられた。部屋に隠さなくてもパソコンに隠せば俺は紳士だった。起動されなかったら、俺は紳士。パソコンの反応速度が速かったら、家族は俺のことを紳士だと呼び続ける。
「いいけど、多分使えないと思うで。」
自身を取り戻した俺は、冷静を装って言ってやりました。けども本心は、エロ画像を模索されないという安心感から、ステップの1つ刻んでやりたいほどです。
「ほんまやーなんか数字打たなあかんねんなぁ」
母は残念そうな声で言った。何のウイルス対策も行われていないリビングの富○通パソコン。それ故にウイルスに感染しまくり身動き1つとれなくなった可愛そうなパソコン。
思えば去年、MSブラスターだとかいうウイルスが流行ったよな。あの時もそう、新聞に載る何日も前から感染してた。
その後も次々と有名なウイルスに感染し、ウイルスで動物園が作れるほどまでに侵食された我が家のリビングパソコン。
そのパソコンに対して何の対策もしなかった俺。壊れる都度直して、後のアフターケアは何にもしてやらなかった。俺が、全部悪かったのかもしれない。リビングのパソコンなんてどうでもいいや!って思ってしまった、自分勝手な自分が一番悪かったのかもしれない。
それ故に母は今、とても悲しそうにしている。自分勝手な俺のせいで、母は悲しんでいるのだ!俺はなんて最低息子なんだ!!!
うん。。。けど、、、ごめん、オカン!俺、言えへんのや!!維持でもパスワード言えへんのや!!俺という人間を維持するためにも、言うわけにはいかへん!!
俺の部屋のパソコンだけは、絶対、使ったらあかんねん。絶対。。。。。
「パスワード教えてや!」
声を震えさせ言う母。インターネットがやりたくてたまらない母。インターネット通販で安いビーズを買っていた母。ビーズが欲しい。安いビーズが欲しい!おしゃれなビーズを安く買いたい!!どうしても欲しい!!
だがしかし俺のパソコンには、俺のお気に入りには女子高生とナースが!「あれな奴」と書かれたフォルダには、、、俺の、、すべてが、、、知ってはならぬ、俺のすべてが!!!
「えー!!嫌や、恥ずかしいし!」
「なんでや、早く言ってや。」
話を反らそうと思うのだが話題が出てこない!!
「うん。。。」
「言って!」
「いや、あの。。」
「何もじもじしてるん?何か変なもんでもパソコンに隠してるんか?」
「いや違う!!!!!!」
「じゃ言って。」
「
○×□×
」
「何て?」
「○×□×(涙)」
俺、もう日本に帰れない。住む場所、失っちゃった!
母よ、俺を恨まないでおくれ。こんな馬鹿息子でも、ゆるしておくれ!!母よ。。。。
04 July
俺はブラジル人が大好きなので、ブラジル人とお近づきになってすこしでも交流を深めようと思いブラジル集団の中に突っ込んでやりました。
だがしかし、そこで執り行われていた会話は全てポルトガル語。英語なんて誰も喋ってない。石火矢か!?国崩しか!?っといわんばかりのスピードで会話が飛び交い、居場所を失った俺は黙ってその場を立ち去ったのでした。
なんて孤独なんだ。日本人に友達を持っていない俺は、ただただだまって襲い掛かる孤独という名の静かな悪魔と、戦いつづけるだけだった。
そんな時、俺の目の前に突如姿を表したのは、BoA5人組。
お、いける!!(ガッツポーズ)ほら、韓国人って日本人と似てるやんか。顔つきとかそっくりやんか。だから、いけそうな気がする。絶対!!
そう思い胸弾ませながら整形美人5人組の元へ颯爽と足を走らせたのでした。いやー、なんていうか、本当に韓国人って可愛いよな。なんか作られたかのような美しさだよな。
しかしいざ話しかけるとなると、とてつもなく緊張する。
ほら、日本って昔やっちゃってるじゃん。韓国併合条約とか、やっちゃってるじゃん。だから日本人が近づいてきたとたん、物凄いスピードで血相変えて殴りにかかってくるんじゃねぇの?っとか思うわけじゃないですか。
しかしそんな考え方はどうやら古かったらしく、普通に笑顔で寄ってきました。ありがとう草なぎ剛!ありがとうチョナンカン!
最終的にその韓国5人美女とイラク人の男性一人と俺とで、映画に行く約束をしました。今にも愛のポーツマス条約の一つ執り行われそうなくらい仲いいです。
更新時間少なくて申し訳ないです。こんな日記普段ならアップできねーよ。。
28 June
「ヒロ!いっしょにインターネットカフェ行こうぜ!」
などと友達がネットカフェに誘ってきたわけですが、メールを打ってくれるような暖かい友達のいない可愛そうな俺は、インターネットカフェに行っても「鰹節の心」などという見るに耐えないサイトを見る以外やることは残されていないという冷たい現実が待受けているのでした。
どうしよう、こんな恥ずかしいHP、友達の視界に入れるのも恐ろしいぜ。いっそのこと2ちゃんねるにでも逃げ込んでやろうか。
っとまぁネット中毒者らしいもっともなことを考えた訳なのですが、2ちゃんねるもまた友達に見せるには危険すぎると察した俺は、再び悩み、結論メールを打つふりをして素早くファイルマネージャーを開き、密かにHPの更新をするというスリル爆発なことをやってのけることにしたのです。
うんうん!これならメール打ってるようにしか見えないだろう!!俺って完璧!!!
そう思ったのも束の間、「なんで俺こんなかっこ悪いことやってるんだろ」なんて思い再び閉鎖の二文字が頭をよぎったのですが、「もともと俺はかっこよくないし気にすることも無いよな!!」などと突如として自分を慰め始め、閉鎖するのをやめました。
そうそう、昨日俺はトロントのパレードなんてものを見に行きました。その話をしようと思います。
友達と待ち合わせして行ったのですが、2時スタートの予定が遅れまくり結果3時過ぎにスタートしました。
その一時間で、俺は気がついておくべきだった・・・
気がつけば周りはよくわからないムードになってました。隣ではおじさんと若いお兄さんが抱きしめあってたり、後ろでは変にマッチョなお兄さんが二人で手繋いでました。
息苦しくなった俺は、後ろの日陰に避難したのですが、そこでは女の人が二人で抱き合ってキスしてました。女の人が、きれいなお姉さんが、見つめあって、激しく、キスやってました。今にもオーラルセックス始めそうで俺は心配で心配で目が離せませんでした。
これがカナダのお祭りなんだな。そう俺は自分に思い込ませて唾を飲んでおりますと、やっとパレードがスタート。
道を歩いてるのは、やたらとマッチョで体が変に湿ってて目がやけにキラキラしたお兄さん集団でした。体中から男放ってました。
よく見たら看板に「ゲイ大歓迎」みたいなことをジョーク交じりで書いてました。そこまできてまだ察することのできない俺は普通に馬鹿だと思った。
どんどんパレードが進むにつれて、裸で走りだすおじさん、ミス○○とか書かれた札持ってる化粧をしたお兄さんとか、なんか色々アレ系なものが次々歩いてきました。アレ系でした。
俺はアレ系じゃないので、すぐさまその場を立ち去ろうと思ったのですが、友達が「それはそれで面白い」と言ってかなり面白がってみてたので、立ち去るのをやめました。
「ヒロはこういうの好き?」っとアントニオ氏が聞いてきたので「いや別に。」と言うと「何で?」って聞いてきました。
アントニオ・・・お前・・もしかして・・・
さてさて今日は今までに無いほどにやる気の無い文章と訳のわからない文章構造の日記となってしまいましたが許してください。
ちょっとばかし忙しいです。文章打ち直す余裕もないです。
-june26-
カナダにきて初めての学校。俺は英語が全く喋れないので、ただ黙って窓の外を見ていた。
周りは楽しく慣れない英語をうまく使いこなし、あちらこちらから笑い声が聞こえてくる。だが、俺は全く理解できない。全く、周りの人間に溶け込むことはできない。
一人の方が楽だ!買い物の時だって、周りに気を使わなくていいし。映画に行っても、周りの目を気にすることなく思い存分なくことができる。。。そう、自分に言い聞かせた。
外は雨。傘を持っていない人は走り、一つの傘に二人の人が群がり、人によっては全く気にせずのんきにコーヒーを飲んでいたり。黙って俺はそんな人たちを眺める。
すると、隣に突然現れた一人のおっさん。彼もまた窓の外を眺めた。そして、おっさんは一言俺に言った。
「外は雨だ。」
「−−−そうですね。」
俺が初めて喋った英語は、これだった。
ジェーは日系ブラジル人の三世で、見た目は日本にいるただのおっさん。腹もでてるし服装もこだわらない。いわゆる「女子高生がもっとも嫌がるタイプ」のおっさんなのだ。
俺も最初彼を見たときかなり脅えた。だが、彼が話を始めると、突如としてその不快感が消えた。彼は、、、ブラジル人だ。。
彼は昔日本語の学校にいたらしいが、あまりの日本語の難しさに途中で普通のブラジル人が通う学校に切り替えた。だから彼はポルトガル語とほんの少しの日本語、そして今習っている英語しか話すことができない。
全く英語が理解できない俺。そんな俺を無理矢理ショッピング街やらダウンタウンに連れ出した。ジェーの放つオーラに魅了され、気がつけば彼の周りには沢山の友達がいた。そんな友達と混ざり、俺は常にその集団の後ろをついてまわった。
言葉は通じない。何も通じ合える物はない。
そう思い込んでいた俺だったが、楽しいときはみんな楽しいし、悲しいときはみんな悲しい。言葉以外で通じ合えるものは意外とあったあらしく、何かと楽しい時間をおくれた。
日が経つにつれ、徐々に俺も英語を体得しはじめた。
だんだん自分の気持ちも悩むことなく言えるようになり、また友達とも軽くコミュニケーションを取れるようになってきた。
最初は黙ってついてくる人としか思われていなかった俺も、気がつけばいろいろな会話を交わし、飲みにも行き、ナイトクラブにも誘われ、ショッピングも自分から計画するようになった。
肌の黒い人、白い人、目の色が青い人、ブラウンな人。今まで一度もコミュニケーションなんかとったことない人とコミュニケーションがとれる。英語って日本で思っていたものよりもずっと面白い。そう思った。
カナダには、英語が必要だからという理由でききていた。だが今、英語を楽しんで覚えている。大嫌いだった英語。英語なんか消えてしまえばいいと思っていた学生時代。その気持ちが嘘みたいだ。
中学時代、受験やらテストやらプレッシャーを与えられやたらにイライラしながら勉強した英語。机に縛り付け、言葉を喋ることなくただだまって紙に文字を書き続ける。果たしてこれで楽しいだろうか?こんれが本当に英語なんだろうか?毎日疑った。
そして中学2年。とうとう俺はテストで2点を取った。英語は好きだが、英語は嫌い。このあと俺は全く英語を勉強することなく中学を卒業し、高校もぎりぎり卒業した。
英語は大嫌いだ。けど、英語は好き。この気持ちが6年の時を超え、俺をカナダへと飛び立たせた。今カナダにいる。日本の言葉が全く通じないそんな国に俺はいる。
しかもその上、会話までしている。つい三ヶ月前では想像もつかなかったような光景がいま行われている。
面白くて面白くて、英語が面白くて俺は気がついたら狂ったように机に張りついて英語を読み上げてた。書いて覚える日本の英語が死ぬ程嫌いだった俺は、かろうじて鉛筆は手に持っているが、書くことよりひたすら読むことばかりを繰り返してた。
あっという間に一ヶ月が終わり、俺もクラス最下位からクラストップにのし上がり、クラスチェンジの話まで出始めた。
ジェーは今日ブラジルへ帰る。たった1ヶ月という短い間だったが、俺にはこの人生で最も中身の濃い物になった。それもやはりジェーがいたからだ。
孤独と戦い、英語に涙しだこの時間を、ジェーは支えてくれた。間違いなく、彼はベストフレンド。
旅立つ日、俺はジェーを呼び出した。
そこは丁度あの日眺めていた窓。その日はとても晴れていた。
「今日はとても気持ちのいい日だな」
その答えに彼も応じる。
「そうだな」
その言葉を聞いたとき、何かが込み上げてきた。しかし俺はそれを無理矢理押さえつけ、再び言葉を発した。
「ありがとうジェー」
「何が?」
「もしあの時、ジェーが俺に話しかけてくれなかったら、今も英語を喋っていなかったかもしれない。」
「そんなことはない。ヒロが毎日いっぱい勉強したからだ」
「いや、違う。あの時孤独から救ってくれたのはジェーだった。ジェーやその他の友達と交流したくて、毎日勉強できた。毎日が楽しかった。」
「−−−ありがとう。あなたのことは、一生忘れない。」
出発寸前、ジェーは知り合った友達全員と固く握手をし抱き合った。そして次に一言こう言った。
「さようなら。また会える日まで」
ブラジルへ飛び立った。
−JUNE7−
最初はぜんぜん理解できなかった外人の言葉が、ある日を境に聞こえてくるようになった。テレビとかラジオとか、スピーディーな言葉は全然理解不能だが、友だちと会話する程度のイングリッシュが聞こえてくる。
すげー。おもしれーよ。
そんなこんなで俺、ナイトクラブに誘われました。しかし私ヒロは、ナイトクラブに行った事が一度もありません。
っというわけなので、急遽ナイトクラブの遊び方を教えれくれる人募集。
−JUNE2−
さてさて入校手続きも終わり、なんとか授業がスタートしました。
俺は言うまでもなく、101という一番低脳な人間が行くクラスへの入学が決まったのですが、中学1年レベルの英語を高校1年レベルの英語で教えるという明らかに矛盾した教育が存在したのでした。
俺とか全く英語勉強しないで行ったもんだから、無論理解できない。横にいたスパニッシュ系の外人とか、理解できてないのに「ンーフン。ンーフン。」っとか繰り返してたからな。何かが、間違ってるよ、ここ。
カナダにやってきて2日目。授業を理解するよりも先に、先生の言ってる言葉を解読するのに専念してみたのでした。多分全部理解できたころには、このクラスにいないと思う。俺。
−JUNE1−
今日からいよいよカナダ学生生活がスタートです。
だがしかし、英語がまったく理解できていない私ヒロは、目の前にいた高校2年生に通訳されるという来て早々ものすごい辱めを受けることになった。
いまさらこんなこと言うのもあれだが、俺、来なかった方が・・・よかったのかな・・・
関西国際空港にて−MAY31−
かっこよく留学!だとかほざいておりますが、実際中学2年の時点で2点を取るというのび太君ですらもなし得る事のできない恐ろしい記録を成し遂げたギネスレベルの俺の英語力
過去日記にもでてきたように、外人にたいして突如として「便器はどこですか?」などという訳の分からない質問をしたことがある私ヒロでございます。こんな俺がカナダへ行ってどうなるのでしょうか。
ドラマは関西国際空港から始まったのです。
―――――
さて私ヒロは関西国際空港へ家族の見送りと共にやってきたのですが、俺、関西国際空港、かなり、ナメてた。
いやな、関空って広いって話は聞いてたよ。ヒロさんだってばかじゃないから、そんな事くらい当の昔から知ってたよ。
だからね、搭乗時間の15分前にうどん食べるなんて絶対やっちゃいけないことだなんて、俺、知ってたから。
けどな、日本出る前にどうしても食べたくなった。これが最後のうどんになるんだなって思うと、俺あきらめることができなかった。
そんな訳で、関西国際空港の広い広い道を、王様のように優雅に闊歩することも許されず、まるで時間に遅れた修学旅行成果の如くドカドカと走り狂いました。
関西国際空港には、遠い搭乗口までモノレールみたいなマニヤックな乗り物に乗るのですが、残り5秒のところでしゅっぱつされるという無駄に運つかいまくる俺。
半泣きになりながら目の前のシチュワーデスに「あの・・俺・・・間に合うのでしょうか・・・」っと質問したところ、笑顔で「急がれた方がいいですよ。お客様」っと、辛い言葉で見事に切り捨てられた。
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